概況
その環境と国鉄時代の実績を踏まえ、JR西日本は、発足直後から京阪神周辺地区については「
三都物語」キャンペーンを実施するとともに、「
アーバンネットワーク」と名付け、221系電車に始まるデラックス通勤車両の導入、大幅な増発やスピードアップなどに取り組み、競合他社を圧倒。「私鉄王国」の牙城を崩し、収益力の強化に努めてきた。このほかには女性乗務員を早くから採用したり山陽新幹線では高速性能を徹底して追求した
500系電車を独自に開発し、日本国内初の300km/h営業運転を行うなど、ソフト面と輸送改善に対する積極的な姿勢への評価は非常に高かった。
一方で、そのような他の私鉄との激しい競合を生き抜くため列車増発・スピードアップに対応した安全分野への投資が必ずしも十分なものでなかったとの指摘もあり、
1991年の
信楽高原鐵道列車衝突事故や
2005年の
JR福知山線脱線事故など、有責の重大事故を引き起こした原因の一つとも指摘されている。また、異様な労務環境がJR福知山線脱線事故の一因とされ、同社では今後の経営・労使関係のあり方などを再検討している。
現状では経営基盤と収益性の観点から、山陽新幹線や北陸本線の特急と近畿地区の京阪神近郊の路線を中心に設備投資しており、京阪神地区の路線と地方路線ではかなり差別化している。中国・北陸地区においては多数の赤字ローカル線を抱えているためにローカル線問題は深刻な課題でもある。特に月一回の保守運休(代替輸送なし)においてはかなりの批判がある。また、莫大な費用を要する
山陽新幹線の補修工事問題など、経営課題は依然として多い。
こういった状況を踏まえ、2008年から2012年にかけての中期経営計画においては、「持続的発展に向けた事業戦略の推進」として「山陽新幹線の輸送サービス」と「京阪神エリアにおける線区価値の向上」を重点分野として明確に打ち出す一方、10年から15年後を見据えた「長期的視点からの経営構想の構築」におけるローカル線にかかる取り組みとして「ローカル線の設備、システムのダウンサイジング」や「(バス、
DMV等への輸送モードの転換も含めた)地域にとって最適な形の輸送サービスの提供」を経営の方向性として打ち出している。
本社・支社等
本社
- 本社(京都・大阪・神戸支社設立までは、旧・大阪鉄道管理局)
- 東京本部
支社
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金沢(旧金沢鉄道管理局)
-
京都(旧大阪鉄道管理局、一部は旧福知山鉄道管理局)
-
大阪(旧天王寺鉄道管理局、一部は旧大阪鉄道管理局)
-
和歌山(旧天王寺鉄道管理局・初期は和歌山支店)
-
神戸(旧大阪鉄道管理局)
-
福知山(旧福知山鉄道管理局・初期は福知山支店)
-
岡山(旧岡山鉄道管理局)
-
米子(旧米子鉄道管理局)
-
広島(旧広島鉄道管理局)
新幹線管理本部(旧新幹線総局)
2007年7月1日付で、新幹線の現業機関を統括する支社組織として新幹線管理本部を新設した。これまで各支社に分散していた車両管理や施設保守など新幹線関係の業務を一元管理するとともに、新幹線固有の技術力の維持向上を図るのが狙い。これに伴い、福岡支社は同管理本部の地方機関と位置付けられ、山陽新幹線小倉、博多の両駅の運転や設備管理、サービスなど駅業務全般を行うほか、
九州エリアにおける同社の対外的な窓口としての機能も担う。
建設工事機関
付属機関
歴史
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1987年(昭和62年)
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1988年(昭和63年)
-
1989年(平成元年)
-
1990年(平成2年)
- 3月10日 - 山陰本線京都 - 園部間電化(嵯峨嵐山 - 亀岡間で線路付け替え、旧線は廃止)。
- 4月1日
- 6月1日 - ローカル線の経営効率化と活性化を目的とした「鉄道部」制度が発足(第一次・10鉄道部)。
-
1991年(平成3年)
-
1992年(平成4年)
- 3月30日 - 本社を旧国鉄大阪鉄道管理局ビルから新本社ビルに移転。
- 4月1日 - 第三次鉄道部(2鉄道部)設置。
- 6月24日 - 会長に角田達郎、社長に井手正敬が就任。
-
1993年(平成5年)
- 3月18日 - 山陽新幹線「のぞみ」運転開始。管内の快速・普通列車が全面禁煙になる(ただし支社によってはそれ以前に全面禁煙となっていた)。
- 4月1日 - 高校卒業者の社員登用を開始・初入社。
- 6月1日 - 京都支社・大阪支社・神戸支社発足。
-
1994年(平成6年)
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1995年(平成7年)
-
1996年(平成8年)
-
1997年(平成9年)
- 3月8日 - JR東西線開業。JR西日本で初めての地下路線。片町線片町 - 京橋間廃止。関西地区で自動改札システムJスルー運用開始。
