国際放送(こくさいほうそう、
英語:
International broadcasting)とは、国外の
受信者に向けて行う
放送を言い、殆どの場合、
短波による
ラジオ放送(近隣国に向けては
中波も)が用いられる。
他国の人々へ自国の概要や立場などを説明したり、海外居住の国民向けの情報伝達手段として利用されており、殆どの国では国が直接・間接に経営する
国営放送局または
公共放送局が行っている。
BCLブーム
欧米では大人の
趣味である
BCLは、日本では
1970年代に若年層を中心に
ブームとなった。日本向け国際短波放送を聞くことが
流行し、BCLラジオが盛んに発売され、関連
雑誌だけではなく国内
民放ラジオ局ではBCL関連番組も放送された。同時に世界各国からの日本向け国際短波放送も盛んになった。詳細については
BCLを参照されたい。
今後の展望について
従来、国際放送の大半は、
短波による放送が多かった為、「国際放送」と「短波放送」は殆ど同義であった。短波による放送は、
出力の小さな
放送局でも国際放送の開局を可能とする為、好んで実施された。しかし、短波は中波や
長波と比較すると、
フェージングによる伝播障害を受け易いため、安定した受信が困難な傾向がある。この為、
1970〜
80年代のBCLブームが
1990年代に入り下火になると、海外からの日本向けの短波放送、とりわけ日本語放送は大幅に縮小されてしまった。また、国際放送ではないが、日本国内向け短波放送である
日経ラジオ社(ラジオNIKKEI、旧日本短波放送=ラジオたんぱ)も、全盛期の1970〜80年代に比べ、大幅に内容が縮小されてしまった。
今日では
インターネット(特に
ADSLや
FTTHといった、
ブロードバンドインターネット接続)が、
先進国を中心に広く普及したこともあり、多くの放送局が
番組(コンテンツ)をインターネットで同時配信(
インターネットラジオ)するようになりつつある。また、
衛星テレビ放送による国際放送も、欧米の放送局を中心に実施するようになってきた。一方で、従来の短波による国際ラジオ放送は、世界的に縮小傾向にあり、日本のNHKワールド・ラジオ日本も、
2007年10月より放送規模が大幅に縮小された(特に英語放送の時間縮小と北米・ロシアを除く欧州向けの日本語放送の廃止があった。1日20時間の日本語放送は維持されるものの、独自制作番組は昼間時間帯の
ニュース、
海外安全情報のみに規模を縮小し、残りの時間はすべて国内向けラジオ放送の同時・時差放送に充てられている)。
しかし、こうした状況はあくまでも先進国のみでの話であり、現実には
アフリカや
アジアの広範な地域において、
ラジオが人々の唯一の情報源であることが珍しくはない。インターネットは言うに及ばず、
テレビさえ視聴不可能な地域が未だに多く存在している。また、先進国も含めて、デジタルメディアはまだまだ地震や気象災害等では全く役に立たない側面もあり、短波による国際放送は、将来も引続き重要な役割を果たすことになると考えられる。
日本語放送
日本語放送を行っている国・地域 (2007年3月現在)
日本語放送を行っていた局 (過去)
第二次世界大戦中に実施していた局を除くと、多くは予算削減を理由に日本語放送を廃止している(放送への予算が減ると、一般的でない
言語のプログラム、或いはいわゆる先進国向けの放送にしわ寄せが及ぶことが多い)。
国際放送を運営する放送局一覧 (日本語を含む全言語)
ラジオ
ヨーロッパ
-
短波および衛星による放送を廃止 2004年 10月30日
-
廃止 2002年 1月1日
南北アメリカ
- カナダに隣接するアメリカ地域向け
アジアおよび南アジア
オセアニア
アフリカ
その他
関連項目
外部リンク
こくさいほうそう
*
出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)