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刑事コロンボ

刑事コロンボ』(けいじコロンボ、原題:Columbo)とはアメリカで製作・放映された、ロサンゼルス市警察殺人課のコロンボ警部補を主人公としたミステリテレビドラマである。

概要

1968年から1978年まで45本がNBC放送で放送され(日本語版タイトル「刑事コロンボ」)、その後1989年から2003年まで24作品がABC放送にて放送された(日本語版タイトル「新刑事コロンボ」)。
製作はユニヴァーサル映画。主演のピーター・フォークにとって初めての本格的な刑事ドラマ。原作・原案はウィリアム・リンクとリチャード・レビンソン。
独特のテンポで進むストーリーで知的な犯人が完全犯罪を目論むも、一見愚鈍で無害そうなコロンボ警部補にアリバイを突き崩され自ら破滅の道を転落する必罰的展開ながら、静かにかつ確実に追い詰められて行く犯人の内面の葛藤や焦りといった激しい感情やコロンボのユーモラスな台詞回しなどそのいずれもが味わいのある1話完結の人間ドラマとなっている。

作品の特徴

テレビミステリーには珍しくまず最初に完全犯罪を企む犯人の周到な犯行を視聴者に見せた後、コロンボ警部補が犯人の見落とした僅かな手がかりを元に犯行を突き止める構成となっている(「さらば提督」等一部例外作品もある)。ミステリー小説では倒叙物と呼ばれる形式である。視聴者はあらかじめ真犯人を知っているので、視聴者の興味は「犯人と視聴者は一体何を見落としていたのか」や「コロンボがどうやって犯人を追い詰めて尻尾をつかむか」に向けられる。この手法は日本の人気テレビドラマ『古畑任三郎』シリーズでも使われた。テレビでは小説と異なり犯人役は当然大物俳優が演じることになるので、「犯人が最後まで誰だかわからない」というストーリーは作りにくい。だが、この手法を取り入れることにより毎回犯人役に大物俳優を起用することができるので実にテレビ向きの演出といえるだろう。
しばしば視聴率重視のために短い時間で様々な要素が盛り込まれがちなテレビドラマでありながら暴力や性的描写が(旧作においては)一切無く、ドラマは犯人とコロンボの間の心理的な駆け引きを中心に進められる。また犯人は医者や弁護士、会社重役など地位や名声のある社会的成功者で知的な人物であることが多い。これら特権階級(エスタブリッシュメント)の世界をうかがわせること、そしてそれらの人々が作り上げた完全犯罪を覆していくことにこの作品の良さがあるといえよう。原案者のウィリアム・リンクとリチャード・レビンソンは、コロンボとのキャラクターの対比を鮮明にするため犯人を特権階級に設定したと語っている。
犯人が犯行を行った後、現場に残した遺留品がアップになり犯人が取りに戻ってくるというのもシリーズ中でお約束となっている。

コロンボのキャラクター

主人公であるコロンボはよれよれのレインコートと安葉巻がトレードマークで、さえない風貌という出で立ちで登場する。殺人課というおおよそ非日常的な事件を扱う部署にあって極めて凡庸な人物として振る舞い、何かにつけて「私の妻が…」と妻の話を始めてしまうなど事件の捜査に来ているのか雑談をしに来ているのかすら判らない。忘れ物が多く同じ事を何度も聞き返すため、ときに周囲の人間を辟易とさせる。知的で社会的地位もある犯人の前では、自ら愚鈍だとへりくだる。
しかし油断をしていると突然に鋭い質問を投げかけ犯人の証言や状況証拠の矛盾を突き、心理的な揺さぶりをかける。特に長話をしていて帰りしなに思い出したように投げ掛ける何気ないことを装った質問は、事件の核心に大きく切り込む。
また事件がある毎にその解決のために、必要な分野の知識を極めて短い時間で頭に入れる事ができる。例えば第19話「別れのワイン」ではワインの知識を短時間で取得し、飲んだワインの銘柄を言い当てて犯人(ワイン収集家)を驚嘆させ、第21話「意識の下の映像」では心理学とサブリミナルを利用して完全犯罪を目論んだ犯人に対しそれを短時間で勉強し、逆用して逮捕している。

