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在日米国海兵隊報道部
海兵隊員が沖縄県民の命を救う
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海兵隊員は負傷者や怪我人の世話を含め、様々な出来事に備えるための訓練を行っています。
一人の海兵隊員が肝心な時に訓練で学んだことを活かし、その過程で人命救助を行いました。
沖縄県北部にあるジャングル戦闘訓練場の野戦通信オペレーター、エンジェル・サービン上等兵は海兵隊の医療訓練で学んだことを活かして、地元男性の命を救いました。
サービン上等兵が沖縄県金武町にあるキャンプ・ハンセンから約50キロ以上北部にあるジャングル戦闘訓練場へ向けて車を走らせていると、道路脇で倒れている男性を発見しました。
ジャングル戦闘訓練場の上級下士官アルビン・ジョンソン一等軍曹によると、サービン上等兵は即座に行動に移し、車を止めて救助できるあらゆる手段を用いたと説明しています。
サービン上等兵は、その行為は純粋に本能的で、訓練の成果だったと話しています。
ジャングル戦闘訓練場運用指揮官のフランク・バーガー大尉によると、サービン上等兵は倒れこんでいる人に対してCPR(心肺機能蘇生)が必要だと判断すると、救急隊員が到着するまで手当てを続けたと説明しています。
サービン上等兵は、「あっと言う間の出来事で、その男性が回復するかどうかは定かではありませんでしたが、良い方向に向かっていると判ると安心しました」と話しています。
米疾病対策予防センターによると、CPRは重要な人命救助の手段で、即座にCPRを実施することで、年間約10万人から20万人の命が救われていると公表しています。
バーガー大尉は、「彼はCPRが必要だと分かるとすぐに適用し、そこを通り合わせた人を見掛けると助けを呼ぶよう要請して、倒れているのに気づいてから救急要員が到着するまでの10分間CPRを続けたんです。
見ず知らずの人を救助したことは利他的で、困っている人を助けたいという彼の強い気持ちの表れです」と述べています。
ジョンソン一等軍曹は、サービン上等兵が行った一例は沖縄と米国との友好関係を更に良くする上でも役立つでしょうと話しています。
そして、「この話にはいくつものプラスの意味合いがあります。地元の人たちに、私たちが駐留していることに関してもっと安心して貰えるるだけでなく、私たちの訓練が戦場を越えて日常生活にまで及んでいることを示しています」と続けて話しました。
サービン上等兵は、この経験は常に周りの状況を意識することの重要性を強調していると話し、「もし、このことに関して講義するとしたら、状況に対する認識を怠らないことだと伝えます。それは海兵隊の新兵訓練所で教わったことでもあり、それが正しかった事を証明しました。いつ何が起こるか判らない物です」と説明しています。
サービン上等兵の行動は賞賛を受けましたが、彼は謙虚(けんきょ)なままです。
彼は、「ただ自分の務めを果たしたまでです。一人の海兵隊員として、また一人の人間として、できる限り役に立ちたかったんです」と話しています。
バーガー大尉によると、サービン上等兵はこの出来事以前から、そして間違いなくそれ以降、海兵隊や彼が所属する部隊にとって非常に貴重な人材であることを示し、彼の行為は賞の候補に推薦されていると話しています。
そして最後に、「ジャングル戦闘訓練場の海兵隊員全員を大変誇りに思っています。サービン上等兵は、職場や海兵隊に新たに貢献してくれました。公務中でなかったにも関わらず、周りの状況に気を配り、その行為は周囲の人や海兵隊、そして自国に対する彼の多大な献身を示しています」と締めくくりました。
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