『
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(きどうせんし- ぎゃくしゅう-、'''MOBILE SUIT GUNDAM Char's Counter Attack
)は、1988年3月に松竹系で劇場公開されたガンダムシリーズのアニメ映画。宇宙世紀(UC)の2人の主人公、アムロ・レイとシャア・アズナブルの最後の対決を描いている。ファンの間では「逆シャア
」や英題の頭文字を取り「CCA'''」などと略されることもある。
ガンダムシリーズのアニメ映画としては初めて
テレビアニメの再編集ではない完全新作として制作され、主題歌に
TM NETWORKを起用した事も話題となった。なお、サンライズアニメーション作品企画部が用いる共同ペンネーム「
矢立肇」のクレジットは使用されていない。監督は
富野由悠季。配給収入6億2千万円、観客動員数103万人。DVDは30万枚出荷。
物語
ネオ・ジオンはアデナウアー・パラヤを始めとする地球政府高官と密かに裏取引を行い、
スペースコロニー・ロンデニオンにて停戦交渉に合意する。停戦に安堵する地球連邦の思惑と裏腹に、シャアは取引によって得た小惑星
アクシズを地球に衝突させるべく再び作戦を開始した。そんな時、アムロとシャアは幾度目かの再会を果たし、決定的に決裂するのだった。
合意が偽りである事を察していたロンド・ベルは
核ミサイルなどを準備、やがてネオ・ジオンとロンド・ベルとの間で戦端が開かれる。アムロは自ら開発に加わった新型モビルスーツν(ニュー)ガンダムを操り、ネオ・ジオンのエースを相手にしながらアクシズを目指す。一方、アクシズを内部から爆破して軌道を逸らすロンドベルの作戦は成功するかに見えたが、アクシズの一部は既に地球の引力に捉われていた。
壮絶な一騎打ちの末にシャアを下したアムロは、自分の命に代えてもアクシズ落下を阻止する決意を固める…。
作品解説
この作品の舞台は『
機動戦士ガンダム』から続いてきた宇宙世紀という歴史の延長線上にあり、一年戦争があった宇宙世紀0079年から14年後、宇宙世紀0093年の
第二次ネオ・ジオン抗争を描いた作品である。一連のシリーズで因縁のライバル同士であったアムロとシャアの戦いにピリオドが打たれ、劇場版『機動戦士ガンダム』シリーズの事実上の完結編とされている。
キャラクターデザインと作画監督には『
機動戦士ガンダムΖΖ』に引き続いて
北爪宏幸を起用している。富野は「
安彦くんの参加がないのだから、お客を呼ぶにはシャアたちしかいない」と述べており、本作はシャアとアムロが中心のストーリーになった。宣伝用のポスターでもシャアとアムロの対決であることが強調された。しかし一方でガンダムシリーズが新規ファンを獲得する上では、シャアとアムロを軸としたストーリーがマイナス要因となっていた。このため本作は「第一ガンダム世代の卒業式」と評された。
『
機動戦士Ζガンダム』で可変機構が組み入れられ、『機動戦士ガンダムΖΖ』では巨大化・大出力化が進んできた
モビルスーツであるが、本作品ではシンプルな人型の機体が中心となっている。
サイコミュ回路を金属粒子に封じ込めて機体のフレームに使うサイコフレームが登場し、
ファンネルが、初めて主役機のνガンダムにも装備された。
スペースコロニーのサイド1・ロンデニオンとスウィートウォーターの描写などで当時としては珍しいCG技術も使われた。このうちロンデニオンの映像はのちに『
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のラストカットで登場するサイド6・リボーの映像としても流用された。
登場人物
地球連邦軍(ロンド・ベル)
- アムロ・レイ
-
声:古谷徹
- 本作での階級は大尉で、ロンド・ベルのモビルスーツ隊隊長として登場。リ・ガズィやνガンダムを駆り、一年戦争以来の宿敵・シャアとの決着をつけるべくネオ・ジオンとの戦いに挑む。
- ブライト・ノア
- 声:鈴置洋孝
- 本作ではロンド・ベル旗艦ラー・カイラム艦長兼部隊司令にして大佐。一年戦争を通じて戦友となったアムロと共にシャア率いるネオ・ジオンと戦う。決戦前には息子のハサウェイに遺書を書かせ、軍人としての生き方を示した。
- チェーン・アギ