コロンボのコート

コロンボの捜査手法は、最初の作品である「殺人処方箋」において犯人の精神科医から指摘されているようにシリーズ当初からほぼ完成している。しかしそもそもコロンボは舞台用に作られた演劇「殺人処方箋」に登場する脇役に過ぎず、テレビ化されて主人公とされた。またその外見も当初はきっちり整髪されており、よれよれのレインコートを着ているわけでもなかった。よれよれの背広とレインコートは作品が継続して作られた中でフォークが作り上げたスタイルであり、レインコートと背広も彼の私物である。
コロンボのシンボルともいえる「レインコート」だが乾燥しており、降雨が少ないロサンゼルスではレインコートはほとんど普及しておらず砂よけのダスターコートが一般的である。しかし、フォークは「コロンボに強烈な個性と独特なキャラクターをもたせたかった。そこで、(雨の少ない)カリフォルニアでレインコートを着せることにした」(『隔週刊 刑事コロンボDVDコレクション』ディアゴスティーニ・ジャパン刊)として、コロンボを着るものに頓着しない個性的なキャラクターとして造形した(しかしコロンボは雨が降った日にレインコートを忘れてしまうというエピソードがあった)。

コロンボの名前(ファースト・ネーム)

  • シリーズを通して劇中でコロンボが自分の名前(ファーストネーム)を述べたことは一度も無い。また、コロンボの名前が呼ばれたことも一度もない。フォークはインタビューでの質問に答えて、コロンボの名前を『警部補(ルーテナント)』と述べたことがある。
  • 近年、DVDの発売によって1つの解答が出た。「ホリスター将軍のコレクション」と「闘牛士の栄光」において、コロンボの警察バッジがクローズアップされるシーンがある。ビデオテープ版の頃は確認が困難であったが、クリアなDVDの映像でバッジに書かれた名前を確認できる。「フランク・コロンボ」(Frank Columbo)と記されていた。ただし、バッジの名前が公式設定として確認されたわけでもない。コロンボも名前を尋ねられた際、「私を名前で呼んでいいのは妻だけです」と答えている。
  • また2009年1月からNHKデジタル衛星ハイビジョンで再放映されるにあたり、番組ホームページのトップでコロンボの警察手帳の身分証明部が大写しされて、フルネームが改めて明らかになった。それによると"Lt. Frank Columbo"とはっきり読むことができるhttp://www9.nhk.or.jp/kaigai/columbo/index.html(ちなみに"Lt."は警部補="lieutenant"の米略称)。

