向田邦子
略歴
- 父の仕事の関係で、日本全国を転々としながら育つ。
- 小学生の頃、鹿児島市で数年を過ごした。この時期に家族や近所の人々との間に様々なエピソードがあり、その後の進路に多大な影響を与えた。エッセイ代表作『父の詫び状』のモチーフは鹿児島時代の家族団欒であるといわれる。事故死前に雑誌の企画で鹿児島を訪問し、その紀行短編エッセイ中で自分の後世に多大な影響を与えた第2の故郷と称した。
- 戦後の混乱期に両親は仙台に住んでいた。最初の居住地は現在の住居表示で仙台市青葉区国分町二丁目10-21(現在仙台市都心部の歓楽街だが当時はオフィス街の裏道)、のちに同市同区大手町4-49(旧・琵琶首丁33。広瀬川沿いの住宅地)に引っ越した。邦子は東京で下宿して夏冬の休みだけ仙台に帰省していたが、東京が極度の食糧不足にあえいでいた当時、仙台は別天地のように豊かであったと語っている。
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都立目黒高女、実践女子専門学校(現・実践女子大学)卒業。
- 他界後20年以上を経た今もなお、その作品のみならず、自分の好きなものと徹底して向き合うライフスタイルが注目を浴びている。
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法名は、芳章院釋清邦。墓所は東京都府中市の多磨霊園。墓碑銘は森繁久弥による、「花ひらき、はな香る、花こぼれ、なほ薫る」。
- 遺品はかごしま近代文学館に寄贈され常設展示されている。寄贈を決めた時の母親の言葉は「鹿児島に嫁入りさせよう」だった。
年表
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、東京府荏原郡世田ヶ谷町若林にて長女として出生。
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、栃木県宇都宮市二条町二丁目13番地に転居
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、栃木県宇都宮市西大寛町に転居
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、宇都宮市西原尋常小学校に入学。
- 1936年(昭和11年)7月22日、東京府東京市目黒区中目黒三丁目に転居
- 1936年(昭和11年)9月、二学期から目黒区立油面尋常小学校に転校。
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、東京府東京市目黒区下目黒四丁目に転居。
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、鹿児島県鹿児島市平之町上之平50番地に転居。鹿児島市立山下尋常小学校に転校。
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、香川県高松市寿町1番地に転居。高松市立四番丁国民学校に転校。
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、高松市立四番丁国民学校を卒業
- 1942年(昭和17年)4月、香川県立高松高等女学校に入学
- 1942年(昭和17年)9月、東京都目黒区中目黒四丁目に転居。東京市立目黒高等女学校に編入学
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、東京都立目黒高等女学校を卒業
- 1947年(昭和22年)4月、実践女子専門学校・国文科に入学
- 1947年(昭和22年)6月、父親が宮城県仙台市に転勤したが邦子は東京に残り、東京都港区麻布市兵衛町(現六本木)にある母方の祖父の家に下宿した。
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、雄鶏社に入社し、雑誌『映画ストーリー』の編集に従事するかたわら市川三郎のもとで脚本を学ぶ。
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、同社を退社後、脚本家となり、20年間で1000本以上の作品を手がけた。主な作品に『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』(以上TBS製作)『阿修羅のごとく』『あ・うん』(以上NHK東京製作)『だいこんの花』『七人の孫』などがある。
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、乳癌の手術を受けたころから癌そのもののほか、輸血による肝炎と右腕が動かなくなる術後の後遺症と闘うこととなる。妹の和子の著書に詳しい。
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、短篇の連作『花の名前』『かわうそ』『犬小屋』で第83回直木賞を受賞した。
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、著述活動のかたわら、女性が気軽に寄れるお店を作ろうと、妹の和子と東京都港区赤坂で小料理屋「ままや」を開店し、好評を博した。「ままや」は邦子の死後も妹の和子によって営業が続けられたが、に閉店した。
