関西圏を中心に、「大阪王将」との名のつく中華料理店が存在するが、これは
イートアンドが展開する店で別系列である。王将フードサービスの創業者の一族が独立して始めたものだが、その後のチェーン展開で競合しかけたため問題となった。詳細は、後述の「のれん問題」を参照。
店舗
1967年に
京都市の
四条大宮にて開業し、その後全国に展開中。
70年代後半からは東京地区に積極的に出店している。出店概要は、繁華街・駅前型から郊外型など幅広いエリアに出店している。店も小さなタイプから一級国道沿いの
SAのような
ロードサイドの大型店舗など幅広い。また、かつては
和食部門にも進出していたが、現在は縮小して、中華料理一本への体制になっている。ただし現在も「
いけすの王将」として僅かながら和食部門が残っている。また、
回転寿司を中華料理と併設している店舗がある。
展開状況は、直営店311店、FC店182店(2006年9月30日現在。中国における直営店2店舗を含む)。
東北、
北海道エリアには未進出である。
関東、
東海エリアへの新規出店を積極的に行っている。
西日本地区と東日本地区の
分水嶺は
静岡県にあり、浜松店までが西日本メニュー、焼津店からは東日本メニューとなっている。メニュー設定、キャンペーンや価格が多少異なる。
2005年8月には初海外進出として
中華人民共和国・
大連へ出店を果たした。
「餃子の王将」が餃子母国へ凱旋帰国!をキャッチフレーズに、本場
中国に和風中華料理を逆輸入する形で話題にもなった。CMからのキャッチフレーズである「食は万里を超える」を実践する意気込みである。なお、日本の料理店であることを強調するために、看板などは「ぎょうざの王将」と「餃子」をひらがな表記している。
2008年8月現在、大連商場店(1号店)、
開発区店、人民路店、英華街店、
金州店と5店舗にまで成長した。
特徴
一般的な中華料理が低価格で手軽に味わえる。直営店は
ファミリーレストランタイプの中華料理店であることが多い。郊外店は広い駐車場を備えている。
フランチャイズ店の中にはカウンターのみの店もある。
メニュー
業態は
セントラルキッチンシステムで、餃子の餡や皮、ラーメンの麺などが各店舗に供給される(皮に包むのは各店で行っている)。しかし、餃子以外のメニューは各店舗に裁量が認められているため、店舗によってメニューがかなり異なり「ご当地メニュー」(中京圏での
台湾ラーメン等)もしばしば存在する。そのため全店での統一したレシピが無く、同じメニューでも店によって味が全く違うことがよくある。
餃子と名のつくだけに、焼餃子が看板メニューである。味は大阪一口餃子を連想する、ニラよりにんにくを利かせた餃子で、肉のボリュームとキャベツなどを細かく刻み、食べた時に肉汁の出るその美味しさは、関西で「餃子といえば?」と聞くと「王将」と言われるぐらいに支持されている。安くてボリュームがあるため、若者からの支持が高く、特に関西地区で学生時代を過ごした男性にとっては
ソウルフード的な存在である。また、生餃子を店舗で購入して自宅で焼いて味わう者も少なくない。
関東では、東京ラーメンが一般メニューに加わっている。また、餃子や一品などの料理の値段が割高である。例)餃子200円(210円)が220円(231円)。炒飯350円(367円)が400円(420円)である(括弧内は、
消費税等込価格)。
各店の特徴は様々である。本拠地の京都では「京都=学生」という形で、いわゆる貧乏学生に対しては様々な商品を提供している。ボリュームの多い定食はもちろんの上、制限時間内完食で無料(いわゆる
チャレンジメニュー)や、皿洗いを30分することを条件としたタダの食事、大学限定メニュー(学生証の提示が必要)などが存在する。
会員カード
