概要
同作品は、同じ土曜9時枠で2005年夏季(7-9月)に放送された『
女王の教室』主演の
天海祐希と、その作品の製作スタッフが再び登場した作品。今回の天海の役どころは題名通り演歌歌手だが、愛した男に近付くと、何故か不幸が降り掛かって来るという設定。基本的にはコメディドラマであり、『女王の教室』のシリアス要素は殆ど無かった。
物語
主人公・大河内ひまわり(本名/信友幸子(のぶとも・さちこ))は
大阪市の下町に育つ。くじには一回も当たった事が無い、じゃんけんは必ず負ける、犬の糞をしばしば踏んづけてしまう、など日本一不幸な女。子供の頃、父から歌の才能を見出されたが、父はひまわりが13歳の時に女を作って蒸発。さらに再婚した母からも嫌われる羽目となり、高校卒業とともに上京し演歌歌手を本格的に目指す。『女のわかれ道』がプチヒットしたが、その後なかなかCDが売れず、借金を背負い、歌手の活動の傍らパートタイマーの仕事をこなす日々を送り人生の苦境に立たされた…。
登場人物・キャスト
- 大河内 ひまわり(本名:信友幸子) - 天海祐希
- 主人公。演歌歌手。うお座。『女のわかれ道』が売上5万枚(劇中での設定)のプチヒットとなった以外は、鳴かず飛ばずの状態。「なんちゃって」「て言うかさ」「一人ぼっちは寂しいよ…」が口癖。子供の頃はいじめられっ子で、何度か死のうと思い詰めた事があった。啖呵を切って人を説教する空想癖がある。第6幕目から現実とごっちゃになることもしばしばとなり、後半の週からは本当に現実にキレて説教するようになって来ている。かつて交際していたヒトシに対しても、第7幕目ではっきりと歌手としての活動をするため「あんた見てると息が詰まるんだよ!」と言って、振り切った。
4年前に別れたヒトシに何かと頼みごとをされ、挙句にジャンケンで負けて引き受けさせられる。その為、狭いアパートに信と貞子の2人を居候をさせる羽目になった。自分の身を削ってまでも、周りの人が幸せになるのが自分にとっての幸せだと考えるタイプ。普段は天真爛漫で正義感があり人はいいのだが、何をしても空回り。が、その御蔭か、ヒトシに頼まれた150万円を方々巡り、僅かな期間で調達してしまう人脈もある。何かにつけて唐突に訪ねてくるヒトシに対しても結局邪険には出来ない。それが真佐美の怨念を買う事になってしまう。
常人なら間違いなく瀕死の重体もしくは致命傷となってしまう様な事故に遭っても、軽傷で済んでしまう程の現代医学を超越した肉体の持ち主。携帯の着信音は『女のわかれ道』。第九幕で25年ぶりに実父と再会したものの、実父から辛い言葉を受けたショックで声が出なくなってしまう。ドラマ上で初めての悲しみと生への気力をなくしたシーンと化し「もう楽になりたい…」と、いつの間にか雪原に一人で彷徨う。薄れゆく意識の中で、「あと一人、幸せになってない人がいる」と、大事な存在の人物に気が付く。
- 田丸 ヒトシ - 原田泰造
- ひまわりの元恋人、花田 信の実の父親。ひまわりが唯一怒鳴ることができる人物。元キャバ嬢の真佐美と「できちゃった結婚」。真佐美と結婚する前に、花田鏡子という別の女性と結婚し信を授かったが、離婚している(つまり、ヒトシはバツイチ)。
やる事は破天荒で、人の話も全く聞かない。そのせいでひまわりがケガをしても「お前、不死身だもんな」。都合が悪くなると「俺、そんな事言ったっけ」などと明け透けな事をいう史上最低な男である。頼み事をする時は「ひまわりしかいないから頼むんじゃん」と、舌が何枚あるのかと疑いたくなる様なキャラ。ひまわりの怒りが頂点に達すると「生きててごめんね?」と暢気に発言し、煙に巻く。母・道代の病状を知らされ、ひまわりに助けを求めてくる。この事から、こんな男でも親は大事にしている様である。しかし道代の自殺の手助けをしたとして自殺幇助罪に問われるほか、看護師に怪我をさせた疑いで傷害罪、警官を振り切って逃亡したとして公務執行妨害罪を問われる。信が別れた母(ヒトシの元妻)と再び暮らしていくと決まり、亡くなった道代や妻の真佐美、真佐美のおなかの中の子供の事を思い警察へ自首したが、温水刑事の取り計らいにより「早く警察から出られた」と真佐美に言う。