その他

  • 主人公のコロンボを演じたフォークの当たり役となり、エミー賞(主演男優賞)を1972年1975年1976年1990年に受賞している。
  • シリーズ上、話題に上がるコロンボ夫人は登場しないが別のシリーズとして『ミセス・コロンボ』シリーズが製作、放送された。ただし、制作側はミセス・コロンボがコロンボ夫人と同一人物であることを否定している。
  • 日本語版の放送は当初NHKがテスト用に持っていたUHFチャンネルで放送された。後にNHK総合で放送された。新シリーズは日本テレビで主に洋画枠である「金曜ロードショー」で放送。
  • 日本語版でのコロンボの声は、旧シリーズにおいては小池朝雄が担当。新シリーズ時には小池が逝去していたために石田太郎に代わった。他にビデオ・ソフト用追加録音は銀河万丈が担当。新シリーズ67話以降は日本初放映がWOWOWでなされ、こちらも銀河が担当している。小池の地声はさほど低くはなく、コロンボというキャラクターに合わせて演じていたものである。声質が似ているということで起用された石田は当初、小池のイメージを壊さないようにと要請され苦労したとのことである。
  • 現在販売されているビデオやDVDでは、ストーリー中とつぜんコロンボを含め登場人物の声が別の声優のものになる箇所が頻繁に現れる。これは最初にNHKで放映されたとき、ところどころカットされた部分があったためである。後にビデオで完全版として復刻する際、コロンボ役の小池はすでに故人となっており、また競演した声優の多くも物故あるいは引退していたり(「死者の身代金」のレスリー・ウィリアムス役の山東昭子は、2008年現在現職の参議院議員)連絡先が不明になるなどしていたため、欠落していた箇所には他の声優を代役させた。また45話のみNHK版音源が紛失しており、日本テレビ放映時の石田版が収録されている。他11、26話も石田版が製作されており、再放映時にはこちらが使用されることも多い(石田の記憶に寄ればもう1話新吹替版が存在するが、お蔵入りになったとのこと)。なお石田はフジテレビ系の『古畑任三郎』にもゲスト出演しており、コロンボと古畑の夢の共演が実現している。
  • 1、10話は小池による別吹替版が存在した。1話は日本で初放映されたエピソードだが現在からするとコロンボのセリフなどに違和感を覚える吹き替えであるため、後に日本テレビで再放送される際、小池を再起用して新たな吹き替え版が制作された。DVDにはこの新版が収録され、最初の吹き替え版は見ることができなくなっている。10話はより多くのCMを入れたいという米テレビ局の要望により、試験的に90分版と120分版(それぞれCMを含めた時間)が制作され、NHKで放映されたものは90分版を吹き替えたものだった。後に日本テレビが放映したのは120分版で、この際小池を再起用して新たな吹き替え版が制作された。DVDに吹き替え付きで収録されているのは120分版のみだが、90分版の作品自体はDVDのVol.5に付けられたボーナス・ディスクに収録されていた(吹替音声は未収録、また現在はボーナス・ディスクは付いていない)。
  • なお本作は日本語での吹き替えにおいて、革新をもたらしたといわれている。本作以前の洋画吹き替えは画一的な翻訳がほとんどであった。しかし本作が「うちのかみさんが」という独特なコロンボの名台詞を「開発」し、さらにコロンボのキャラクターと小池の吹き替えのハマリ具合とも重なって洋画吹き替えによって作品の魅力を高めるということに成功した代表的な例となったのである。
  • 日本で一般に「コロンボのテーマ」として知られている曲は、「NBCミステリー・ムービー」のテーマ曲である(曲はヘンリー・マンシーニの『Mystery Movie Theme』)。「NBCミステリー・ムービー」は『コロンボ』を含めた4作のTVシリーズを4週間おきに放映した番組。NHKでの放送時にこの曲がオープニングとエンディングで流され、結果的に「コロンボのテーマ」として定着した。実際のコロンボのテーマは『This Old Man』と呼ばれるアメリカの古い歌であり、コロンボが頻繁に口笛を吹いたり口ずさんだりしている。「死者のメッセージ」や新シリーズではピアノを弾く場面もある。
  • 2003年にNHKアーカイブスで放送された「別れのワイン」では、オープニングとエンディングの映像はNHK総合での放送当時のものを使い、本編の映像は「金曜ロードショー」で放送された際の映像に差し替えられていた。
  • NHK総合でのレギュラー放送は、1981年12月26日放送の40話「殺しの序曲」が最後となったが、2009年1月3日から毎週土曜日の20:00より、衛星ハイビジョンで「新刑事コロンボ」のうち23話と合わせて68話を放送する事となった。なお、映像はハイビジョン対応にリマスターされたノーカット版を使用する為、NHK総合での放送当時の映像とは異なる。

日本語版製作スタッフ

  • 演出:左近允洋→壺井正、伊達康将(WOWOW版、ソフト用追加部分)
  • 翻訳:額田やえ子、飯嶋永昭→鈴木導、岸田恵子(WOWOW版、ソフト用追加部分、字幕翻訳)
  • 制作:グロービジョン、東北新社(WOWOW版、ソフト用追加部分)

