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三重県

三重県(みえけん、英語表記:Mie Prefecture)は、紀伊半島の東部に位置する、日本の県である。県庁所在地津市

概要

江戸時代から、お伊勢参り(お蔭参り)の名で知られる伊勢神宮を擁する地域として発展した。令制国では、伊勢国志摩国伊賀国の全域と、紀伊国(当初は熊野国)の一部より構成される。

地理

三重県は南北の長さは約180km、東西の幅は10〜80kmと、非常に細長い形をしているため、地形も、伊勢平野をはじめとする平野部から、山脈、青山高原などの高地、盆地、低地など様々な地形を有する。

行政区分

三重県の分類

行政区分では、中部地方東海地方)と近畿地方のどちらかに入る。
なお、近畿圏整備法では、三重県が近畿圏とされている一方で、中部圏開発整備法でも三重県が中部圏としており、この二つの法律は公布・施行の時期こそ数年異なるが、関係の深い法律であっても重複を妨げていない。

  • 伊勢湾 - 三重県の北部から中部に面した四日市港など大規模港が存在する。
  • 英虞湾 - 志摩市にある湾。真珠の養殖が盛んである。
  • 的矢湾 - 志摩市と鳥羽市に囲まれた湾。的矢牡蠣で知られる。
  • 五ヶ所湾 - 度会郡南伊勢町にある湾。真珠養殖が盛んである。
  • 尾鷲湾 - 尾鷲市に面した湾。有数の漁港がある。
  • 熊野灘
  • 賀田湾 - 尾鷲市賀田に面した湾。
この他にも、志摩半島南部から熊野市にかけての海岸は、リアス式海岸になっているので、多数のがある。

気象

三重県は南北に長いが、潮岬からの台風の直撃を受ける事が多く、「台風銀座」と呼ばれている。
北 : 養老山地木曽三川を境に、愛知県や岐阜県と接している。 西 : 鈴鹿山脈・信楽山地・布引山地・台高山脈及び紀伊山地を隔てて、滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県の各府県と接する。 東 : 伊勢湾熊野灘が開けている。
  • 伊勢平野 - 基本的に温和な気候であるが、中南部はしばしば洪水にみまわれる。(宮川豪雨や津市で記録した時間雨量98ミリなど)
  • 上野盆地 - 山地を除くと1月の平均気温が約3℃で、県内では最も寒さの厳しい地域。逆に盆地特有の内陸性気候で、夏の暑さは場所によっては40℃を超えたという記録がある。年降水量は1300〜1500mmで県内で最も雨の少ない地域である。年間を通じて霧が多く発生する。
  • 鈴鹿山麓 - 鈴鹿山脈の麓に位置するこの地域は、山間部を除けば、県内で最も雪の多い地域で、いなべ市では、1mの降雪記録もある。
  • 熊野灘沿岸 - 三重県で最南に位置するため、非常に温暖な地域になっている。又、県内はもとより、全国的にも雨の多い地域として有名である。南四国(除高知平野)や九州南東部と似ており、志摩半島海岸では年平均気温は約16℃、年降水量は2000〜2500mmとなっている。特に、尾鷲から大台ヶ原山までの一帯は多雨地帯であり、尾鷲市の年降水量の平均は4000mm程度に達する。

歴史

明治維新以前の伊勢国伊賀国志摩国の全域、それに紀伊国牟婁郡熊野国)の一部よりなる。
明治維新以後
「三重」の名称は、ヤマトタケルが東方遠征を終えて尾津前(尾津浜)(桑名市)から能褒野(亀山市)へ向かう途中、『古事記』に「『吾が足は三重の勾がりの如くして甚だ疲れたり』とのりたまいき。故、其地を號けて三重と謂ふ。」とあることに由来するとされている。
江戸時代に置かれた藩には伊勢国には、桑名藩長島藩伊勢亀山藩神戸藩(かんべ)、菰野藩(こもの)、久居藩津藩、志摩国の鳥羽藩、津藩の支城の伊賀上野城、津藩の一族の名張陣屋、紀州藩の支城の田丸城松阪城がある。