- 3月22日 - 500系新幹線電車が「のぞみ」として山陽新幹線で営業運転を開始。同年11月29日には東海道新幹線でも運転開始。
- 4月1日 - 会長に井手正敬、社長に南谷昌二郎が就任。美祢線南大嶺 - 大嶺間廃止。
- 7月5日 - 梅小路蒸気機関車館リニューアルオープン。
- 9月11日 - 京都駅新駅ビルグランドオープン。
-
1998年(平成10年)
-
1999年(平成11年)
-
2000年(平成12年)
-
2001年(平成13年)
- 4月1日 - 七尾線の一部区間(穴水 - 輪島間。のと鉄道が第2種鉄道事業者)の第3種鉄道事業廃止。
- 6月22日 - 改正JR会社法が公布(成立は2001年6月15日)。本州3社が本法の適用から除外され、JR西日本の純粋民間会社(非特殊会社)化が実現。
- 7月1日 - 山陽本線(和田岬線)兵庫 - 和田岬間電化。
- 7月7日 - 山陰本線米子 - 益田間高速化工事完成、キハ187系・キハ121系・キハ126系気動車が営業運転開始。
- 10月1日 - 旅行業部門 (Tis) を日本旅行に譲渡。
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2002年(平成14年)
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2003年(平成15年)
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2004年(平成16年)
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2005年(平成17年)
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2006年(平成18年)
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2007年(平成19年)
- 3月18日 - 運行時間3時間以内の特急列車が全席禁煙となり、北陸・北近畿方面の長距離列車の禁煙席が増える。
- 5月18日 - JR福知山線脱線事故による引責辞任後に関連会社に転職した当時の専務ら3人と垣内剛元社長と南谷昌二郎元会長を退任させる人事案を6月の株主総会に提出すると発表。
- 7月1日 - N700系新幹線電車が営業運転開始。新幹線統括部・新幹線管理本部新設。これに伴い、直轄の新幹線現業機関や福岡支社および東京指令所が同管理本部の下部組織となる。
- 9月1日 - 広島・岡山地区の135駅でICOCAのサービス開始。同地区でのICOCA電子マネーも同時に開始。
-
2008年(平成20年)
今後の予定
路線
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新幹線:644.0km(1線区)
-
在来線:4,379.5km(50線区)
廃止路線
JR線の他会社分界駅
- ○印:全面的に自社管轄
- ●印:全面的に相手側の旅客鉄道会社が管轄
- △印:在来線部分のみ自社管轄、新幹線部分は相手側の旅客鉄道会社が管轄
- ▲印:新幹線部分(博多南線含む)のみ自社管轄、在来線部分は相手側の旅客鉄道会社が管轄
JR東日本
JR東海
- △新大阪駅(東海道本線(JR京都線)、山陽新幹線)- 東海道新幹線
- △京都駅(東海道本線(JR京都線・琵琶湖線)、山陰本線(嵯峨野線)、奈良線)- 東海道新幹線
- △米原駅(東海道本線・北陸本線(琵琶湖線))- 東海道本線、東海道新幹線
- ●亀山駅(関西本線) - 関西本線、紀勢本線
- ○新宮駅(紀勢本線)- 紀勢本線
- ○猪谷駅(高山本線)- 高山本線
JR四国
JR九州
- ○下関駅(山陽本線)- 山陽本線
- ▲小倉駅(山陽新幹線)- 鹿児島本線、日豊本線
- ▲博多駅(山陽新幹線、博多南線)- 鹿児島本線
列車
JR西日本発足以降に同社の路線で運行されている(されていた)列車を挙げる。種別が変更された列車は変更後のもので記載し、全列車が他社の車両で運行されているものはその会社名も記載する。
現行列車
新幹線
在来線
廃止列車
在来線
車両
山陽新幹線や特急列車(北陸本線、紀勢本線、山陰地区)、アーバンネットワーク地区のうち旧・大阪鉄道管理局管内では列車の増発やスピードアップに対応した新型車両を積極的に導入している一方で、それ以外の地域では厳しい経営環境を反映して、国鉄から承継した
103系・
105系や
113系、
419系や
キハ40形などの車両に改装やリニューアルなど延命工事を施して使用している例が多い。この傾向は特に瀬戸大橋線を除いた
山陽地方や北陸地方において顕著であり、これらの地域では非電化ローカル線の体質改善用に投入された
キハ120形を除けばJR西日本の経営判断に基づく新造車の導入はほとんど行われていない。
一方で、JR西日本管内の路線で高速化・電化事業を行う場合、高速化・電化事業に伴う受益者負担の一環として、高速化・電化に対応した新型車両の購入費用を地元
自治体からの融資で導入している。このような形で整備された(あるいは整備される予定の)車両には以下のものがある。