- 一条(田丸)真佐美 - 酒井若菜
- ヒトシの妻。元ヤンキー・キャバ嬢で、何度も温水刑事の世話になっている人物。顔と胸の整形や年齢詐称もし、「呉服屋なら沢山金あるでしょ。だからヒトシと結婚したの」「自分が幸せになれればいいの」と発言する。夫が夫なら、妻も妻と言う感じである。当初は猫をかぶっていたが、ひまわりに正体がバレた時から本性を見せるようになる。結婚後もしつこくヒトシを訪ねて来るひまわりを厄介だと思っており、目につく度に嫌がらせをしている(電話で寿司やピザを大量に届けさせたり、椅子に画鋲を仕込んだり、お吸い物に蟻を入れたりなど低レベルなものが殆ど)。「妊娠した」と言うのもどうも怪しい空気であったが本当である。
第7幕目で、ひまわりの説教を受けた後、泣いてヒトシを取らないで欲しいと頼むまでに改心する。第9幕目では喪服姿でヒトシとひまわりに警察署の入口で会い、義母の遺体を引き取りに来た事、呉服店は売らずに切り盛りしていくとヒトシ方の兄妹に宣言した、と毅然として話す。信に対しては「いつでも遊びに来ていいのよ。お腹の子は、信ちゃんと兄弟なんだから」と、優しく接するようになる。
- 五味 貞子 - 成海璃子
- 元いじめられっ子で、ひまわりと並び不幸な少女。とても暗い感じで、気配がなく、背後から突然現れる。自分より不幸なひまわりを「師匠」と呼び、「弟子にして下さい」と志願。その存在感の薄さから誰にも気付かれる事無く尾行出来る。第5話で意中の男子にバレンタインのチョコレートを渡そうとするが、「無理」と断られる。ひまわりの演歌活動が困難となり、代わりに芸名「大河内小ひまわり」として演歌活動する事になる。最終幕では、正に師匠譲りの空想と現実の啖呵切りをいじめっ子に見せる。
- 信友 勝也 - 黄川田将也
- ひまわりの異父弟。デイトレーダー。順調で自分を勝ち組だと思っている。常にクールで目を見て話をしない。何度も訪ねて来る姉と母を毛嫌いし、「もう来ないで下さい。迷惑なんです」と主張していたが、第五幕では母と共に生活するのに納得した。第九幕ではデイトレードで失敗し自宅等を差し押さえられる程の借金まみれの状態となり、「俺は一生負け組なんだよ!」と言い睡眠薬で自殺を図ろうとするが、ひまわりの心からの優しさを母・星江から聞かされ、人生をやり直そうと思い直す。
- 矢沢 - 平山広行
- ひまわりのパート先の店長で、ロックを心から愛している男。音楽を聴いて仕事をしていない。一度ひまわりにIPodを熱した天ぷら鍋に落とされ壊された事もある。「店長」と呼ばれるのが厭で、本人曰く「店長」では無く「マネージャー」らしい。ひまわりがどれだけ一所懸命働いていたかと知り、自らレジに立ちながらひまわりのCDを必死にPRする。
- 花田 信 ‐ 武井証
- ヒトシの隠し子。可愛らしい姿に反し冷静に物事を見極め、鋭くひまわりの心を見抜く。しかし、本当は親に愛されない事に淋しさを感じている。地方の温泉地で仕事中のひまわりが一端東京に戻り、また仕事に出る際に「ひまわりだけは僕を一人ぼっちにしないと思ってた。僕を置いて行くなんて酷いよ。これ以上、一人ぼっちにしないでよ。」と涙を流し、訴えていた。実母・花田鏡子と同居している愛人に虐待されたり、小学校にも通わせてもらっていない事を知ったひまわりが、自分のアパートに居候させる。第九幕では、改心した実母が信を小学校へ通わせるので引き取りたいと申し出るが、信は「行かない」「ひまわりと一緒がいい」と言う。ヒトシが信に、「一度会って話をしてみたら?」とアドバイスするが、信の考えは変わらなかった。だが、実母が愛人に暴力を振るわれているのを見かねた信が、「お母さんはボクが守る!」と言う。こうして再び実母の下で暮らす事となり、小学校へも通える様になった。
- 志田 - 半海一晃