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、エッセイ集の取材旅行中の台湾苗栗県三義で遠東航空機墜落事故に遭い急逝。。
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、向田の功績を記念して優れた脚本に対して与えられる「向田邦子賞」が創設された。
代表作
テレビドラマ脚本
ほか
- 向田邦子新春スペシャル
- 眠る盃、夜中の薔薇、冬の家族(1985年)
- 女の人差し指(1986年)
- 麗子の足(1987年)
- 男どき女どき(1988年)
- わが母の教えたまいし(1989年)
- 隣の神様(1990年)
- 女正月(1991年)
- 華燭(1992年
- 家族の肖像(1993年)
- いとこ同志(1994年)
- 風を聴く日(1995年)
- 響子(1996年)
- 空の羊(1997年)
- 終わりのない童話(1998年)
- 小鳥のくる日(1999年)
- あ・うん (2000年)
- 風立ちぬ(2001年)
- 冬の運動会(2005年)
小説・エッセイ
東京書籍発行の中学校3年生の国語の教科書に『ごはん』、 光村図書発行の中学校2年生の国語の教科書及び 学校図書発行の中学校1年生の国語の教科書に『字のないはがき』が掲載されている。また、東京書籍の平成18年度から21年度採用の教科書(中学校3年生)の資料偏にも『字のないはがき』が掲載されている。その他、エッセイ集『父の詫び状』、『夜中の薔薇』などがある。
- 『寺内貫太郎一家』(サンケイ新聞社出版局,1975年)ISBN 4-10-129401-1
- 『父の詫び状』(文芸春秋,1978年)ISBN 4-16-727721-2
- 『眠る盃』(講談社,1979年)ISBN 4-06-131768-7
- 『無名仮名人名簿』(文芸春秋,1980年)ISBN 4-16-727703-4
- 『思い出トランプ』(新潮社,1980年)ISBN 4-10-129402-X
- 『あ・うん』(文芸春秋,1981年)ISBN 4-16-727720-4
- 『霊長類ヒト科動物図鑑』(文芸春秋,1981年)ISBN 4167277050
- 『隣りの女』(文芸春秋,1981年)ISBN 4-16-727704-2
- 『夜中の薔薇』(講談社,1981年)ISBN 4-06-183182-8
- 『女の人差し指』(文芸春秋,1982年)ISBN 4-16-727706-9
- 『男どき女どき』(新潮社,1982年)ISBN 4-10-129404-6
- 『向田邦子全対談集』(世界文化社,1982年)ISBN 4-16-727707-7
- 『幸福』(新潮社,1985年)ISBN 4-10-129406-2
- 『冬の運動会』(新潮社,1985年)ISBN 4-10-129405-4
- 『家族熱』(新潮社,1986年)ISBN 4-10-129407-0
- 『蛇蠍のごとく』(新潮社,1986年) ISBN 9784101294087
- 『森繁の重役読本』(ネスコ,1991年)ISBN 9784167277086
- 向田邦子著、上野たま子、栗原敦編 『向田邦子・映画の手帖:二十代の編集後記より』(徳間書店,1991年 )ISBN 4-19-890596-7
- 『だいこんの花 前篇・後篇 』(新潮社,1991年)ISBN 4-10-129409-7 ISBN 4-10-129410-0
- 『源氏物語・隣りの女』(新潮社,1991年)ISBN 4-10-129411-9
- 『六つのひきだし:「森繁の重役読本」より』(ネスコ,1993年)ISBN 9784890368600
- 『愛という字:東芝日曜劇場名作集』(ラインブックス,1993年)ISBN 9784847011856
- 『眠り人形』(ラインブックス,1993年)ISBN 4-8470-1181-3
- 『忍宿借夫婦巷談:せい子宙太郎 上・下』(ラインブックス,1994年)ISBN 4-8470-1199-6 ISBN 4-8470-1200-3
- 向田邦子原作、中野玲子著 『愛という字』(文芸春秋,1996年)ISBN 4-16-727712-3
- 向田邦子原作、中野玲子著 『せい子・宙太郎 上・下』(文芸春秋,1996年)ISBN 4-16-727709-3 ISBN 4-16-727710-7
- 向田邦子原作、中野玲子著 『眠り人形』(文芸春秋,1996年)ISBN 4-16-727711-5
- 向田邦子原作、中野玲子著 『きんぎょの夢』(文芸春秋,1997年)ISBN 4-16-727714-X
- 向田邦子原作、中野玲子著 『冬の運動会』(文芸春秋,1998年)ISBN 4-16-727715-8
- 向田邦子原作、中野玲子著 『蛇蠍のごとく』(文芸春秋,1998年) ISBN 4-16-727716-6
- 向田邦子原作、中野玲子著 『阿修羅のごとく』(文芸春秋,1999年)ISBN 4-16-727717-4
- 向田邦子原作、中野玲子著 『桃から生まれた桃太郎』(文芸春秋,1999年)ISBN 4-16-727718-2
- 向田邦子原作、中野玲子著 『家族熱』(文芸春秋,1999年)ISBN 4-16-727719-0
