沖縄wikipedia検索はごーやーどっとネット検索

wikipedia検索
ホーム > wikipedia検索 > 機動戦士ガンダムF91
wikipedia検索[機動戦士ガンダムF91]

機動戦士ガンダムF91

機動戦士ガンダムF91』(きどうせんしガンダムエフきゅうじゅういち、MOBILE SUIT GUNDAM Formula 91)は、ガンダムシリーズの流れを汲むアニメ映画で、1991年3月に劇場公開された。同時上映は『武者・騎士・コマンド SDガンダム緊急出撃』。

物語

機動戦士ガンダム』の時代から40年以上、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の時代からは約30年経った宇宙世紀0123年が舞台である。大きな戦乱も無く平和な世界、人類はその大半が地球から月までの軌道に設置されたスペースコロニーに移住し、地球連邦政府という国家の枠組みを超えた全地球規模の組織に統治されていた。
しかし、地球連邦政府は疲弊・腐敗しており、これに対しマイッツァー・ロナは「人の上に立つべき者は、人々の規範となるような高貴な精神を持つ者でなければならない」とする思想「コスモ貴族主義」を掲げ、地球連邦政府の打倒と理想とする貴族主義社会の実現のために、秘密裏に軍事組織 クロスボーン・バンガード(C・V)を設立し、スペースコロニー「フロンティアIV」を急襲する。
街を覆う戦火と混乱と容赦ない死の中で、民間人の少年 シーブック・アノーは襲撃から避難するために、友人達とともにコロニーを脱出するが、同行していた内の一人 セシリー・フェアチャイルドはC・Vに連れ去られてしまう。実はセシリーはマイッツァーの生き別れの孫娘ベラ・ロナだったのである。
シーブック達は近隣のコロニー「フロンティアI」に辿り着き、地球連邦軍の宇宙練習艦スペース・アークに保護される。艦内にはF91と名付けられた整備中のMS(モビルスーツ)があった。
一方、C・Vに占領されたフロンティアIVではコスモ貴族主義の実現のための国家「コスモ・バビロニア」の建国が宣言され、セシリーはコスモ・バビロニアの象徴として祭り上げられることになる。
そして、F91に乗って反攻するシーブックと、専用MSビギナ・ギナを与えられたセシリーは、戦場で対峙する…。

