略歴
幼い頃に両親が離婚。その後、母親が亡くなり5歳の頃、骨董店を営む母方の祖父母宅で、祖父母と母親の兄の叔父夫婦家族と共に生活し、叔父夫婦には実の子の様に育てられた。祖父が落語好きでもあり
落語との出会いは、家族がテレビで見ていた
5代目柳家小さんであった。
明治大学在学中は
落語研究会(落研)所属。同大学の落研では伝統ある高座名「紫紺亭志い朝」を先輩(4代目)の
三宅裕司から引き継ぎ、5代目紫紺亭志い朝として活動し、後輩の
渡辺正行に譲る(6代目)。高校時代の同級生に日本テレビの
小杉善信がいる。
大学卒業後は、アルバイトをしながら
劇団「昴」に所属し演劇の勉強をする。その後、串カツ屋でのアルバイト生活がメインとなり、バイト後に飲みに行っていた
新宿ゴールデン街で知り合った広告代理店関係者に誘われ、広告代理店に入社し広告制作に従事。しかし、落語の事が忘れられず「半分以上は落語家が良いんじゃないか」と思いながらも会社にいるのは自分自身が辛く、区切りをつける為に退社。
退社後、既に妻子ある身であった為に落語家への転職を半年近く悩んだ末、決意するも生計を立てなければならず、学生時代から憧れていた
3代目古今亭志ん朝一門は「前座修行中はアルバイト禁止」ということで断念。大学の同級生で落研で一緒で既に
7代目立川談志に入門していた
立川談之助に相談し、「立川流はアルバイトについては問題ない」とのアドバイスを受け、1983年1月、29歳の時、7代目立川談志に入門、「志の輔」の前座名で立川流の落語家となる。
同門に大学の後輩の
立川談幸がいるが、志の輔の方が入門が後だったため、談幸は兄弟子である。
前座修業中は、ほぼ無収入なのだが、前職の広告関係の知り合いからナレーションの仕事等の依頼があり、小遣い程度の収入があった。
1983年、師匠談志が一門と共に
落語協会を脱退。志の輔は前座として寄席出演を直前に控えての脱退劇であった為、協会の寄席には一度も出演することはなかった。
2002年、志の輔を座長に、毎年1回 富山県出身の芸能人を集めて「
越中座」という
寄席形式での公演を開催。2006年からは東京でも開催し、ゲストに
笑福亭鶴瓶が昼夜公演に飛び入り出演した。志の輔は昼公演では越中語で落語、夜公演では英語落語に挑戦した。
2008年、6月7日 志の輔の故郷である富山県の富山市中央通りの商業ビル「セプラビル」3階にあった映画館を改装し、
北陸銀行グループがオープンした、「てるてる亭」という、定員250名の演芸ホールの「席亭のような館長のような番頭のような者」に就任し、ホールでの公演のプロデュースをし、自身も年に数回、同演芸ホールでの「志の輔のこころみ」と題した落語会を開催している。ホール名の命名に当たり関係者からは「「志の輔」というのを、どこかに入れて欲しい」と提言されたが「照れてしまう」との事で入れずに、志の輔の本名が「照雄」で「照ちゃん」と呼ばれていたので「てるてる亭」と命名した。
特徴
古典落語から新しい解釈の元、現代にも通じる落語ワールドへと展開させ、師匠である談志も志の輔の芸を高く評価している。
現在も立川流一門だが、現在は個人事務所「オフィスほたるいか」を立ち上げて独自にマネージメントを行い、「日暮里寄席」などの立川流一門の定期興行には参加せずに、独演会の開催や、落語会に参加して、年間150本以上の高座を勤めている。
毎年
新作落語の会『志の輔らくご』を開催し、好事家だけのものではない新感覚の落語を提案しており、各種メディアに取り上げられる事も多く、新たな落語ファンも発掘し、独演会や落語会の「チケットの取り難い噺家」の代表格にもなっている。
数多くの新作落語も創作し口演もしており、小説家
清水義範の短編小説「バールのようなもの」を元にし許可を貰い、新作落語「バールのようなもの」を創作口演、それ以降交流のある清水からは「自分の作品はいつでも落語にしても良い」との御墨付を貰っている。他にも、清水の短編小説やエッセイ等より、「バスが来ない」からは「バス・ストップ」、「みどりの窓口」(落語も同名)等があり、志の輔が口演する新作落語の代表作となっている。
1996年からは「志の輔らくご in
パルコ」を渋谷PARCO劇場で毎年開催し(2005年は未開催)、2006年1月には「志の輔らくご in パルコ vol.10」で、落語界でも初めての同一会場での1ヶ月公演を行い話題となる。2007年1月(同 vol.11)、2008年1月(同 2008)でも、1ヶ月公演を行い、毎年1月の定例公演となってきている。