- 向田邦子、向田和子著 『向田邦子暮しの愉しみ』(新潮社,2003年)ISBN 4-10-602103-X
関連書籍
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山口瞳著 『木槿の花』(新潮社,1982年)ISBN 4-10-111126-X
- 向田保雄著 『姉貴の尻尾:向田邦子の想い出』(文化出版局,1983年)ISBN 4-06-185354-6
-
黒柳徹子著 『マイフレンズ』(新潮社1986年)ISBN 4-10-133403-X
- 文芸春秋編 『向田邦子ふたたび』(文芸春秋,1986年)ISBN 4-16-810004-9
-
松原惇子著 『クロワッサン症候群』(文芸春秋,1988年) ISBN 9784167117030
- 向田和子編 『向田邦子の手料理』(講談社,1989年)ISBN 4062043173
- 『向田邦子の世界:没後十年いまふたたび』(「向田邦子の世界展」実行委員会,1991年)
- 向田邦子研究会編 『素顔の幸福:向田邦子研究会誌』(向田邦子研究会,1992年)
-
久世光彦著 『触れもせで:向田邦子との二十年』(講談社,1992年)ISBN 4-06-263075-3
- 平原日出夫著 『向田邦子のこころと仕事:父を恋ふる』(小学館,1993年)ISBN 4-09-387103-5
- 向田和子著 『かけがえのない贈り物〜ままやと姉・向田邦子』(文芸春秋,1994年)ISBN 4-16-715605-9
- 橘芳慧著 『八丁堀猫ものがたり:向田邦子さんの贈り物』(河出書房新社,1995年)ISBN 9784309901459
- 松田良一著 『向田邦子心の風景』(講談社,1996年)ISBN 4-06-208084-2
- 木戸みどり著 『娘の眼:向田邦子の作品における父親像』(近代文芸社,1995年)ISBN 4-7733-3034-1
- 久世光彦著 『夢あたたかき:向田邦子との二十年』(講談社,1995年)ISBN 4-06-263927-0
- 山根美奈著 『プーリアの夏:向田邦子とKと私』(ネスコ,1997年)ISBN 9784890369454
- 『向田邦子全集自立語索引』(実践女子学園,1998年)
- 向田邦子研究会著 『向田邦子熱』(いそっぷ社,1998年)ISBN 4-900963-06-2
- 小林竜雄著 『向田邦子最後の炎』(読売新聞社,1998年)ISBN 4-12-203732-8
- 上野たま子著 『向日葵と黒い帽子:向田邦子の青春・銀座・映画・恋』(KSS出版,1999年)ISBN 978-4-594-05499-1
- 向田和子編著 『向田邦子の青春:写真とエッセイで綴る姉の素顔』(ネスコ,1999年)ISBN 4-16-715606-7
- 小林竜雄著 『向田邦子ワールドの進化:没後20年を迎え、今初めて明かされるドラマと小説の謎』(小学館,2000年)ISBN 4-09-404601-1 「向田邦子の全ドラマ」の増補
- 『向田邦子を旅する。』(マガジンハウス,2000年)ISBN 4-8387-8302-7
- 井上謙、神谷忠孝編 『向田邦子鑑賞事典』(翰林書房,2000年)ISBN 4-87737-108-7
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高島俊男著 『メルヘン誕生:向田邦子をさがして』(いそっぷ社,2000年)ISBN 4-900963-13-5
- 平原日出夫編著 『向田邦子・家族のいる風景』(清流出版,2000年)ISBN 4-916028-73-2
- 向田和子著 『向田邦子の遺言』(文藝春秋,2001年)ISBN 4-16-715607-5
- 向田和子著 『向田邦子の恋文』(新潮社,2002年)ISBN 4-10-119041-0
- 相庭泰志構成 『向田邦子をめぐる17の物語』(ベストセラーズ,2002年)ISBN 4-584-18648-0
- 小林竜雄著 『向田邦子恋のすべて』(中央公論新社,2003年) ISBN 978-4-12-204856-0
-
太田光著・語り 『NHK 知るを楽しむ 私のこだわり人物伝』2005年6・7月号(NHK出版協会・6月放送分)ISBN 414189124X
- 岩淵宏子編 『ジェンダーで読む愛・性・家族』(東京堂出版,2006年) ISBN 4-490-20596-1
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川本三郎責任編集 『久世光彦の世界:昭和の幻景』(柏書房,2007年) ISBN 4-7601-3084-9
- 上野たま子著 『雑誌記者向田邦子』(扶桑社,2007年)ISBN 978-4-594-05499-1 「向日葵と黒い帽子」の増訂
- 川本三郎著 『向田邦子と昭和の東京』(新潮社,2008年)ISBN 978-4-10-610259-2
その他
- 向田邦子作品集「隣りの女」より〜『隣りの女』『胡桃の部屋』〜CD3枚組 (日本音声保存)
テレビ番組
脚注
外部リンク
*
出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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