作品解説

元々はTVシリーズの企画であり、『機動戦士ガンダム』の劇場公開10周年に合わせて、そのTVシリーズ用の構想の1クール分にあたるストーリーを劇場用に映像化したものが本作である『GREAT MECHANICS 8』 双葉社。時代設定は『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の30年後。それまでのシリーズに登場した人物はまったく登場せず、新たな時代と人物による新シリーズの立ち上げを目指して製作された作品である公開当時までは映像されたガンダムは『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』でストップしていた為、ガンダムブランドは当時映像化されていたSDガンダムで守られていた時期であった。。
『機動戦士ガンダム』を手がけ、富野由悠季とともに『ガンダム』の象徴的存在とも言える安彦良和大河原邦男の両名が久々に参加している。安彦は『ガンダム』以後の作品ではキャラクターデザインでしか参加していなかったが、「最初の『ガンダム』のように話作りにも参加させてくれるのなら」という条件付きで参加した。が、結局はストーリー作りへの参加は実現しなかった。彼は『F91』のアニメーション用アレンジやノーマルスーツのデザイン、それらのカラーリングなども行った。大河原は『ZZ』以来の参加で、作品中に登場するすべてのMSをデザインした。『ガンダム』以来久々に富野との話し合いにより作られたMSは、従来から大きく変わった事により賛否が分かれた『GREAT MECHANICS 8』 双葉社。タイアップする立場のホビージャパンでも、ライターからかなり辛らつなレビューをされている。
本作に登場するMSの特徴として、従来より小型化していることがあげられる。『逆襲のシャア』までのMSは大型化しており、初代ガンダムの全高は約18mだったのに対し、νガンダムは24mに達している。ところが本作のMSは約15m程度と大幅に小型化している。1991年2月28日のインタビューによると富野は小型化した理由を「一番大きな理由としては、模型にした時に、同スケールで縮めた人間のモデルとからめやすい、ジオラマなどの情景が組みやすいという点にあります」と述べている。(ちなみにこれは『聖戦士ダンバイン』のロボットが小型化されたのとほぼ同様の理由である)。
演出上の観点からでは、大型化する一方の従来のサイズだと、キャラクターがコクピット付近で芝居をするシーンなどを描いても、MSの顔が映らずボディも板にしか見えないため、人との対比が効果的に演出出来なくなってきたのである。富野自身は10m以下のサイズまで小型化したかったのだが、結局商品展開の都合で15m程度に収まった『GREAT MECHANICS 14』 双葉社。
これは設定上ではMSが大型、肥大化したことによる運用面での不備が出てきたことによるコストダウンのためとされているが現実の理由も同様で、プラモなど商品化した際のコストダウンが目的である機動戦士ガンダム宇宙世紀vol.4 総括編。しかしこの設定は従来のファンから受け入れられず、特に模型ファンからの不満の声が多かったため『GREAT MECHANICS 14』 双葉社、『機動武闘伝Gガンダム』以降は再び大型化を始め、富野が監督を務めた『∀ガンダム』や、宇宙世紀の最も未来を描いた『G-SAVIOUR』も含め再び18m前後のサイズに戻っている。
本作に登場する円盤型の殺人兵器であるバグは「同じ大量殺戮でも、(『機動戦士ガンダム』『機動戦士Zガンダム』で使用した)毒ガスより直接的な痛みを感じさせるものが欲しい」という、監督の演出意図に沿って用意された。これは当時、富野が「子供が生のリアルさを失いつつあるのではないか」という強い懸念を持っていたことと関連しており、続いて監督したテレビシリーズ『機動戦士Vガンダム』ではさらにエスカレート、生理的嫌悪感を伴う残虐な死の描写を、「本来の視聴者」である子供に容赦なく突き付けた。
その後、企画されていたはずのTVシリーズが制作されなかった理由については、本作の興行成績が思わしくなかったためであるという説もある。また、サンライズがバンダイに身売りする過渡期の作品という事情も存在する(この件は富野にすら秘密であった)。本作のその後は富野原作による漫画機動戦士クロスボーン・ガンダム』である程度描かれている。
劇場公開後、カットの修正やシーン追加のなされたディレクターズカット版『機動戦士ガンダムF91 完全版』がビデオ販売された(本編フィルム全8ロール中1〜6ロールの一部カット修正、7・8ロールに約5分の新作カットを追加して再編集及び音声の再ダビングしたもの)。後に発売されたDVD版では『劇場公開版』と『完全版』の両方が収録されている。

登場人物

各キャラクターの詳細は機動戦士ガンダムF91の登場人物を参照。

スタッフ

主題歌

元々は「君を見つめて」がテーマ曲で「ETERNAL WIND」は挿入歌の予定だったが、富野由悠季の意向により変更された。プロモーションフィルムでは「君を見つめて」が使用されている。森口はデビュー曲である『Ζ』後期主題歌「水の星へ愛をこめて」以来のガンダム主題歌になる。
また、公開当時にはそれぞれの曲を使用した数種類のCMが放映されていた。