- 声:弥生みつき、折笠富美子(SDガンダム GGENERATION SPIRITSほか)
- ロンド・ベル所属の技術士官で階級は准尉。νガンダムの開発をサポートするため、アナハイム・エレクトロニクス社へ出向する。メカニックマンのほかに、ラー・カイラムの砲座の機銃でレズンのギラ・ドーガを撃墜したり、ある程度のMSの操縦をするなど行動的な女性ではあるが、朴訥な面もある。また、アムロに対して好意を寄せており、公私にわたってサポートするが、同じくアムロに惹かれていたクェスにとっては嫌な女に映っていたようで、彼女がネオ・ジオンへと走る要因を作ってしまう。
- νガンダム完成後、サイコ・フレームの信頼性を気にしており、またオクトバーの情報により、サイコ・フレームがネオ・ジオンから提供された技術である事実を知ると、その調査のためにT字型のサンプルを持ち歩くようになる。そして、戦線が膠着すると、νガンダムに搭載されたサイコ・フレームが有効に機能するようアムロに加勢するため、大破したリ・ガズィに乗り込み出撃する。
- 戦闘中、ハサウェイの意識を感じ取り、彼の元へと向かうが、そこでクェスの乗るα・アジールと遭遇する。この際、メガ粒子砲の直撃を受けるがサイコ・フレームの力らしきものが働き、これを弾じいている。自分に向けられる敵意と彼女の危険性を知ったチェーンは、ハサウェイを説得しながらα・アジールの撃墜を試み、リ・ガズィが放つ1発のグレネード弾はα・アジールに命中しクェス共々撃墜してしまう。
- ハサウェイは逆上し、乗っていたジェガンのビームライフルをチェーンに向けて乱射。これにより帰らぬ人となった。この時に機体が爆散した際の光は、サイコ・フレームが宇宙に飛び散った輝きとみられ、νガンダムのサイコ・フレームの共振を呼び起こす媒体となり、彼女の望みであったアムロの助けへと繋がった。
- なお、本来はアムロの恋人役は『機動戦士Ζガンダム』同様ベルトーチカ・イルマになる予定だったが、映画スタッフの意見により彼女の登場となった経緯がある。
- ケーラ・スゥ
- 声:安達忍
-
ロンド・ベル隊の女性モビルスーツパイロット。階級は中尉。アムロ指揮下のモビルスーツ隊では、アムロに次ぐ実力の持ち主であり、よく先鋒をつとめていた。
- 戦闘での勇敢さと優しさを持ち合わせた女性で、チーフメカニックであるアストナージと恋人同士であった。
- アムロがνガンダムに搭乗してからは、リ・ガズィを譲り受けた。アクシズを破壊する為に出撃した彼女は、アクシズ破壊に固執するあまり、ギュネイのヤクト・ドーガに捕まり、ヤクト・ドーガの手で握り潰されて戦死した。好物はサラダで、戦闘後にアストナージとサラダを食べる約束をしていた。
- アストナージ・メドッソ
- 声:広森信吾(現:拡森信吾)
- 『機動戦士Zガンダム』で登場して以来、ブライトが艦長を務める艦に主要メカニックマンとして搭乗している。本作ではラー・カイラムのMSの整備を行っており、MSパイロットを陰で支える縁の下の力持ち的存在。ケーラと恋仲になるも、彼女をこの戦いで失い、自らも命を落としてしまう。
- アンナ・ハナン
- 声:丸尾知子
- アストナージの同僚。『Ζガンダム』、『ガンダムΖΖ』に引き続き本作にも登場し、彼と同じく3作連続の登場となる。
- トゥース
- 声:戸谷公次
- ラー・カイラムの戦術士官
- メラン
- 声:石塚運昇
- ラーカイラムの副艦長。ハサウェイの遺書を受け取った。
ネオ・ジオン
- シャア・アズナブル
- 声:池田秀一
- 『Ζガンダム』におけるグリプス戦役終盤で行方不明となったが、本作では新生ネオ・ジオンの総帥として再び歴史の表舞台に登場。少数精鋭による新生ネオ・ジオン軍を結成して連邦政府に宣戦布告を行う。アムロと最後の決着をつけるべく、ファンネル搭載MS・サザビーを駆る。
- ナナイ・ミゲル
- 声:榊原良子
- ネオ・ジオンのニュータイプ研究所所長にして戦術士官。軍事では参謀として、私的な場では恋人として、シャアを公私にわたってサポートする。彼が連れてきたクェスとは折り合いが悪く、何かとその相手をするシャアに苛立ちを見せることも。
- クェス・パラヤ(クェス・エア)
- 声:川村万梨阿
