字形
下で屈曲したひと連なりの線であり、2本の
線分である。大文字と小文字で同じ形である。筆記体では下部が丸まることがあるが、
Uないしuとの区別のため、右上で下に折り返して次の字に進む。
亀甲文字は
。
呼称
-
羅: v(ウー)
-
仏: vé(ヴェ)
-
伊:vu(ヴ)
-
英: vee (ヴィー) (IPA: /vi?/)
-
独: vau(ファオ)
-
蘭・イネ:フェー
-
西: ve(ベ)、uve(ウベ)、ve baja(ベバハ)、ve chica(ベチカ)
-
エス: vo (ヴォ)
日本では「ブイ」と呼ぶことが多い。
音素
この文字が表す音素は、
- ラテン語ではuに同じだが、特に半母音/w/を表すために用いられることが多い。
- フランス語、英語、ポルトガル語、エスペラントでは /v/ 。
- フランス語では語末に v がある場合、発音することが多い。
- 英語では普通、母音字を伴う。
- ドイツ語、インドネシア語では/f/。
- ドイツ語では、主にラテン語などからの借用語では、/v/ で発音する。
- インドネシア語ではしばしば/p/で発音する。
- スペイン語では/b/。
- オランダ語では/v/だが、特に語頭で無声化した[f]で発音する人が多い。
歴史
Vは、本来
ラテン語における半母音/w/の
音素を表す文字である。
古代のラテン文字には
Uが存在せず、Vの文字は/w/とともに
母音の/u/を表す文字としても用いられていた(例: "
BVLGARI")。
Uの文字は、/u/の発音を/w/と書き分けるために、Vの小文字体をもとに
中世の
ロマンス語において初めて登場し、やがてラテン語文献も遡って区別が行われるようになる。この表記は当初は大文字は下のとがったV、小文字は早く書くために下の丸いuだった。
ゲルマン語には、/w/ と別にラテン語にない /v/という音素が存在しており、母音/u/を表す文字としてUが定着した結果、Vの文字が/v/音を表すようになった。
英語などでは/w/を表す文字としてV(U)を
二つ重ねて新たに
Wが作られた。ゲルマン語の一派である中世高地ドイツ語では/v/を表す文字としてWが使われていたが、同時にドイツ語からは/w/の音素が失われてVも/v/で発音するようになり、さらに/f/の音素で発音する変化が起こった。同一の現象はドイツ語に近い
オランダ語でもみられる。
日本語はラテン語と同じく /w/ の音素はあるが /v/ がなかったため、近代英語などにおいてVで表される /v/ の音素を様々に
音写している(この点についての詳細は、
ヴの記事を参照)。
V の意味
符号位置
出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)