関連作品

小説 機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード
  • 上巻:ISBN 978-4044101343
  • 下巻:ISBN 978-4044101350
全2巻の小説が富野由悠季により執筆され、角川書店角川スニーカー文庫)より刊行されている。表紙イラストと挿絵は美樹本晴彦が担当。
上巻の3/4程度は劇場版の物語より過去のエピソードである、クロスボーン・バンガードの母体であるブッホ・コンツェルンやロナ家の成り立ちからマイッツァー・ロナが挙兵に至る経緯、ハイスクール時代におけるシーブックセシリーの出会いなどについてが詳しく語られている。また、劇場版の物語の始まりであるC・VのフロンティアIVへの侵攻以降のストーリーでも、劇場版では細かく説明されていない設定や各登場人物の心理描写などが描かれており、より深く作品を理解できる内容となっている。なお、物語の展開は劇場版とは大まかな流れは変わらないものの、設定の一部や終盤の展開が異なる。
漫画 機動戦士ガンダムF91
劇場公開に合わせて講談社の少年向け漫画雑誌「コミックボンボン」の1991年1月号から同年5月号に連載された漫画作品。作画は井上大助
少年漫画としてかなり大きくアレンジされており、実直な好青年だった主人公シーブックの性格及び口調がかなり乱暴になっている。
2000年に大都社から『機動戦士ガンダム0080』とカップリング収録で復刻されている。
F91-MSV(機動戦士ガンダムF91モビルスーツバリエーション)
本作の作品世界のモビルスーツ(MS)のデザインや設定を行う企画(モビルスーツバリエーション)。メカニックデザインは本作と同様に大河原邦男が担当。複数の雑誌、情報誌などで展開された。
バンダイ発刊の模型雑誌「B-CLUB」では、本作の劇場公開に先駆けて、ガンダムF91のベースとなったMS、ガンダムF90に関連する企画が発表された。この企画は後述の『機動戦士ガンダムF90』に派生しており、B-CLUB誌上で発表されたMSの内、『機動戦士ガンダムF90』の漫画版に登場しないMSも同作のMSとして分類される場合が多い。
また、本作の劇場公開に合わせて講談社よりガンダムシリーズ専門の漫画雑誌「ガンダムマガジン」が発刊され、アニメ作品中に登場したMSの重装備型などのバリエーションが発表されている。狭義の『F91-MSV』はこの企画を指す。
その他、後述の『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』も企画当初は『F91-MSV』のタイトルで発表されている。
機動戦士ガンダムF90
先述の『F91-MSV』より派生した、プラモデルによる企画及び漫画。ガンダムF90の登場に関連して、作品世界での小型MSの誕生の経緯について設定される。漫画版の物語は本作の3年〜2年前。地球連邦軍と旧ジオン軍の残党の戦いが描かれる。
機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122
劇場公開後の1991年夏に発売された、スーパーファミコン用のゲームソフト。 「SFC版F91」「ゲーム版F91」などと呼称される場合も多いが、実際には外伝作品であり、登場人物が異なるほか、登場MSも一部が共通するに留まっている。物語の舞台は本作の1年前。旧ジオン軍の残党の壊滅と、その裏でのクロスボーン・バンガードの暗躍が描かれる。
機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91
1992年より発表された、プラモデル、小説、漫画によるメディアミックス企画。ガンダムF91の技術を盗用した機体であるシルエットガンダムなどが設定されている。物語の舞台は本作の1ヶ月前。シルエットガンダムの実動試験中におけるクロスボーン・バンガードとの遭遇と、そこから始まる一連の事件について描かれる。
機動戦士クロスボーン・ガンダム
1994年から1997年に「月刊少年エース」に連載された、長谷川裕一著の漫画作品。本作の続編であるが、物語は本作の直後からではなくその10年後を舞台としており、コスモ・バビロニアは既に崩壊した後となっている。宇宙海賊として再興したクロスボーン・バンガードの木星帝国との戦いが描かれる。
機動戦士ガンダム クライマックスU.C.
2006年に発売された、プレイステーション2用のゲームソフト。内容としてはガンダムシリーズの映像作品の1つとして本作が収録されている形であるが、SDガンダム作品以外で初めて本作のシナリオが再現されているほか、ゲームのエンディング曲として本作のテーマ曲である『ETERNAL WIND』が使用されている。
また、漫画『機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統』は本作の時間軸での物語と、『機動戦士ガンダム』から『逆襲のシャア』までの時間軸での物語を並行する構成となっている。

脚注

関連項目

外部リンク

F91 *きとうせんしかんたむえふ91 とうせんしかんたむえふ91 とうせんしかんたむえふ91 きとうせんしかんたむえふ91

出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
Text is available under GNU Free Documentation License.


Copyright© 2012 Goyah.net Inc. All Rights Reserved.