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2018-04-21 05:26:00
沖縄タイムス社
沖縄の公務員ランナー世界へ ロンドンマラソン挑む濱崎達規 五輪の道再び
沖縄県勢2選手、大舞台へ−。22日にロンドン市街の・・・
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沖縄県勢2選手、大舞台へ−。22日にロンドン市街のコースで行われるロンドン・マラソンに濱崎達規(29)=南城市役所=と、同日に合同開催で行われるワールドパラアスレティクスワールドカップの車いすの部に喜納翼(27)=タイヤランド沖縄=が出場する。共に同大会への出場は初めて。各国の有力選手が出場する世界最高峰の大会での活躍を誓った。(新垣亮、我喜屋あかね)
「どん底に落ちたやつって、ストーリー的にも上がってくるんですよね」。1年間の集大成として挑んだ今年2月の東京マラソンは、左ふくらはぎを痛めて3キロ地点で無念のリタイア。「途中リタイアしないことが信念」だった競技人生で初の途中棄権。やりきれなさも、もちろんある。だが「諦めるつもりもない。これからも競技を続ける強い気持ちが出てきた」。
昨年4月に沖縄に戻り、南城市役所で勤務する日々。午前6時25分に起床して早朝練習。定時に帰宅し、午後10時まで練習する。残業もあり、昼休憩の合間に車内で取る仮眠が至福の時だ。朝起きて「地獄の一日が始まる」と思うこともあるが「今の生活が楽しくてしょうがない」と充実した表情を浮かべる。
日々の成果も結果として表れてきた。昨年4月の長野マラソンで2時間15分49秒で県記録を樹立。8カ月後の防府読売マラソンで2時間11分26秒とさらに更新した。
2020年東京五輪のマラソン代表選考会「グランドチャンピオンシップ(GC)」出場を目指し「生涯で1回しか開催されないはず。なんとか勝ち取りたい」。ワイルドカードでの出場権獲得を目標に、19年4月30日までに対象の競技会で2時間10分34秒以内での完走を誓う。
ロンドンマラソンはサポートを受けるニューバランスジャパンの招待を受けて出場する。モハメド・ファラーら世界の強豪を相手に、2時間13分以内を目指す。「何が何でも結果を狙い死にものぐるいでやる。復活ののろしを上げたい」。並々ならぬ決意を胸に世界の大舞台に挑む。
東京マラソン後、上り坂やコーナーからの立ち上がりでスピードに乗れるよう、体全体の筋力アップや肩周りの可動域を広げるトレーニング、体全体の使い方に重点的に取り組み、世界にさらに近づくために「肉体改造中」だという。
下地隆之コーチは「筋力を上げて苦手な上りなどを克服したい。スピードやパワーがつけば世界のトップに並べる」と太鼓判を押す。
昨年は後援会も発足し「期待を寄せられるのはうれしい。プレッシャーに感じず、声援を力にしていきたい」と持ち前の明るさで語る。講演活動も積極的に行っており「地元や母校での講演も楽しかった」と笑う喜納は、今後も自身の経験を子どもたちに伝えていきたいという。
初出場のロンドンについて喜納は「カーブが多く最後に上りが来る、私が苦手とするコース。だが、その苦手部分を克服するトレーニングを現在、積んでいる。練習の成果を試したい」と拳を握った。
調子上々、大舞台に挑む…濱崎達規
男子マラソンの濱崎達規は、初めてフルマラソンに挑戦した日のことを思い返す。実業団の小森コーポレーションに所属し、25歳で挑んだびわ湖毎日マラソン。けがをした膝は完治しておらず、監督から出場辞退を進められたが、2時間19分台で完走。2度目のフルマラソンとなった東京マラソンで、2時間12分12秒を樹立した。「どん底に落ちたやつって、ストーリー的にも上がってくるんですよね」。1年間の集大成として挑んだ今年2月の東京マラソンは、左ふくらはぎを痛めて3キロ地点で無念のリタイア。「途中リタイアしないことが信念」だった競技人生で初の途中棄権。やりきれなさも、もちろんある。だが「諦めるつもりもない。これからも競技を続ける強い気持ちが出てきた」。
昨年4月に沖縄に戻り、南城市役所で勤務する日々。午前6時25分に起床して早朝練習。定時に帰宅し、午後10時まで練習する。残業もあり、昼休憩の合間に車内で取る仮眠が至福の時だ。朝起きて「地獄の一日が始まる」と思うこともあるが「今の生活が楽しくてしょうがない」と充実した表情を浮かべる。
日々の成果も結果として表れてきた。昨年4月の長野マラソンで2時間15分49秒で県記録を樹立。8カ月後の防府読売マラソンで2時間11分26秒とさらに更新した。
2020年東京五輪のマラソン代表選考会「グランドチャンピオンシップ(GC)」出場を目指し「生涯で1回しか開催されないはず。なんとか勝ち取りたい」。ワイルドカードでの出場権獲得を目標に、19年4月30日までに対象の競技会で2時間10分34秒以内での完走を誓う。
ロンドンマラソンはサポートを受けるニューバランスジャパンの招待を受けて出場する。モハメド・ファラーら世界の強豪を相手に、2時間13分以内を目指す。「何が何でも結果を狙い死にものぐるいでやる。復活ののろしを上げたい」。並々ならぬ決意を胸に世界の大舞台に挑む。
 
女子車いすマラソン 世界基準へ肉体改造…喜納翼
今年は1月にオーストラリア、2月に東京、3月に名古屋などのレースに出場してきた喜納翼。2月26日の東京マラソンでは世界ランキング上位の強豪が集う中で1時間46分17秒で3位に食い込んだ。トップとの差は2分52秒。「3位の結果には満足だがタイムはもうちょっと伸ばしたかった」と語る喜納。2020年の東京パラリンピックを照準に、「世界」と戦える感触はしっかりとつかんだ。東京マラソン後、上り坂やコーナーからの立ち上がりでスピードに乗れるよう、体全体の筋力アップや肩周りの可動域を広げるトレーニング、体全体の使い方に重点的に取り組み、世界にさらに近づくために「肉体改造中」だという。
下地隆之コーチは「筋力を上げて苦手な上りなどを克服したい。スピードやパワーがつけば世界のトップに並べる」と太鼓判を押す。
昨年は後援会も発足し「期待を寄せられるのはうれしい。プレッシャーに感じず、声援を力にしていきたい」と持ち前の明るさで語る。講演活動も積極的に行っており「地元や母校での講演も楽しかった」と笑う喜納は、今後も自身の経験を子どもたちに伝えていきたいという。
初出場のロンドンについて喜納は「カーブが多く最後に上りが来る、私が苦手とするコース。だが、その苦手部分を克服するトレーニングを現在、積んでいる。練習の成果を試したい」と拳を握った。
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