- 天真爛漫な少女で、地球連邦軍高官・アデナウアーの娘。クェス・エアはそれを隠すためにシャアがつけた偽名である。アムロやハサウェイと出会い、アムロに惹かれていくが、彼らと訪れたロンデニオンでシャアと出会う。シャアの呼びかけに応じてネオ・ジオン側に身を寄せた彼女はニュータイプ専用MSヤクト・ドーガやα・アジールを与えられ、その高いニュータイプ能力を次第に開花させていく。
- ギュネイ・ガス
- 声:山寺宏一
- ナナイが所長を務めるニュータイプ研究所出身の強化人間で階級は准尉。ヤクト・ドーガのパイロットであり、ロンデニオンではシャアの護衛を務め、ホビー・ハイザックでシャアの送迎を行った。
- 強化人間では珍しく精神的に安定している点が大きな特徴で、むしろ歳相応の健康な若者に多く見られがちな血の気の多さの方が目に付く人物である。ギュネイの様子をみて強化人間特有の精神的不安定さを懸念したネオ・ジオン高官の発言に対し、シャアは「若いのさ」と答えている。
- クェスに当初は迷惑していたものの、ヤクト・ドーガの試験飛行でファンネルを上手く使う等の要素から本物のニュータイプとして認め、惹かれはじめていく。しかし、クェスはシャアに興味を持ち、ギュネイのアプローチに全く答えなかった。
- クェスに苛立ったギュネイは、シャアを超え、クェスを振り向かせるという極端な考えを抱くようになっていく。そして、その証明の為にアムロの打倒とνガンダムの獲得に固執していく。核ミサイルからアクシズを防衛する為に出撃したギュネイは、ケーラを人質にとり、アムロに投降とνガンダムの放棄を迫る。アムロはフィン・ファンネルを外したが、ただの放熱板を外しただけと勘違いしたギュネイは部下にアムロを殺せと命じ、その衝撃でフィン・ファンネルが過剰反応を起こす。それに怒ったギュネイは、ケーラをヤクト・ドーガの手で殺害し、アムロの反撃に押され、撤退する。
- アクシズ落とし実行の際にクェスのα・アジールと共に出撃。功を焦ったギュネイは、νガンダムの動きに一瞬惑わされ、真上からビームライフルの直撃を受けて機体は爆発、戦死した。クェスは仲間の死に若干困惑したものの、大事な異性を失ったという意味の涙を流すことはなかった。
- レズン・シュナイダー
- 声:伊倉一恵
- 新生ネオ・ジオンのモビルスーツ隊長で階級は少尉。ケーラとはその立場上、ライバル関係にあるといえる。青いカスタムカラーのギラ・ドーガを駆り、戦場に入れば好き勝手やっていた。また、強化人間やニュータイプといった類を一切信用していない。カッとなり易く、クェスの挑発にスパナを投げたりもしていた。
- シャアの陽動作戦に参加した際、サイコフレームを抱えるチェーンのラー・カイラムの機銃を受け撃破される。
- カイザス・M・バイヤー
- 声:村松康雄
- ホルスト・ハーネス
- 声:池田勝
- ライル
- 声:曽我部和恭
- レウルーラの艦長。階級は中佐。
- グラーブ・ガス
- 声:松本保典(角川カセット文庫版)
- 小説版『ベルトーチカ・チルドレン』でギュネイと同じ役回りで登場している。乗機はサイコ・ギラ・ドーガ(作中では「サイコ・ドーガ」と表記されているが、α・アジールのベースとなったNZ-222 サイコ・ドーガとは別の機体である)。
地球連邦政府
- アデナウアー・パラヤ
- 声:嶋俊介(SDガンダム GGENERATION SPIRITS:中多和宏)
- クェスの父親。ロンド・ベルを無視してネオ・ジオンとの和平交渉を進める。
- カムラン・ブルーム
- 声:村山明
- ブライトのかつての恋敵。シャアの思惑を見抜き、「ミライには生きていてほしい」との思いから、禁を犯して核弾頭15基をブライトに託す。
- カムランの声は『ガンダム』TV版では塩沢兼人だったが、本作では劇場版『ガンダムIII』でカムランの声を担当した村山が再度カムラン役に抜擢された。
- ジョン・バウアー
その他
- ハサウェイ・ノア
- 声:佐々木望
- ブライトの息子で、息子の成長を期したミライによって宇宙に送り出される。ブライトと再会した後、クェス・パラヤと出会い行動を共にしていくうちに、彼女に好意を抱くように。その後、シャアのもとに走ったクェスを取り戻したい一心で父の搭乗するラー・カイラムに密航。それが発覚して艦内でほぼ軟禁状態になるも、カタパルトデッキの混乱に乗じてジェガンに搭乗、宇宙の戦場に出てしまうことに。
- ミライ・ノア(ミライ・ヤシマ)
