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北山抄

北山抄(ほくざんしょう)は、平安時代中期の公卿藤原公任の著した有職故実書。10巻。別名「北山納言抄」「北山要抄」「北山記」「四条大納言十巻抄」「四条大納言書」とも呼ばれている。

成立

和田英松の考証によれば、現存の10巻に纏めたのは後世の人で、巻1・2・5・8は長和年間(1012年 - 1017年)、巻3・4・6・7・9・10は寛仁年間(1017年 - 1021年)頃の成立という。このうち巻5の一部(大嘗会事)は藤原道長の委嘱により書かれ、また巻8・9は女婿藤原教通のために筆録したものと言われている(『小右記』による)。

内容

巻1・巻2…年中要抄、巻3・巻4…拾遺雑抄、巻5…践祚即位)抄、巻6…備忘、巻7…都省雑抄、巻8…大将儀、巻9…羽林要抄、巻10…吏途指南で構成され、総計385条。そのうち重複条目や本文のない条目が計五十余条に及び、後者は巻1〜7に多い。しかし、先行の儀式書や日記類の割注などに引勘しながら各行事を説明する書きぶりは源高明の『西宮記』より懇切丁寧で、藤原忠実も「作法は西宮、並びに四条大納言書委細なり。其の中四条大納言書をば故殿(師通)殊にめでたがらせ給ひき」と語っている。

諸本

藤原公任の自筆稿本の巻10が京都国立博物館に、また承保3年(1076年)書写の巻3・巻7を含む12巻取合本が尊経閣文庫に所蔵されているが、中世以降の夥しい写本とほとんど内容に違いはない。荷田在満に『官本北山抄差誤』1巻がある。

参考文献

  • 日本古典文学大辞典編集委員会編『日本古典文学大辞典』岩波書店、1983年−1985年。

関連項目


出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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