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識名宮
御由緒
御祭神・御神徳
伊弉冉尊
創造神、万物を生み出す女神
速玉男命
日本書紀に登場する神。イザナギが黄泉国にイザナミに逢いに来た祭互いにある約束事を交わした時に、唾を吐き合う儀式の中から生まれた神様。
事解男命
日本書紀に登場する神。イザナギが黄泉国にイザナミに逢いに来た際互いにある約束事を交わした時に、発した言葉から生まれた神様。
午ぬふぁ神
午(南)の方角の神、転じて午年生まれの守り神といわれる
御神徳
御神威は古今を通して高く、海上安全、豊漁、豊穣、諸産業の振興を守護され、又身近には厄除、安産、家内安全、特に尚元王の長子尚康伯の
病気回復に霊験あって以来、病気平癒、健康祈願、長寿の神としての信仰篤く、近年は建築関係諸祈願、商売繁盛、受験合格祈願、初宮詣、交通安全祈願、等、諸願成就の神として参詣も多くなっている。
識名女神(権現)
御縁起
社伝によると、昔古真和志間切識名村(現繁多川含)は、広々とした荒れ野原で、人家はありませんでした。毎晩その地から光る物があって北斗星と牽牛星の間にまで光射していました。
ある時、近くの村に住んでいた崎間知之の妻大阿母志良礼という者が密かにこの光る物を見に行きました。夜の風が冷え冷えと吹いていて一面は暗く、辺には人影もない所で、ただ一つの洞窟があるのみでした。その洞窟には賓頭盧が一体安置されていました。大阿母は夜な夜な北斗星と牽牛星の間まで光射しているもとは、きっとこの賓頭盧の霊光に違いないと思って、これを深く信仰していました。
すると、不思議なことに色々と願い事が叶えられていきました。人々もこの話を聞いて、ここを信仰する者が多くなったと言われています。
恒例祭
歳旦祭
午前零時とともに太鼓が打ちならされます。明朝清々しい新年にあたり一年を祈る祭典です。境内の授与所では正月の縁起物やお札をお授けしています。
例大祭
神社で一番重要な祭典です。古より諸業繁栄、五穀豊穣、国の安寧を祈る祭りです。
七五三祭
11月15日当日の幼児の成育を氏神様に感謝する習俗となっております。
除夜祭
年の始めに崇敬者、地域のご守護繁栄を祈り無事に年の瀬を迎える事が出来た報恩感謝の祭典です。
月次祭
月の初めと半ばに諸業繁栄を祈る祭典です。
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宮の縁起は、洞窟から空に光射す零石があり、大阿母志良礼(高級女神)が祈ると霊験があった。 尚元王の子・尚康伯(享年19歳)は重症だったが、祈ると治ったので、この場所に識名宮と神応寺を創建したそうです。
社号は琉球神道記(1608年)には「尸棄那権現」、琉球国由来記(1713年)には「姑射山権現」と記されています。
尚、前者には「亦明ナラズ。熊野神ト見ヘタリ。石窟惟霊地也」、と祭神の事が記されています。さらに、近世沖縄における熊野三山、いわゆる権現信仰としては、末吉宮は熊野新宮に、普天満宮は熊野那智(飛龍)に識名宮は熊野本宮に見立てて信仰されていました。