那覇市小禄の「お結び珈琲（カフェ）・訓（くん）」に２６日、子ども食堂「お結びキッズクラブ」がオープンした。日曜日の夕方、カフェは子どもたちの居場所に姿を変え、カフェメニューをアレンジした温かい食事を提供する。

　運営に携わるカフェオーナーの穴倉正泰さん（６３）、美佐子さん（５５）夫婦、那覇市民生委員児童委員の〓嶺初子さん（７２）は「参加条件は腹ぺこであること。どんな子にも来てほしい」と呼び掛けた。

　きっかけは穴倉さん夫婦と〓嶺さんの出会い。人と人を結ぶ場をつくりたいと昨年１０月カフェを開いた穴倉さん夫婦が県の調査で子どもの貧困問題を知り「何か役立つことができないか」と考えていたところ、子どもと接する機会が多く、子どもたちが安全に遊んだり食事できる場所がないか探していた〓嶺さんがカフェを訪れ、意気投合した。

　美佐子さんは「地域に頼れる大人がいることを知ってほしい」、〓嶺さんは「子どもたちが安心して入れる食堂を目指したい」と思いを語った。

　那覇市からの運営補助金の交付も決まった。

　この日は４０人の親子連れらが集まった。お母さんと訪れた小学４年生の女の子は「子どもは無料と聞いたので来た。ハンバーグがおいしかった。また友達と来たい」と笑顔だった。

　食堂は子どもは無料、大人は３００円。７月は第４日曜日の午後４〜６時、８月以降は毎週日曜日の同時刻に開く。問い合わせは「訓」、電話０９８（８５８）８２５６。