さらに、既存車両の設備改善においても、延命措置に伴うリニューアル以上の設備改善を行う場合に同様のスキームを適用している事例がある(和歌山県内で走行する
105系への車いす対応トイレの新設など)。
このことは、管内の自治体の間でJRに対する支援を積極的に行うか否かでサービス格差を生じさせる結果となり、さらには経営判断に基づき自社負担で新造車両を多く導入しているアーバンネットワークエリアを含め、京阪神対地方線区、あるいは地方線区同士でのサービス格差が生じている。
蒸気機関車の保存運転
JR西日本は、国鉄時代に開館された
蒸気機関車 (SL) の動態保存施設である
梅小路蒸気機関車館を引き継ぐとともに、
山口線をはじめとして、自社内や走行可能なSLを保有していないJR東海・四国での蒸気機関車保存運転や、SLを復活させたJR各社の運転士(機関士)の養成も請け負っている。
車両基地
車両工場
主な関係会社
連結子会社
持分法適用関連会社
関連団体
出資会社・サッカークラブ
CM
※印のものはテレビでは一度も放映されなかったもの。また、他の
JRグループ管内でも放送されているものもある。
- 国鉄からJRへの移行をアピール - 加納みゆき
- 山陽新幹線(グランドひかり・ほっとタイム)、夏のリゾート、夏のWENS、アーバンネットワーク、Tis、シュプール号 - 南野陽子
- 夏のリゾート、シュプール号 - 西田ひかる(西田は2006年から阪急電鉄PiTaPaCMに出演)
-
三都物語、大和路快速、アーバンネットワーク、山陰本線園部 - 綾部間電化開業、京都駅ビル開業、JR東西線、きのくにシーサイド、ひかりレールスター - 賀来千香子
- 三都物語、DISCOVER WEST - 谷村新司(CMソングも担当する。DISCOVER WESTはCMソングのみ)
- 三都物語、嵯峨野線電化開業、北陸本線長浜直流化開業 - 阿木燿子
- シュプール号 - トニー・ザイラー
- シュプール号 - V6
- スーパーくろしお - 山口智子
- フレッシュ近畿 - トトロ
- 石川県キャンペーン - 村田雄治
- 2003年夏の列車 - 吉川ひなの
- 三都物語 - 阿久悠
- レール&レンタカー - 田口浩正
- ジパング倶楽部 - 三ツ矢歌子
- ジパング倶楽部 - 井川比佐志
- 三都物語、「5489」電話サービス、2004年夏の列車 - 鶴田真由
- 三都物語 - 平松愛理(CMソングも担当する、阪神・淡路大震災後に「美し都〜がんばろやWe love KOBE〜」を使用)
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Jスルーカード - 酒井美紀
- ICOCA(ICOCAでいこか)、J-WESTカード - 仲間由紀恵
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いい日旅立ち・西へ 、DISCOVER WEST - 竹内結子
- いい日旅立ち・西へ - 鬼束ちひろ(CMソングも担当する)
- 2003年3月ダイヤ改正、2003年12月ダイヤ改正(礼二はいずれも車掌役で出演)、白浜ぐるりんパス(パンダ役で出演)、※2006年3月アーバンネットワークダイヤ改正、※321系デビュー(乗務員役で出演) - 中川家
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山陽新幹線(再確認・新事実)、のぞみ(のぞみが走って、日本が縮む(縮んだ)) 、関空特急「はるか」(いつもの駅から、世界へつながる)、500系のぞみ(世界最速の道へ)、ひかりレールスター(賀来千香子とペアで出演)- 石坂浩二
- 山陽新幹線 - 笑福亭鶴瓶
- 山陽新幹線 - 愛里
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ユニバーサルシティ駅開業、2001年夏の列車、2002年夏の列車 - 篠原ともえ
- JR瀬戸大橋線開通(単独出演)、山陰本線園部 - 綾部間電化開業、京都駅ビル開業(いずれも賀来千香子とペアで出演) - 大西結花
- 夏のリゾート、山陰本線綾部 - 福知山間電化開業、JR東西線、1999年夏の列車 - 大竹まこと
- 500系のぞみ(石坂浩二とペアで出演)、2000年夏の列車、2002年秋の行楽列車(ナレーションを担当) - 田中美奈子
- 味めぐり列車、かにかにエクスプレス、※京都デスティネーションキャンペーン、※2006年3月新幹線ダイヤ改正、※321系デビュー(中川家とペアで、乗客役で出演)、 ぐるりんパス、山陰デスティネーションキャンペーン(ナレーションを担当) - 長澤まさみ
一社提供番組
備考
- 2007年3月18日(金沢支社管内では2006年10月21日)のダイヤ改正より、在来線列車内乗務員室に掲出する名札が「JR西日本・運転士(または車掌)・乗務員の名字」の様式に簡素化された。従前の名札は、所属組織と乗務員のフルネームが記載されていた。
関連項目
脚注
外部リンク
社