の氷河 (スイス)]]
のブリックスダール氷河(2005.08)]]
'''が形成される場合がある。ヨークルスアゥルロゥン(Jökulsárlón)湖(
アイスランド)]]
氷河(ひょうが)は、長年にわたって存在し、重力によって流動する巨大な
氷の塊である。
概要
氷河は、山がちな、または傾斜した地形に、複数年にわたって氷や
雪が堆積し、
万年雪が圧縮されることでできる。下部には過去の
氷期にできたものが融けずに残っている。氷河は侵食、堆積を活発に行い、独特な氷河地形を生む。
地球の気温と氷河は密接な関係があり、
海進、
海退の原因となる。現在陸上に見られる氷河は、南極氷床、グリーンランド氷床を最大級として、総計1,633万k?に及び、陸地面積の約11%を覆う。
氷河の分類
氷河には発達地域による2種類の形態があることが知られている。一つは山岳地に形成される
山岳氷河である。もう一つは主に
南極と
グリーンランドの広大な面積を覆うる
大陸氷河である。
山岳氷河の温度は一年を通して、表面から底部まで氷の融点付近にあることが知られている。一方、極地の氷河は水の激しい昇華冷却により、常に氷点下にあり溶けることが無い。亜極地の氷河の表面は季節により融点付近に達し、溶けた水がいくらか氷河内部に流れ込むが、氷河の底部は常に融点以下である。
氷河の温度は表面の状態で見分けることができる。氷河本体が表面に出ている所は解けつつある場所である。乾いた雪によって覆われている所では、たとえ夏でもそこでは融解は起きていない。解けた水が表面に溜まっていたり、割れ目に流れ込んでいるようなところでは、内部や表面に再凍結してできた氷塊や氷層が存在する。湿った雪がある所では、氷点以上に気温が上昇した最後の夏からの雪がすべて堆積している。氷が重なり合っている所では、解けた水が氷河の中で冷たい層のところで再凍結し、氷河になる氷が形成されつつあるところである。
氷河の中で最も小規模なものは、山岳地帯の谷間に存在することから、谷氷河(valley glaciers)と呼ばれるものである。
それより少し大きな規模のものは、氷帽から流れ出る流出氷河(outlet glaciers)である。
氷帽は山の頂上にある雪の塊で、山脈はもちろん、火山の上にも存在する。その氷帽から氷の舌のようになって谷あいに流れ出て行き、流出氷河を形成する。この流出氷河は、氷河全体から見れば、まだまだ小規模なものに過ぎない。
極冠や巨大山脈の氷帽からも形成された流出氷河は、海にまで達することがある。
氷河の中で最も大きなものは
氷床である。それは地表面のほとんどの地形をその下に覆い隠す。氷床は、現在では南極大陸とグリーンランドだけに存在し、これらの地域に膨大な真水が存在する理由になっている。それがどれくらいの量かというと、グリーンランドの氷床が解けただけで6メートルも海水面が上昇すると言われるほどである。また、南極の氷床が解けると65メートル上昇すると言われている。
氷原
は氷床に似ているが、氷床に比べるとスケールが小さい。大陸氷河は標高が高い平原に存在する。このタイプの氷河は多数あり、アイスランド、北極海の島々、ブリティッシュコロンビア州南部の北太平洋山脈からアラスカにかけての地域などに存在している。
氷河海岸(tidewater glaciers)は、氷河が海に流れ込んでいるものである。海に到達した氷河は、崩れ落ちるか、あるいは分離して
氷山を形成する。ほとんどの氷河は海に達すると崩壊し、しばしば凄まじい水しぶきを発生させる。水深が深い場合、氷河が海中に潜りこみ、氷山が突然浮き上がってくることもある。アラスカで最も長い氷河海岸である、フバード氷河()は10kmも海に面している。ヤクタット湾と氷河湾には、高さ30mもの氷河が崩れ落ちる光景が見られ、観光船が訪れることで有名である。このタイプの氷河は、ほかのタイプの評価より、中長期的な気候変動の影響を受けやすい。
氷河の形成
比較的温度の高い氷河は、融解と凍結を繰り返してざらざらしたネヴェ()と呼ばれる雪を主成分とする。この雪はざらめ雪と呼ばれる。
この氷河の氷は、氷と雪の層の下で圧力を受け融解し、フィルンという氷の粒に変化する。フィルンの層は一定の年月を経ると、さらに圧縮されて氷河の氷(glacial ice)となる。
また、雪は温度変化のあるところにあると、数時間でそれぞれの表面に凹凸のある結晶に変性し始める。(蒸気圧による現象とは異なる)
英語版より翻訳。著者ほか。
関連項目
外部リンク
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)