主要登場人物

コロンボ
ロサンゼルス市警察殺人課の警部補。イタリア系でイタリア語が話せる。ファーストネームは不明。
射撃は不得手で、拳銃は持ち歩かない。定期的な射撃訓練も理由をつけては回避している。ビーズ玉などを目標物に当てるのは幼い頃から得意(第13話「ロンドンの傘」)。
幼い頃からワンパクな育ちらしく車のマフラーにジャガイモを詰め込む、クラスの気になる女の子に消しゴムのカスを当てるなどいたずらっ子であった。
怖がりで解剖、手術、残酷な殺人の写真を見ることすら好まない。
運動は苦手で泳げない。飛行機に非常に弱いらしく捜査のため致し方なく何度か航空機に搭乗した後、降りれるくらいまで精神的に落ち着くのに相当な時間を要している。
朝鮮戦争に従軍した経験があるが、前線には出ず炊事場の見張りをしていた。
いつもよれよれの背広とレインコートを着ているため、慈善団体の関係者からホームレスと間違われたことがある。レインコートには裏地がなく、防寒着としては役立たない。
火のついていない安葉巻を持ち歩いているが、ライターやマッチはいつも誰かに借りている。葉巻はシガーカッターで切ったものより噛み千切ったものの方が好み。
メモ魔で何でもメモしておくが、ボールペンや鉛筆は常にどこかに置き忘れている。また周辺の人や犯人からペン類を借りて、そのまま忘れて持ち帰りそうになってしまう事も多い。
好物はチリコンカーンとブラックコーヒー。
ファミリーを大切にするイタリア系だけに、妻のほかにも甥や姪や従兄弟など親族の話をよくする。船旅中のコロンボが船員に妻の所在を尋ね「あちらに行かれました」と返答する場面があるが、画面に登場した事はない(第29話「歌声の消えた海」)。
料理研究家も認めるほどの料理の才能があり、それに関する知識も豊富、家ではもっぱら妻に代わって台所で料理を担当しているらしい。しかし「構想の死角」では「料理はまったくダメ」と言っている。
その他の趣味はリメリック(五行戯詩)、西部劇、イタリアオペラ、シュトラウスのワルツ、ゴルフ、クラシック音楽、ボウリング、フットボールのテレビ観戦。
逮捕した犯人に対してワインを振る舞ったり(第19話「別れのワイン」、銘柄はエスト!エスト!!エスト!!!ディ・モンテフィアスコーネ)音楽をかけてやりながら慰めの言葉をかけたりすることもある(第24話「白鳥の歌」)など、犯人に対して暖かい心遣いを見せる事がある。逆に卑劣な犯人に対しては普段の控えめな態度を急変させて怒りを露わにすることもある(「溶ける糸」「自縛の紐」など)。
犯行現場に寝ぼけたり、食事を抜かした状態でやってきては勝手に現場にあった高級品のキャビア(被害者の食べかけ)を食したり、周囲の人間にコーヒーやオレンジジュース、ちょっとした食べ物を要求することも多い。またつい犯行現場を荒らしてしまう癖があり、目覚ましに勝手に現場の水道を使って顔を洗ったり、凶器の鉄棒でゆで卵の殻を割ったり、ぼーっとしてタバコの火を絨毯の上に落としてしまう等、軽率な行動も多いがそれが犯罪を暴く結果になる場合が殆どである。
酒と高級なつまみが好きだが、あちこちでご馳走になるものの自分では滅多に買わない。またあまり金を持ち歩かないので、飲食店などでお金が足らず支払いができない時には警察宛ての請求書を切ってもらうことがしばしばある。
口癖は「ちょっといいですか?」「あと、もう1つだけ…」「うちのカミさんがね」等。
コロンボが捜査中に良く引き合いに出すが、画面に登場することはない。夜学に通って会計学を勉強している。缶詰の景品で海外旅行を当てたことがある(第29話「歌声の消えた海」)。
別番組の『ミセス・コロンボ』に登場するケイト・コロンボについては、原作・原案者のリチャード・レビンソンとウィリアム・リンクはコロンボ夫人であることを否定している。
だが、『ミセス・コロンボ』内でときおり挿入されるコロンボ邸のカットでは夫人の乗る車にくわえて、ぼろぼろのプジョー403を所有していることが示される。
妻の発言(と、コロンボ自身は語っているが実際は不明)が事件解決の重大なヒントになる事も多く、夫婦仲は良い様である。
第53話「かみさんよ、安らかに」ではコロンボを逆恨みした女性に毒を盛られかけるが、無事。但し犯人を欺くため、コロンボは妻が死んだことにして偽の妻の葬式まで出している。コロンボ宅内でのシーンでは妻の写真が画面に登場しているが、本人の登場はここでも無い。
コロンボの親族