2004年の「志の輔らくご in パルコ vol.9」で初演の「
歓喜の歌」では、落語演目が終りすぐにステージ上の高座の後ろが開き、雛壇に並んだ本物のママさんコーラスグル−プの「歓喜の歌」が合唱され、志の輔が衣裳を引き抜きで燕尾服風な物に変え指揮の真似をしたり、「メルシーひな祭り」でも、落語演目が終りすぐに高座の後ろが開き、落語の中での登場人物の商店街の店主達が扮装し「雛人形」の様に階段状に並んでいたり等、大きなステージを意識した演出もしている。
「志の輔らくご in パルコ 2008」での「歓喜の歌」では、演目後に登場するママさんコーラスグループは公演毎に違うグループに出演して貰っていた。
2003年3月、現代落語の衰退を憂い、東西、流派を超えた落語家達と共に落語の研鑽会「
六人の会」を結成し、落語会等を開催。2004年から2008年迄は、毎年7月に「六人の会」を中心に「
大銀座落語祭」を開催し尽力した。
2004年に「志の輔らくご in パルコ vol.9」で初演した新作落語「歓喜の歌」は好評で映画化され、2008年2月に公開、志の輔自身も落語家役で短く出演した。同年に、
北海道テレビ開局40周年記念作品として、テレビドラマ化され(オリジナルとは設定が少し異なる)、9月7日に
テレビ朝日系で全国放送された。
主な受賞歴
- 1989年 にっかん飛切落語会 若手落語家奨励賞
- 1990年
- 文化庁 第44回 芸術祭賞 演芸部門
- とやま賞 芸術文化部門
- 1993年 富山県功労賞
- 2005年 北日本新聞 文化賞特別賞
- 2008年 文化庁 第57回 平成19年度芸術選奨 文部科学大臣賞 大衆演芸部門
- 2008年 スポニチ創刊60周年記念 第16回 スポニチ文化芸術大賞グランプリ
主なネタ
主な著書
- 『笑われる理由』(1991、ノン・ブック、新書)
- 『古典落語100席』(1992、PHP研究所、単行本 1997、PHP文庫、文庫本 )
- 『志の輔旅まくら』 (2003、新潮文庫、文庫本)
主なCD 及び DVD
- CD
- 『志の輔らくご 両耳のやけど 1〜10』
- 『志の輔らくご らくごのごらく 1〜5』
- 『志の輔らくごBOX』CD5枚組
- DVD
- 『志の輔らくご in パルコ vol.9』
- 『志の輔 らくごのおもちかえりDVD 1〜3』
タレント活動
1985年頃より、落語以外でのタレント業でも
テレビ、
ラジオで活躍しており、テレビでは
NHKの「
ためしてガッテン」に司会として出演中。よくこの番組では健康法などを取り上げるが、私生活ではそんなものはまるで試したことが無いという。またラジオでは
文化放送「
志の輔ラジオ 土曜がいい!」の番組コーナー「志の輔特選落語」において、過去の名人上手の落語録音を放送するなど落語の普及に務め、同番組終了後、2007年4月よりは文化放送で「
志の輔ラジオ 落語DEデート」のパーソナリティを務めて、番組中で落語録音を放送している。
出演番組
現在
- ラジオ番組
- 志の輔ラジオ 落語DEデート - パーソナリティ
- (文化放送・毎週日曜6:00 - 6:40)(2008年4月6日〜(2008年4月〜 全国4局でも放送))
- (文化放送・毎週土曜7:00 - 7:55)(2007年4月7日〜2008年3月29日(2007年10月〜 全国8局でも放送))
過去
- テレビ番組
- 太陽にほえろ!(1976年・日本テレビ) #196「言葉の波紋」 - バーテンダー役(本名の竹内照雄名義)http://talent-schedule.jp/Drama_15284
- 朝のホットライン(1985年〜・TBSテレビ) - リポーター
- クイズ世界はSHOW by ショーバイ!! (1988年 - 1995年・日本テレビ) - ナレーション・特番の早押しクイズ司会
- まんがで読む古典(1992年・NHK教育) - 徒然草の回で吉田兼好を演ずる。
- たけし・逸見の平成教育委員会(1992年、フジテレビ) - ゲスト
- タモリの音楽は世界だ(1992年、テレビ東京) - 準レギュラー
- なせばなるほど(1994年・NHK総合) - パネリストとして出演。この番組の後継が「ためしてガッテン」