人口

年齢構成

政治

行政

財政

  • 財政力指数:0.49(17年度)

議会

姉妹友好提携

経済

農業

  • 伊勢茶 - 緑茶の栽培面積、生産量、生産額は、静岡県鹿児島県に次いで全国第三位。『京都産』とされている抹茶は、実際には京都市が産地ではなく、大半が三重県で生産されていて、それを宇治市製茶している事が多い。
  • - 伊勢平野を抱えているため、米の栽培も盛んである。
  • 蜜柑 - 東紀州では栽培が盛んである。

畜産

  • 松阪牛 - 松阪市近郊で生産される和牛。日本を代表する高級肉として有名。
  • 伊賀牛 - 伊賀地方で生産される和牛。

酪農

  • 大内山牛乳 - 大紀町(旧大内山村)で牛乳が生産されている。

水産業

  • 真珠 - 飛鳥・奈良時代は鮑玉と阿古屋貝の真珠。昭和になり阿古屋貝の真円真珠養殖が有名になる。
  • 伊勢えび
  • - 万葉集にも登場。
  • - 奈良時代に遡ることが出来る。
  • 小女子 - (こおなご)津市の白塚町や河芸町でさかん。いわゆるちりめんである。
  • トラフグ - あのりふぐ
  • 青のり - 主な生産地は英虞湾、的矢湾、伊勢湾など。
  • ヒジキ - 主な生産地は志摩半島。加工は伊勢市など。伊勢ヒジキなどの名称で販売され、三重ブランドとして行政支援の対象になっている。
  • 牡蠣 - 主な生産地は英虞湾、的矢湾、鳥羽湾など。
  • マンボウ 東紀州地域

林業

  • …主に東紀州地域
  • …主に奥伊勢地域

工業

工場を置く主要企業

電力

熊野市以南の地域(一部を除く)が関西電力のエリアであるが、他の地域は中部電力のエリアである。

伝統工芸

インターネット

  • 海底光ケーブルの陸揚げ本数は世界一(2002年現在)。
  • インターネット普及以前にも県営のパソコン通信「Mieネット」があり、大手のニフティへも市内料金でゲートウエイのパソコン通信ができたが、2000年問題で廃止された。

地域

県庁は、三重県を北勢伊賀中勢南勢東紀州の5つの地域に区分している。
木曽岬町および旧長島町(現在の桑名市長島町)を除く三重県のほぼ全域は京阪式アクセントである。揖斐川東岸の木曽岬町および旧長島町は東京式アクセントである。
自治体は、以下の14715(29市町)がある。「町」の読み方は全て「ちょう」。2006年1月10日の紀宝町と鵜殿村の合併から三重県内に村は無くなった。

北勢

伊勢国北部に当たる地域で、国道1号の沿線。鈴鹿川の流域で、緑茶の大産地として有名である。

四日市以北

江戸時代には東海道(現在の国道1号)の沿線であった。江戸時代には東海道の架橋が禁止されており、かつ洪水も多かった為、木曽三川を越えた尾張国への往来は今程の多さではなかった。しかし、明治以後に架橋が進められて以降は、名古屋の影響力も強く受けている。

鈴鹿ナンバーエリア

本田技研の鈴鹿市、シャープ古河電工の亀山市と工業集積が著しく、三重県内でも1〜2の経済力を持つ。名阪国道の物流が大きい。古代には椿大神社や伊勢国府が置かれるなど、重要拠点であり続けた。鈴亀地区とも言う。

伊賀

伊賀国に当たる上野盆地の一帯で、国道25号国道165号の沿線。伊賀市と名張市のこと。
木津川流域で、布引山地や鈴鹿峠よりも西側に位置する地域。奈良県京都府南部、滋賀県南部、大阪への通勤者もいる。