妻と同様にコロンボが良く引き合いに出す、大勢の甥や姪などといった親族。言動をシリーズを通して見てみると親戚にかこつけて事件の核心に迫るような事柄を話して揺さぶりをかけたり、さらには一度も画面に出てきていないこともあって本当にいるのかどうか不明なところがある。しかし、幾つかの事例がある。
* コロンボが女優宅から自宅へ電話をかけ、女優のファンである妻に女優の声を聞かせようと試みている。このとき妻は不在であったが、代わりにジョージという義弟(英語ではBrother-in-law)が電話に出ている。但し、コロンボが電話口で女優に一方的に話してもらっただけで義弟の声は聞こえない(第14話「偶像のレクイエム」)。
* コロンボが「私の甥の写真」などと言って、複数の親族と自分が写る数枚の写真を見せている(第25話「権力の墓穴」)。
* 幼少期は困窮した生活を送っていたらしく、母親が家事を出来ないときには父親がよく「炒め焼き」(ソテー)という料理を作っていた(第42話「美食の報酬」)。
ドッグ
コロンボの飼い犬。実際にフォークのペットであった。犬種はバセットハウンド。名前は「ドッグ」。テレビが好きだが、寝そべったまま殆ど何もしない。元は捨て犬で池に落ちているところを拾ったらしいが、獣医師や犬の品評会に連れて行くなどコロンボなりに可愛がっている。
出演作品は第10話「黒のエチュード」ほか第16、30、32、36、41、第43話である。第10話では、犬の名前は決定していない。新シリーズには旧作に出演したバセットハウンドの子が出演し、役を務めた。
相棒
コロンボは通常相棒を持たず、単独で捜査にあたる。しかし本物の刑事はパートナーと組んで捜査にあたることから、リアリズムを出すためやむを得ずエピソードによってはパートナーが出てくる。第11話「悪の温室」では、警察大学(入学前は殺人課に1年在籍)を出たてのフレデリック・ウィルソン刑事(ボブ・ディシー)が出てくる。警察大学で科学捜査を学び新しい捜査技術に明るいという、丹念に事件の裏付けを辿って真相に行き着くコロンボとは対照的なキャラクターである。彼は第36話の「魔術師の幻想」にも出演するが、準レギュラーと呼ぶにはほど遠い。
また同じ殺人課に配属されており、コロンボの担当する事件のサポートをしていると思われる刑事として第28話「祝砲の挽歌」ほか第31、34、37話に登場するジョージ・クレイマー刑事(ブルース・カービー)がいる。むしろ彼の方が準レギュラーと呼ばれるべきだろう。常識的な捜査を行うが、コロンボの突飛な推理と単独捜査に面食らうキャラクターとして描かれている。スペシャル版第65話「奇妙な助っ人」でもブリンドル刑事として久々に息の合ったところを見せてくれた。
部下(格下)・鑑識官からはその捜査能力を高く評価されているらしく何気ない事故(に見せかけた殺人)ですらコロンボが特異的な行動を始めると、それが単なる事故でないことを皆が予感するシーンが存在する。上司にも勝手な行動を除けば腕は買われている様子。
コロンボはあまりお金を持ち歩かないので、コロンボが飲食店などでお金が足らず支払いができないときには相棒が代わりに払わされることが多い。後で返して貰っているのかどうかは不明。
プジョー
コロンボの愛車は1959年式のプジョー・403コンバーチブル。フランス製。ボディーは青。プレートナンバーは044 APD。4はLの字に縦棒一本入れるイメージであり、下4桁を見ると「LAPD」となる。これはコロンボの所属するロス・アンゼルス市警の略称(Los Angels Police Department)と一致する。ただし新シリーズでは別の同型車両が使われているらしく、ナンバーも変わっている。バックミラーや幌など、不具合が多数ある。シートベルトがなくて自動車教習所の教官から注意されたこともある。塗装もところどころまだらになっており折、外観だけパッと見てもディーラーが下取りを拒否するほど状態は悪い。「盗られる筈がない」とレストランのドアボーイが店の駐車場に保管してくれない。自動車解体場の殺人現場に駆けつけた時には、警戒中の警官から車を捨てに来たと勘違いされたこともある。
新シリーズ第57話で、犯人の愛車メルセデスベンツ560SECとフロント同士をぶつけている。
ほとんどの場合幌をつけたまま登場しているが第7話「もう一つの鍵」、第37話「さらば提督」、新シリーズ第58話「影無き殺人者」において幌を開けた姿を見せている。