- 声:白石冬美
- ブライトの妻。本作ではシャアの地球寒冷化作戦を受け、子供達と共に宇宙に上ろうとする場面で登場。ハサウェイをシャトルで送り出す。
- チェーミン・ノア
- 声:荘真由美
- ブライトとミライの娘で、ハサウェイの妹。
- オクトバー・サラン
- 声:牛山茂
-
アナハイム・エレクトロニクスの重役。サイコフレームの出所をチェーンに知らせる。
- ララァ・スン
- 声:潘恵子
- 一年戦争当時、シャアにニュータイプの資質を見出され、ジオン軍に在籍していた少女。当時ガンダムのパイロットだったアムロとの交戦中に彼と意識を共鳴させるも、割って入ったシャアを庇い戦死。彼女の死は、アムロとシャアにとって深い遺恨となった(『機動戦士ガンダム』)。
- 本作ではシャアとの決戦が迫る中、アムロが見た夢の中で意識体と思しき存在として登場。その夢の中で、ララァは今でも自分の意識が2人の間で存在し続けていると告げる。「シャアは否定しろ」とするアムロに対し、シャアを「純粋な人」と評した。
登場機体
地球連邦軍
ネオ・ジオン軍
スタッフ
主題歌
補足
- 本作公開直前に、特別番組が放送された。この特番には、監督の富野由悠季の他、アムロ役の古谷徹、シャア役の池田秀一、クェス役の川村万梨阿に加え、シャアのファンである富田靖子が出演し、番組内で彼女が富野から本作でシャアが着用しているネオ・ジオンの制服をプレゼントされたことが、本作のパンフレットに写真入りで記事として記載された。また、富野は番組の最後で「この作品は35歳以上の方に、特に男性の方に見てもらいたい」と視聴者に向けたメッセージを送っていた。
- 『逆襲のシャア』というタイトルは、1984年頃に『機動戦士ガンダム』の続編小説企画のタイトルとして一般に告知されたものであった。だが翌年に『機動戦士Ζガンダム』製作が決定した事で、同企画も番組の小説版として『機動戦士Ζガンダム』に改題されたという経緯がある。また、小説『ガイア・ギア』の連載前予告タイトルは『機動戦士ガイア・ギア 逆襲のシャア』であった(連載後は変更されている)。
- 公開時のキャッチコピーは「宇宙世紀0093 君はいま、終局の涙を見る・・・」。
関連作品
小説
総監督の富野由悠季による小説が、2作刊行されている。
ハイ・ストリーマー
- 徳間書店刊 『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』
- 1 アムロ編 ISBN 978-4-19-905125-8
- 2 クェス編 ISBN 978-4-19-905129-6
- 3 シャア編 ISBN 978-4-19-905130-2
アニメ雑誌『
アニメージュ』に『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』として連載されたもの。ただし、連載されたものは映画版の前日談となっており(アムロがスウィート・ウォーターに潜入調査をしているシーンやνガンダム設計会議、シャアとの再会、クェスの地上での修行の描写などが描かれている)、フィフス・ルナでの戦闘からは文庫の書下ろしで、ほぼ劇場版に沿ったストーリーになっている(但し連載最終話のチャプターLは文庫の方で先に発表された)。後の富野の発言から、映画版「逆襲のシャア」の物語を内包しつつ、オリジナルキャラクターの物語を続ける構想をしていたのではないかと思われる節もある。
表紙や挿絵を担当したのはSF漫画家の
星野之宣。従来のデザインや劇場版と比べると、大胆な独自の解釈によるデザインとなっていた。
アニメージュ文庫で刊行される際に劇場版と同じく『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』という題名に変更された。
2002年10月より『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』に題名を戻され、
徳間デュアル文庫から再版された。こちらの挿絵は
久織ちまきだが、アニメージュ文庫版に収録された星野之宣によるイラストも巻末に再録されている。
ベルトーチカ・チルドレン
角川書店刊 『
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』 ISBN 978-4-04-410109-1