- 3代続く病院の院長。瀕死の重傷で病院に運ばれて来るひまわりの治療を、なぜか毎回担当する。毎回、志田が「今夜がヤマでしょう」と言った途端、ひまわりがガバッとベッド上で起き上がり、「私、死んでないから」と返ってくるので、最初は驚いていたものの、もはや「彼女は不死身」「(ひまわりの症例を)学会で発表しよう」と、割り切った。酒が入ると人が変わる。
貞子がひまわりの消息を気遣い志田を訪ねた際に、ひまわりの姿を見て国境なき医師団に参加する事にしたと言う。
- 信友 星江 - 高畑淳子
- ひまわりの実母。大阪でたこ焼き屋をしていたが、ホストクラブの為に売却してしまう。化粧も服装も派手で声が大きい。ひまわりには冷たく、「あんたは昔から間が悪いねん。余計な事ばっかして。あんたは疫病神や!」と言い放つ。しかし、後半辺りから仲は良好になった。大借金で自暴自棄となり、ひまわりに八つ当たりする勝也に、幼い頃ひまわりがどれだけ勝也を愛し大切に想っていたかを説教する。着メロが『ニシエヒガシエ』であり、Mr.Childrenの大ファンである。
- 幸子(実父が女を作って蒸発した当時のひまわり) - 福田麻由子
- ひまわりが重大な決心をする時や思い悩んでいる時等に「幻想」の形で、大人のひまわりの前に現れる。今のひまわりからは想像し難い冷静なアドバイスを、大人のひまわりにする。大人のひまわりが齎した行為を見て、「死なないで良かった」と嬉し涙をこぼす。
- 温水 啓司 - 温水洋一
- 刑事。バツイチで、ひまわりとお見合いをしたが進展は無い。温水はひまわりに惹かれている。その後、ひまわりとはトンチンカンな事件や事故で顔を会わせる事になる。自分には交番勤務が合うと言い、異動願を提出する。
- 萩本 次郎 - 段田安則
- ひまわりの元マネージャー。口癖は「YOU!」、「三つの○○」(その時々により色々な言葉が入る)である。未だにひまわりの身を案じてくれたり、仕事を回してくれたりするが、独断で物事を決める事もある。第六幕では熟年離婚の危機に遭遇、悲観し飛び降り自殺を図ろうとするが、ひまわりが助け命を取り留めた。そして、ひまわりと共に北の温泉街へ地方の仕事を始める。後に大河内小ひまわり(貞子の芸名)のマネージャーにもなる。
- 田丸 道代 - 池内淳子
- ヒトシの母。控えめで温和な性格で、1人で呉服屋を経営している。ヒトシのことを常に気に掛け、何かとひまわりに相談する。ある悩み事(アルツハイマー型痴呆)を抱え、ひまわりには悩み事を知られているので、「ヒトシ達に心配掛けるから内緒にしておいてね」と懇願する。ひまわりの曲『女のわかれ道』を、「とてもいい歌」と甚く気に入っている。その為か、次第に病状が進んで誰彼判らなくなってパニックに陥った際、『女のわかれ道』を聞き正気に戻る場面もある。第八幕で毒薬と思われるものを飲み自殺を図る。救命措置開始35分後に死亡が確認された。
- 志田病院の看護師 − 橋谷ゆかり
- ひまわりが入院する度に診察に付き添っている。ひまわりの不死身の姿を学会に報告しようとした志田に、ただ強気に「はい!」と答えたが、信じてもらえなかった。結局、学会に報告したかどうかは謎のままである。診察時は必ず志田と共に付き添っている。最終幕で志田が、「この病院を後輩に譲る」という事で、おじいさんを診察する医師が違っていた。この後輩らしき医師に付き添う事になったらしい。白衣姿で登場しているのはこの看護師だけである。
ゲスト
第1幕
第2幕
第3幕
第4幕
第5幕
第6幕
第7幕
第9幕
最終幕
主題歌
- *タイトルバックに本人が出演している。
スタッフ
放送日・サブタイトル・視聴率
-
平均視聴率 9.09%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ調べ)
エピソード
外部リンク
- 順序:トップページ→ドラマ→演歌の女王
<!--== 番組本 ==
「演歌の女王 ザ・ガイド」ISBN 978-4-8203-9991-9
作品の変遷
出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)