中勢

旧伊勢国中部に当たる地域で、国道23号の沿線。津市には県庁があり商工業が集積しているが鉄道が市街地から郊外に移転して以降一時期郊外化が進み、中心部は寂れたが「アスト津」と呼ばれる高さ98メートルの高層ビルが完成して以来再び活性化に火がついた。現在、津と松阪の両市から、中部国際空港への高速船でのアクセスがある。
※松阪市と多気郡を南勢地域に入れる場合もある。

南勢

旧伊勢国南部に当たる地域と旧志摩国の総称で、志摩を省略せず「南勢志摩」と呼ぶ場合がある。三重県以外や観光ガイドからは「伊勢志摩」と呼ばれる事が多く、大部分が伊勢志摩国立公園に指定されている。国道23号の沿線。
伊勢神宮二見浦といった大観光地を抱えており、真珠の養殖でも有名である。

東紀州

紀伊国牟婁郡(当初の熊野国)、当初は度会県、後に三重県となった地域。東紀州熊野牟婁と呼ばれる事も多い。国道42号の沿線。
日本では屋久島と並ぶ多雨地帯として知られ、熊野古道の伊勢路南部である。

主な学校

大学

国立
県立
私立

短期大学

国立
公立
私立

高等専門学校

国立
私立

高等学校

特別支援学校

国立
  • 三重大学教育学部付属養護学校
県立
私立

交通

交通史

律令時代五畿七道では、三重県のうち伊勢国志摩国伊賀国東海道として、東紀州のある紀伊国南海道として区分された。江戸時代にも、太平洋岸の伊勢国は、東海道伊勢街道の沿線で、日永追分四日市郊外)で東海道と伊勢街道が分岐した。
鉄道
明治初期に建設された東海道本線は、当初は東海道ルートに沿って、亀山経由で鈴鹿山脈をトンネルで貫通して草津に抜ける予定だったが、米原経由に変更され、代わって三重県の東海道ルートには関西本線奈良経由大阪方面)と草津線京都経由大阪方面)が建設された。そして、第二次大戦後に建設された東海道新幹線も、名古屋以西は工期の都合で米原経由に変更され、新幹線は建設されていないが、リニア新幹線は東海道沿いに計画予定である。
更に、三重県から唯一の東京直通列車だった寝台特急「紀伊」も、1984年2月に廃止された。
近鉄が特急運転の頻度が高いのに対し、JRは他県に比べてその頻度が極端に低く、本数の多い特急として一時は全国に普及した「エル特急」も、JR特急の走らない沖縄県奈良県を除くと、三重県だけが今日まで一度も設定された事が無い。2007年10月、近鉄は、三重県内の伊賀線養老線(岐阜県に跨がる)の別会社化が行われた。
道路
国道1号は、江戸時代の東海道に沿ったルートとなっている。高速道路は、東名阪自動車道と、西名阪自動車道につながる名阪国道がある。新名神高速道路亀山ジャンクションから開通し、2015年に四日市北ジャンクションまで開通する予定である。

鉄道

近畿日本鉄道東海旅客鉄道西日本旅客鉄道によって、県内各地と名古屋大阪京都が結ばれている。
※駅名記載の無い路線は全線県内通過
東海旅客鉄道
西日本旅客鉄道
近畿日本鉄道
養老鉄道
伊賀鉄道
伊勢鉄道
三岐鉄道

道路

※高速道路のIC記載の無いものは全線県内通過
高速道路
主な国道
幹線
連絡線

バス

三重交通などが運行する高速バスによって、県内各地と東京、北勢地方・伊賀地方・東紀州地方と名古屋、伊賀地方と大阪、そして北勢地方と中部国際空港が結ばれている。その他にも、各自治体が運行するものもある。

伊勢湾フェリーによって鳥羽と伊良湖愛知県田原市)を結ぶカーフェリー航路が運行されており、また、津エアポートラインや、松阪高速船により、津・松阪と中部国際空港を結ぶ高速船が運行されている。、伊勢と中部国際空港を結ぶ航路も計画・準備中であったが現在はその目途が立っていない。