当初書き上げた映画シナリオの第1稿は、内部での審査時に「アニメーション映画の主人公が妻子持ちになるのはどうか?」という批判を受けて改訂が行われた。本来は発表されない第1稿であるが、モチーフ小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』として
角川スニーカー文庫より刊行されている。本書の後書きには「ロボットアニメのストーリーの結末が、ロボットの否定であってはならない」というスポンサーからの抗議によって、結末のディテールが変更される等、映画化における顛末の一部が記述されている。本書においては、ストーリーの大筋は映画版の展開をなぞるものの、一部の設定や登場キャラクターの変更等、よりシナリオ第1稿に近い構成が採られている。特にテレビシリーズ『
機動戦士Zガンダム』の続編である事が、より明確に伝わる内容となっている。内容的にも、クェス・パラヤがハサウェイ本人の誤射により死亡するなど、ストーリーに重大な影響を及ぼす変更があり、後の小説『
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は、こちらの作品の歴史を引き継ぐものとなっている。
ベルトーチカ・チルドレンの口絵は
出渕裕による描き下ろしだが、νガンダムのデザインにアレンジが施されており、後に「
Hi-νガンダム」と呼ばれゲームに登場したり、模型化されるなど独自の人気を得た。また
サザビーに代わるシャア専用MSナイチンゲールが登場し、こちらも人気を得ている。
なお角川書店が一時期展開した角川カセット文庫には本作のサウンドドラマ版がラインナップされた。キャスティングが『逆襲のシャア』とは一部変更されている(主だったものとしては、
ベルトーチカが登場するためクェスの声が川村万梨阿から
荘真由美に変更されている等)他、音楽も
増田俊郎の手によってこのカセット文庫版用に書き下ろされたものが使用されている。
漫画
劇場公開後、1988年4月及び5月に村上としやの手による漫画版が
コミックボンボン誌上において前後編で掲載された。ストーリーの細部に本編との違いが見られる。この作品は後に1999年、
大都社が復刻版として発売した漫画『
機動戦士ガンダムΖΖ』の単行本2巻に収録されている。また1998年10月から1999年2月まで、
ときた洸一の手による漫画版が同じくコミックボンボン誌上で連載され、1999年3月に単行本化されている。こちらの作品は映画とほぼ同様のストーリーとなっている。
派生作品
『
GUNDAM EVOLVE(ガンダムイボルブ)5』では
CGとセル画を合わせる手法によりリデザインされたνガンダムとα・アジールの戦いが、映画や小説とは違う展開で描かれている。本作は1~4までと合わせて『GUNDAM EVOLVE +』としてDVD化された。
ちなみにこの『EVOLVE5』は、複数製作された同シリーズにおいて、唯一ガンダムの生みの親である富野がストーリーを製作した作品である。劇場版や、小説版の続編『閃光のハサウェイ』とは異なり、クェスとハサウェイの結末がポジティブな物へと転化されている。
ゲーム
本作と同タイトルのPS用
ゲームソフトが、
バンダイより発売された。背面視点の3D
シューティングゲームだった。ゲームは一年戦争のアムロとシャアの初めての対決からストーリーが始まり、逆襲のシャアの世界観もゲームで再現された。対戦も可能。
『
スーパーロボット大戦シリーズ』においては、アニメ『機動戦士ガンダム』よりも本作を登場させることが多い。逆にシャアは味方として登場する時は、
グリプス戦役時の偽名である「クワトロ・バジーナ」を名乗っているため、本作の姿で登場することはアムロらに比べると少ない(『スーパーロボット大戦D』のみ「ネオ・ジオン軍総帥シャア・アズナブル」として仲間になる)。また、『
Another Century's Episode』シリーズといったゲームにも本作のMSやキャラクターなどが参戦している。
脚注
関連項目
外部リンク
きやくしゆうのしやあ
*きとうせんしかんたむきやくしゆうのしやあ
とうせんしかんたむきやくしゆうのしやあ
とうせんしかんたむきゃくしゆうのしやあ