- スーパー知恵MON(1999年〜2000年・TBSテレビ) - 司会
- 水曜プレミア「大岡多聞の事件日誌」(主演はみのもんた。2005年・TBSテレビ) - ナレーション
- 志の輔らくご in Parco(2005年12月28日 19:40 - 22:00 他リピート放送・WOWOW)(「こぶとり爺さん」「歓喜の歌」「浜野矩随」 2004年12月9日収録 「志の輔らくご in パルコ Vol.9」より)
- 林家三平ものがたり おかしな夫婦でどーもスィマセン!(2006年・テレビ東京) - テレビドラマ。3代目三遊亭金馬役)
- 志の輔らくご in Parco 十年、ひと笑い。(2006年2月25日 12:55 - 15:25 他リピート放送・WOWOW)(「はんどたおる」2006年1月6日収録、「ディアファミリー」「忠臣ぐらっ」2006年1月13日収録 「志の輔らくご in パルコ Vol.10」より)
- 情熱大陸(2007年1月7日 23:00 - 23:30・毎日放送) -「落語家・立川志の輔 落語という笑いにかくも深刻な人はいない」 ドキュメント番組。
- 志の輔らくごの世界へようこそ 其の壱(2007年3月21日 11:30 - 13:50 他リピート放送・WOWOW)(「メルシーひな祭り」「中村仲蔵」 2007年1月6日収録 「志の輔らくご in パルコ vol.11」より)
- 笑う岐阜に福来る 第4回全日本学生落語選手権(2007年3月25日 8:00 - 8:55・NHK-BS2) - 第4回全日本学生落語選手権・策伝大賞の審査員として参加。
- 志の輔らくごの世界へようこそ 其の弐(2007年4月30日 11:00 - 13:20 他リピート放送・WOWOW)(「徂徠豆腐」「七福神」2007年1月13日収録、「新版・しじみ売り」2007年1月20日収録 「志の輔らくご in パルコ vol.11」より)
- わたしが子どもだったころ(2007年9月19日 22:00-22:44・NHK-BShi 他 別時間にNHK総合テレビでも放送) - 本人も出演、ナレーション。役者による再現ドラマ等あり。
- ぴったんこカン・カンスペシャル(2008年3月25日 18:55-20:54・TBSテレビ) - ゲスト出演(立川志の輔と行く!故郷・富山の旅 他)
- 志の輔らくご in PARCO 2008年 歓喜の歌(2008年4月29日 12:10 - 13:40 他リピート放送・WOWOW)(「歓喜の歌」 2008年1月19日収録 「志の輔らくご in パルコ 2008」より 映画「歓喜の歌」のメイキング映像や出演者のインタビュー等も)
- ソロモン流(2008年9月14日 21:54 - 22:48・テレビ東京) -「落語家・立川志の輔を徹底解明」 ドキュメント番組。
- ラジオ番組
- ときめき放送局 ニューウェーブ25時(1985年 - ?・アール・エフ・ラジオ日本) - パーソナリティ(小川乃り子、松澤一之と)
- 若者通り22時 夜はこれから(1985年 - 1986年・茨城放送) - 火曜日パーソナリティ
- 志の輔ラジオ 気分がいい!(1990年 - 1996年・文化放送) - パーソナリティ
- 月刊志の輔レディオ(****年 - ****年・FMとやま) - パーソナリティ
- 志の輔落語 スペシャルセレクション(****年 - ****年・FMとやま) - パーソナリティ
- 立川志の輔の無イミダス(****年 - ****年・FMとやま) - パーソナリティ
- 立川志の輔の無イミダス2000(****年 - ****年・FMとやま) - パーソナリティ
- 立川志の輔の無イミダス21(****年 - ****年・FMとやま) - パーソナリティ
- 志の輔のおしゃべりアフター5(****年 - ****年・FMとやま) - パーソナリティ
- 志の輔 らくごのごらく(****年 - ****年・北日本放送ラジオ) - パーソナリティ
- 志の輔ラジオ 土曜がいい!(文化放送・2003年-2007年3月31日) - パーソナリティ
映画
- ゲゲゲの鬼太郎(2007年) - 化け草履の声役
- 歓喜の歌(2008年) - タクシーに乗車した落語家役
CM
弟子
関連項目
外部リンク