サブタイトル&ゲストスター&スタッフ一覧

刑事コロンボの犯人も参照のこと。

旧シリーズ(1971年から1978年まで)

新シリーズ(1989年から2003年まで)

小説版

小説版については放映された番組から独自に書き起こしたもの、脚本から小説化したものなど形態は多々存在する。そのためストーリーやトリックなどに相違点がある場合がある。
竹書房文庫
二見書房より新書版で発行されたものの復刻版。新書版は「愛情の計算」を除く旧シリーズ44話に加えオリジナル小説が出版されていた。
  • 刑事コロンボ 殺人処方箋/Prescriotipn:Murder 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:石上三登志 2006年11月30日発行 ISBN 9784812425244
  • 刑事コロンボ 死者の身代金/Ransom For A Dead Man 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:三谷茉沙夫 2007年1月26日発行 ISBN 9784812425251
  • 刑事コロンボ 構想の死角/Murder By The Book 著者:スティーヴン・ボチコ 訳者:石上三登志 2007年3月30日発行 ISBN 9784812425558
  • 刑事コロンボ 指輪の爪あと/Death Lends A Hand 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:喜多村寿信 2007年5月25日発行 ISBN 9784812425565
二見書房文庫
  • 悪の温室/The Greenhouse Jungle 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:野村光由 1990年7月25日発行 ISBN 9784576900704
  • ロンドンの傘/Dagger Of The Mind 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:飯嶋永昭 1994年5月25日発行 ISBN 9784576940632
  • 二つの顔/Double Shock 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:野村光由 1990年10月25日発行 ISBN 9784576901060
  • 第三の終章/Publish Or Perish 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:野村光由 1989年7月25日発行 ISBN 9784576890883
  • 権力の墓穴/A Frined In Deed 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:野村光由 1989年3月30日発行 ISBN 9784576890340
  • 自縛の紐/An Exercise In Fatality 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:飯嶋永昭 1988年8月25日発行 ISBN 9784576880914
  • 死のポートレート/Negative Raction 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:飯嶋永昭 1994年10月25日発行 ISBN 9784576941387
  • 5時30分の目撃者/A Deadly State Of Mind 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:野村光由 1992年11月25日発行 ISBN 9784576921501
  • 忘れられた女/Forgotten Lady 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:野村光由 1988年7月30日発行 ISBN 9784576880723
  • 仮面の男/Identity Crisis 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:三谷茉沙夫 1989年1月25日発行 ISBN 9784576881614
  • さらば提督/Last Salute To The Commodore 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:野村光由 1988年12月25日発行 ISBN 9784576881447
  • 懐かしき殺意/Old Fashoned Murder 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:谷崎晃一 1990年1月25日発行 ISBN 9784576891859
  • 殺しの序曲/The Bye-Bye Sky High I.Q. Murder Case 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:円谷夏樹 2000年3月31日発行 ISBN 9784576005461
  • 死者のメッセージ/Try And Catch Me 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:野村光由 1988年10月25日発行 ISBN 9784576881119
  • 秒読みの殺人/Make Me A Perfect Murder 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:小鷹信光 1991年1月25日発行 ISBN 9784576901565
  • 策謀の結末 & 美食の報酬/The Conspirators & Murder Under Glass 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:河原畑寧 1993年12月25日発行 ISBN 9784576931654
  • 殺しのマジック/Columbo Goes To The Guillotine 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:大久保寛 1991年4月23日発行 ISBN 9784576910574
  • 狂ったシナリオ/Murder, Smoke And Shadows 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:河原畑寧 1991年10月23日発行 ISBN 9784576911304
  • 夜の仮装/Sex And The Married Detective 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:谷崎晃一 1993年3月30日発行 ISBN 9784576930459
  • 死の記念日/Grand Deceptions 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:白石朗 1991年8月26日発行 ISBN 9784576910802
  • 影のアトリエ/Murder, A Self Portrait 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:北沢遙子 1992年6月29日発行 ISBN 9784576920986
  • 消える女/Columbo Cries Wolf 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:大崎航治 1992年3月24日発行 ISBN 9784576920221
  • カリブ海殺人事件(旧題「謀殺のカルテ」)/Uneasy Lies The Crown 著者:スティーブン・ボチコ 訳者:野村光由 1988年6月25日発行 ISBN 9784576920221
  • :没シナリオとして小説版が出版された後、新シリーズで映像化。
  • 殺人ゲーム/Columbo Goes To College 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:小林恵・奥裕 1994年11月24日発行 ISBN 9784576941844
  • 最期の一服/Smokescreen 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:小鷹信光 1995年10月25日発行 ISBN 9784812425251
  • 探偵の条件/Columbo And The Muder Of A Rock Star 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:小鷹信光 1997年6月26日発行 ISBN 9784576970783
  • 大当たりの死/Death Hits The Jackpot 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:朝松健 1994年2月14日発行 ISBN 9784576940274
  • 死者のギャンブル/A Bird In The Hand... 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:谷崎晃一 1996年3月25日発行 ISBN 9784812425251
  • 奇妙な棺/It's All In The Game 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:北沢遙子 1997年4月2日発行 ISBN 9784576970370
  • 危険な声/Butterfly In Shades Of Grey 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:松尾未来 1995年3月24日発行 ISBN 9784576950525
  • 幻のダービー馬/Strange Bedfellows 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:小鷹信光 1996年10月25日発行 ISBN 9784576961439
  • 二つめの死体/A Trace Of Murder 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:小鷹信光 1997年12月10日発行 ISBN 9784576971902
  • 死の引受人/Ashes To Ashes 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:大倉崇裕 2000年9月27日発行 ISBN 9784576006635