「ぎょうざ倶楽部」というカードがある。これは秋頃に配布されるスタンプカードで、500円に付き1ポイント押されるシステム。スタンプを20個(10,000円相当)を集める「試練」を越えると、次の年の「会員」になれる。かつてはプラチナカード、ゴールドカードという、何回行っても餃子が1〜2人前タダとなるカードも存在した。これに関しては20個以上ためる必要がある。この試練を物語ったファンサイトも存在する。
現在は会員になると、5%OFFと誕生日月は1,000円の食事が無料というサービスが定着している。有効期限は1年内で、更新の場合に限り、原則的に試練はない。2004年以降は更新制度がなくなり、登録のやり直し(試練)が必要になった。
無料券、割引券
創業間もない頃、餃子1人前無料券を繁華街で配布して、集客と知名度向上を図っていた。現在は、餃子無料券を含む5枚綴りの割引券があり、店舗の周辺で配布又は住宅に投函される。また、新聞の折り込みチラシに無料券や割引券がついてくることがある。 現在でも新聞や折込広告等で様々な商品の広告が展開される事もあり、その広告に付いているサービス券を切り取ってお店に持参すれば50〜100円の割引(食後に値引き用の金券と使える場合や特定のメニューが指定されていてそれを注文してた場合のみ値引きする場合など様々)や、キャンペーン対象商品を券利用によって1人1回1人前分をサービス(特に餃子に多く見られる)などが受けられる。
王将フードサービスの
株主には
株主優待券が年1回、6月下旬頃に郵送される。株主優待券は500円額面の金券扱いで、有効期限は翌年の6月30日までである。
エピソード等
ホールで客の注文を受けた接客係が、厨房にオーダーを流す際に、あまりに広い店舗(厨房)であるが故にマイクを使って喋るといった光景が見られるのも同店ならではのしくみである。
最近の王将の接客では接客係と調理担当が別々になっているお店も増えてきているが、未だに小スペースの店内では専属のホール係は居ない事が多く、中の調理場に居る人が調理場から出てきて直接お客さんの元へ料理を運ぶ事もあり、お客さんが居るスペースまで長靴姿で入ってくる事はおなじみの光景である。 その為、店内の床などに水や油膜が付いて滑りやすくなっている店舗も一部に存在し、雨の日などには足元に特に気をつける必要がある。
出町店(
京都市上京区)では「皿洗いを30分することを条件でタダで食事ができる」伝統が続いている。『
取締役島耕作』3巻では同店をモデルにした「錦丸食堂」が登場、京都での会議の途中に中国家電大手出発集団の孫鋭が貧しかった留学生時代にお世話になったその店を島と共に再訪し、ふたりは食後にわざと皿洗いをした。「週刊新潮」2006年11月9日号には作者の
弘兼憲史が出町店を訪ね、皿を洗う写真記事(「とっておき私の京都―餃子の王将出町店―弘兼憲史」)が掲載された。上述のアメトーーク!では
福島善成(
ガリットチュウ)が同店で皿を洗っている。
武蔵小杉店(
川崎市中原区)は、2007年12月に未成年者と知りながら、お客の女子高校生に酒類を提供していた問題で、神奈川県公安委員会は、同店を3ヶ月間の営業停止とする処分を決定した。決定は2008年5月14日付。
運営会社
運営会社は、
王将フードサービス。本社は
京都市山科区にある地元有力企業。平成19年3月期決算短信によると直営店が312店とFC店は180店である。従業員数は1200名あまりで、平均年齢は28.7歳。平均年収は492万円とされている。1993年3月16日に店頭登録にて株式公開を行った。その後、大証2部・京証に上場し、現在は大証1部上場企業である。
のれん問題
大阪王将(イートアンド)
王将フードサービスとは別に、大阪王将(現:
イートアンド)が展開する「大阪王将」と名のつく中華料理店が存在する。大阪王将は王将フードサービスの創業者の一族が独立して始めたもので、大阪王将がチェーン展開を始め、京都に出店した際、事態を重く見た王将フードサービスは「王将」の使用をさせない旨の提訴に踏み切った。しかし、
裁判所の勧めにより、結局
和解。
和解の内容については、王将フードサービスは「餃子の王将」として、大阪王将は、「大阪王将」または「中華王将」としてそれぞれ「王将」を使用できるものとなった。こういった店名や商品名などの商標に関する裁判のケースは少なくない。
タイの“餃子の王将”
2006年
9月17日、「餃子の王将タイランド」という店が
バンコクの
スクムウィット通りにてオープン予定だった。この店は王将フードサービスとは無関係で、同社の元従業員が独立して設立したコスモフーズが展開する店であるが、店のロゴや店名が「餃子の王将」と酷似していたため、王将フードサービスは当惑し日本でもニュースになった。
王将フードサービスはこれを「偽物」と断じているが、本家本元の「餃子の王将」は日本国外で商標登録を行なっていないので、どうすることもできないという。
この店のサイトの会社情報には、京都からライセンス契約がある(原文は英語)とのことだが、詳細は不明である(削除済み)。
結局「タイ王将」として開店したが、その数ヵ月後再び「餃子の王将」としての宣伝活動が目立ってきている。
2007年バンコク店は閉店している。
シンガポールの“餃子の王将”
シンガポールのカッページプラザに「餃子の王将」という店舗がある。こちらは、「Sential Jobs Pte. Ltd」というシンガポールで日本食レストランなどを展開している日系企業によるものである。
王将用語
中国語をベースにした独特の厨房用語があり、一般に「
王将用語」と呼ばれる。客から受けた注文を厨房に伝える時などに使われており、大規模な店ではマイクを使って話されるために客席まで良く聞こえ、常連ならばだんだんと意味がわかってくる。一例として次のような用語がある。
- 餃子=コーテル(語源:鍋貼儿:グオティエ。コーテーと呼ぶ店もある。)
- 生餃子=チャウス(語源:餃子:ジャオズ)
- 炒飯=ソーハン
- 焼きそば=ソーメン
- 揚げそば=バーリ
- 天津飯=テンハン
- 中華飯=ナカドン(語源:中華丼から。チュウドンと呼ぶ店もある。)
- 肉と卵のいりつけ=ムーシーロー(語源:木須肉:ムーシューロウ)
- 小エビの天ぷら=シャーレン(語源:蝦仁:シャーレン)
- ジンギスカン=パーロー(語源:爆肉:パオロウ)
- 鶏の唐揚げ=エンザーキー(語源:軟炸鶏:ルゥアンジャージー)
- 酢豚=クールーロー (語源:咕嚕肉:グーラオロウ)
- ラーメン=ヤナギ(柳麺=リュウメンから。大盛りはジャンボヤナギ)
数詞
- 1(イー)、2(リャン)、3(サン)、4(スー)、5(ウー)、6(リュー)、7(チー)、8(パー)、9(チュー)、10(シー)
- 一個=イーガー(語源:一個:イーガ。ただし、量詞ガーは省略することも多い。)
- 餃子1人前=「コーテルイーガー」または「コーテルイー」。「イーガーコーテル」と数を先に言う場合もあるが、この場合は量詞ガーは省略しない。
- なお、2は量詞や単位を伴わない場合は「èr(アル)」であるが、王将では単独でも「リャン(両)」を使用する。
- 餃子2人前=「コーテルリャンガー」または「コーテルリャン」、「リャンガーコーテル」
持ち帰り(テイクアウト)の注文の場合は量詞「ガー」を省略し、語尾に「ナーホ」(語源:拿走:ナーゾウ?)をつける。
急ぎの場合は「カイカイ」を商品名の後につける
コナミの
MSX用ゲーム「
イーガー皇帝の逆襲」は、当時のコナミ本社(
大阪府豊中市)の近所に餃子の王将があり、社員がよく利用していたため、餃子1人前を表す「イーガーコーテル」からタイトルを思いついたと言われている。
関連項目
外部リンク