『
霧の山荘』(きりのさんそう)は、
推理作家・
横溝正史の短編
推理小説。角川文庫『悪魔の降誕祭』(ISBN 4-04-355503-2)に収録されている。なお、原型作品は光文社刊『金田一耕助の新冒険』(ISBN 4-334-73276-3)に収録されている『
霧の別荘』であり、本作はそれを改稿したものである。
あらすじ
昭和33年
9月、K高原のPホテルに滞在していた金田一耕助を、江馬容子という女が訪ねてきた。
容子は、「自分のの伯母である、元映画スターの紅葉(西田)照子が、30年前に起こった迷宮入り事件の犯人に最近会ったと言いだし、不安がっている。ついては伯母に会い、相談にのってやって欲しい」と奇妙な依頼を金田一に持ちかける。
この奇妙な依頼に応じ、照子の待つ別荘へ向かった金田一は、しかし途中で道に迷ってしまった。途方に暮れる金田一を迎えに来た、派手なアロハを着た若い男は照子の使いの者と名乗り、金田一を目的の別荘に案内する。
別荘に到着する二人。しかし建物には鍵がかかっており、呼び出しにも返事がない。不審に思った二人がカーテンの隙間から中を窺うと、そこには身につけた浴衣を赤黒い液体で染めた照子が倒れていた。
事件になった舞台
「K高原」の「K」は「
軽井沢」、「Pホテル」の「P」は「
プリンス」というのが今のところ横溝正史研究者の通説となっている。
主な登場人物
-
金田一耕助(私立探偵)
- 等々力大志(警視庁 警部)
- 西田照子(元映画スター、紅葉照子)
- 江馬容子(照子の姪。雑誌記者)
- 川島房子(照子の姉)
- 西田武彦(照子の甥)
- 杉山平太(「アロハの男」。照子の恩人の息子)
出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)