有形文化財建造物

重要伝統的建造物群保存地区

観光

公園・自然遺産

世界遺産
国立公園
国定公園
国営公園
県立自然公園

観光地

  • 伊勢神宮 - 天照大神を祭る。神社本庁傘下の全国神社からは、本宗と仰がれている。
  • 椿大神社 - 全国の猿田彦神社の総社。伊勢国一之宮。
  • 高田本山専修寺 - 浄土真宗高田派の総本山。
  • 伊賀上野 - 天守閣が日本一高い石垣の上に立つ上野城を初めとした城下町で、町並みは碁盤目に如く整備されている。城を中心に史跡が点在。伊賀忍者の郷・松尾芭蕉の故郷としても知られる。

景勝

民謡

テーマパーク・レジャーランド

メディア

新聞

地方紙
全国紙
読売新聞朝日新聞毎日新聞日本経済新聞の各新聞は、伊勢湾岸と尾鷲市以北では、名古屋市(中部本・支社、名古屋本社)で発行された物が販売されており、伊賀と熊野市以南の東紀州地方では、大阪市の大阪本社(読売は伊賀が大阪本社、東紀州は中部支社)で発行された物が販売されている。
産経新聞は名古屋に本社がないため(名古屋は中部総局)、全県で大阪本社発行版が販売されている。なお、東海3県では愛知県の一部と岐阜県では6版(夕方18時締め切り。九州地方の一部でも販売)を配送するために、記事が1日遅れで掲載されているが、三重県内は全域深夜締め切りの13版が販売されている。なお、三重県の多くの地域では中日新聞の販売店を通して委託発売しているが、所によって産経の直売所が存在する。

テレビ

テレビは、一般の放送に加え、県内全市町村でケーブルテレビの視聴が可能である。またケーブルテレビの多くは地上波デジタル放送を再送しているため、実質、三重県内の全域でケーブルテレビ加入することにより、地上波デジタル放送も視聴可能となっている。
県域放送局
全国系列局
中京広域圏のテレビ局(東海テレビ(THK)CBCテレビメ〜テレ(NBN)中京テレビ(CTV))のエリア。県内各地(いなべ市伊勢市鳥羽市名張市尾鷲市熊野市など)に中継局を持っている。

エリア外受信が可能な局

中京圏
  • 愛知県県域放送であるNHK名古屋放送局テレビ愛知(TVA)が北勢・中勢のほぼ全域、南勢の一部で受信できる地域が存在する(ただしTVAの放送区域は桑名市・朝日町・川越町のみ)。
  • :尚、TVAはケーブルテレビを通じ、これらの地域で視聴できるところが多いが、将来は民放連の方針で三重県内のケーブルテレビを通じてTVAを視聴できなくなる可能性がある(関連記事)。ちなみに、デジタル開始当初は県内でテレビ愛知のデジタル波は再送信されていなかったが、TVA側が区域外再送信の許可をした(岐阜県も同様)ため、現在ではZTVを始めとする津以北(伊賀地方は除く)のCATVで配信されている。これらのCATVではアナログ放送が終了した後でも視聴できる可能性はある。
  • 桑名市では、岐阜県県域放送である岐阜放送(ぎふチャン)を受信できる地域が存在する。
近畿地方のテレビ局
その他、鳥羽市など志摩半島では浜松中継局の電波を通じて静岡県のテレビも受信できる地域が存在する。

AMラジオ

FMラジオ

県域放送局
コミュニティFM局
ケーブルテレビの発達ぶりと比べ、コミュニティFM局は乏しく、長らく四日市市にエフエムよっかいちがあるのみだったが、2006年4月にFMなばりが開局した。なおFMパイレーツ(伊勢まつり博開催時)等の臨時FM局はコミュニティFMに成長できなかった。
その他

ケーブルテレビ

(→)

作品

脚注

関連項目

外部リンク

公式
観光
みえけん *

出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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