小説のみの作品

全て二見書房文庫。「殺人依頼」のみハードカバー。
オリジナル小説邦訳版
  • 13秒の罠/THE DEAN'S DEATH 著者:アルフレッド・ローレンス 訳者:三谷茉沙夫 1988年4月25日発行 ISBN 9784576880266
  • 硝子の塔/THW SECRET BLUEPRINT 著者:スタンリー・アレン 訳者:大妻裕一 2001年7月23日発行 ISBN 9784576010625
  • 血文字の罠/THE HELTER SKELTER MURDERS 著者:W・リンク/R・レビンソン/ウイリアム・ハリントン 訳者:谷崎晃一 1999年12月9日発行 ISBN 9784576992075
  • 人形の密室(1975年発行の「死のクリスマス」改題・改訳版)/ORIGINAL "COLUMBO" 著者:アルフレッド・ローレンス 訳者:小鷹信光 2001年2月28日発行 ISBN 9784576007595
没シナリオ・シノプシスの小説化作品
  • 歌う死体/THE LAST OF THE REDCOATS 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:北沢遙子 1995年3月24日発行 ISBN 9784576950525
  • 殺人依頼/COLUMBO Match Play For Murder 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:小鷹信光 1999年6月2日発行 ISBN 9784576991092
  • サーカス殺人事件/ROAR OF THE CROWD 著者:W・リンク/R・レビンソン 訳者:小鷹信光 2003年3月24日発行 ISBN 9784576022284

エミー賞受賞歴

  • 作品賞・ミニシリーズ部門(1974年)
  • 主演男優賞・ドラマ部門:ピーター・フォーク(1972年、1976年、1990年)
  • 主演男優賞・ミニシリーズ部門:ピーター・フォーク(1975年)
  • 助演男優賞・ドラマ部門:パトリック・マクグーハン(1975年、1990年)
  • 助演女優賞・ドラマ部門:フェイ・ダナウェイ(1994年)
  • 脚本賞・ドラマ部門:リチャード・レビンソン、ウィリアム・リンク(1972年)

参考文献

  • 『刑事コロンボの秘密』マーク・ダヴィッドジアク著/岩井田雅行・あずまゆか訳(風雅書房 1995年)ISBN 489424091X
  • 『刑事コロンボ レインコートの中のすべて』マーク・ダヴィッドジアク/岩井田雅行・あずまゆか訳(角川書店)ISBN 404790001X
  • 別冊宝島『刑事コロンボ完全事件ファイル』ISBN 4796639276
  • 別冊宝島『刑事コロンボ完全捜査記録』:上記の改訂版 ISBN 4796653813

関連項目

外部リンク


出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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