A&W　スーパーフライの謎｜沖縄都市伝説情報

老舗ファストフード店

　パーキングスペースからハンバーガーの注文ができ、商品を受け取ったらそのまま車内で食べることができるドライブインシステムのあるお店といえば、『エンダー』の通称で沖縄県民なら誰もが知っている「A＆W」である。古き良き時代のアメリカンスタイルを彷彿させ、車で気軽に利用できる手軽さと、他にはない豊富なオリジナルメニューが人気の秘訣である。そんな根強い人気のA＆Wだが、実は「日本初のファストフードレストラン」であるということはあまり知られていない。　世界規模で展開するファストフードチェーンの日本進出が1970年代に入ってからであるのに対して、A＆Wはそれよりもかなり早い1963年に第１号店が屋宜原にオープンしている。それ以来、沖縄県民に親しまれる味として定着してきた。最も老舗のファストフード店である。

「スーパーフライ」は”ポテト”ではない？

　その中でも根強い人気のメニューといえば、『スーパーフライ』である。外はカリカリ、中はほっくりとした独特の食感で、アツアツのものにケチャップを付けて戴きたい。その味は一度食べたらやみつきになる美味しさで、A＆W と言えば「スーパーフライ」を連想させるほど、県内ではメジャーな食べ物となっている。だが、この「スーパーフライ」、『何からできているのか？』という話題が今だに絶えない。　一時期、巷では「スーパーフライ」は、"大豆の粉からできている"というのがもっぱらの噂であった。通常のポテトフライにはない独特な食感と味わい、何よりも「スーパーフライ」という商品名は、原料がじゃがいもでないために「ポテトフライ」という名称が使えないからである、という噂が真実味を帯び、都市伝説となっている。だがこの都市伝説は噂に過ぎなかった。　A&W関連筋によると、スーパーフライの主原料は紛れも無く「じゃがいも」を使っているということである。ヨーロッパ産のじゃがいもを使用しており、一度マッシュポテト状にしたものを、更に成形してフライにしているらしいが、調味料として大豆の粉も少量加わっているという。（あくまでも主原料はじゃがいも!!）この調味料としての"大豆"という名称だけが独り歩きをしてしまったのではないかとも思われる。大豆説以外にも、トウモロコシの粉、コーンスターチなどといった噂を今だに信じきっている人もかなりいるようだ。　この「スーパーフライ」、実はアメリカ本国のA&Wではすでに販売されていないようである。だが、ここ沖縄ではかなりの人気メニューとなっているため販売を継続しているということだ。

「サロンパス味」のドリンク？

　スーパーフライに並んで、沖縄県民から高い支持率を集めているメニューと言えば、やはり『ルートビア』であろう。県民なら誰しも知っていることだが"ビア"と言ってもアルコール飲料ではない。発泡飲料という意味である。店内で飲む場合、冷え冷えの霜付きのガラスジョッキで供され、S、R、Lの３サイズ違う値段で販売されているにも関わらず、どれを頼んでも何杯でもおかわり自由となっている。　アメリカでは、かつて家庭で作られる伝統的な飲み物であったようだが、我々日本人にとって初めて飲んだ時の衝撃は半端ではない。味わったことのない独特の風味と爽快感。人は皆、これを例えて「サロンパス味のドリンク」という。（サロンパス、飲んだことあるのかと突っ込みたくなるが…）お世辞にも、最初から誰もが好きになれる味とは言い難い。美味しいと思える味ではなかったにも関わらず、また飲みたくなるのは何故だろう？　それを繰り返していくうちにいつの間にか病み付きになっているから不思議だ。　そもそも「ルートビア」は何でできているのか。実は、何種類ものハーブをブレンドして作る非常に体に良い健康飲料なのだ。原料の一つで、お菓子のマシュマロの原料であるマシュマロウの根は、咳を鎮め、整腸や便秘の解消などに大変効果的であるといわれている。さらに甘草という和名で知られるリコリスも原料の一つであるが、同じように喉の痛みや、咳を鎮める効果があるとされる。このような１０種類以上もの天然の薬草の樹皮や根のエッセンスを調合して作るルートビアは、実はナチュラルでとってもヘルシーなドリンクであったということが理解できる。さらにカフェインレス、保存料無添加、ノンアルコールといった、この上なく美容にも良いドリンクである。　あなたも「ルートビアジョッキ片手に、スーパーフライ！！」いかが？

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