『
七つの仮面』(ななつのかめん)は、
推理作家・
横溝正史の短編
推理小説。角川文庫『七つの仮面』(ISBN 4-04-130466-0)に収録されている。
あらすじ
人はしばしば「私」のことを聖女と呼んでくれる。しかし「私」は夜の商売に身を落とし、荒んでしまった娼婦である。のみならず、両手を血に染めた殺人犯である
といった一人称形式の文章で語られる記述のある話である。
主な登場人物
-
金田一耕助
- 私立探偵
- 美沙
- 私。高級喫茶「ベラミ」のウェイトレス
- 山内 りん子
- 「私」の女学校時代の先輩
- 江口 万蔵
- 「ベラミ」の客。彫刻家
- 中林 良吉
- 「ベラミ」の客
- 伊東 慎策
- 「ベラミ」の客
解説
本作は、全編を通して「私」こと美沙の手記の形を取っている。そのため、物語の大部分は美沙の視点による回想であり、金田一耕助の登場するシーンは終盤のごくわずかのみとなっている。同様の手法は『
八つ墓村』をはじめ、『
夜歩く』、『
三つ首塔』などに見られる。また謎解き要素は少なく、どちらかといえば
怪談の色が強い。
出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)