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通俗心理学

通俗心理学(つうぞくしんりがく)とは、市井の人々が日常生活の中で自分や他人の心や行動を理解・説明する際に援用する知識や理論のこと。専門的な心理学の知識、素養を持たない人が「学術的に正統な心理学」だと思い込んでいるものであり、学術的論考では使われない概念や疑似科学的な理論が多く含まれる。ポピュラー心理学とも呼ばれる。
日本における事例としては、極めて限定的な条件の下で、極めて限定的な選択肢を選ばせた結果から心理分析や性格診断を行う心理テスト(統計学を用いる学問的な心理テスト、心理検査と呼称が同じだが全くの別物である)や、血液型性格診断などが代表的である。 通俗心理学の広まりについては書籍テレビの影響が大きいが、ときに心理学者自身がこれに加担していることがある。

通俗心理学の信憑性

通俗心理学の信頼性を高めるために、しばしば「統計学的に証明されている」という文句が使われるが、そのような証明や根拠が提示されることはほとんど無い。こういった主張をする人間は一様に統計学を正しく理解しておらずデータを自分にとって有利なように解釈しているか、あるいは単にウソであることがほとんどである。
通俗心理学は、一般的な経験則や認識に当てはめて考えると、妙に納得してしまう主張や結論を導きだしているため、簡単に信じてしまう人が多い。しかし、通俗心理学で導かれる結論は「強引に解釈すればそう考えられない事もない」という程度のもので、科学的根拠に問題があることが多い。また個人的経験から一般法則を導き出すことはできない。観察者の偏見や先入観を除外することができないためである。そのため、「そう言われてみれば当たっているような気がする」「周りの人を見る限り当たっている」という感覚は、不正確で、学術的な価値がない。個人的な経験や身の回りの出来事などと照らし合わせて性格分析などが当たるように感じる現象については、早まった一般化観察者バイアスなども参照のこと。

通俗心理学の功罪

通俗心理学は好奇心をかきたてる事から、長年コミュニケーションの1つとして親しまれている。そのため商業的に大きく取り上げられる機会が多い。 近年、「通俗心理学は科学的に実証されている」と主張して信憑性を高める事で、その有効性を強調する傾向があるが、それは「科学的な根拠がある」と宣伝すれば商業的な成功に繋がりやすいという背景があるからである。 当然、正しい手続きで行われた科学的な実証はされておらず、通俗心理学の有効性は限定的であるというのが、心理学研究者の間の共通見解である。むしろ他者への安易な人格批判に結びつくなどの問題点があるため、影響力の強いテレビ番組への批判は非常に多い。

通俗心理学的知識(誤解)の例

書籍

通俗心理学を批判した本
  • 『フロイト先生のウソ』 (原題=『Lexikon der Psycho-Irrtuemer』(心理学間違い事典)ロルフ・デーゲン ISBN 4167651300
  • 『「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た』村上 宣寛 ISBN 4822244466
つうそくしんりかく つうそくしんりかく つうそくしんりかく

出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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