一般教育(いっぱんきょういく、
英 general education)と
専門教育(せんもんきょういく、
英 specialized education)
専門教育とは、特定の分野のために深く深化した教育を指す。日本における専門教育は、
高等学校専門学科などの後期
中等教育、
大学・
高専などの
高等教育から開始される。
後期中等教育での専門教育は、特定の職業人を養成したり、職業人の能力を高める教育である
職業教育との関係が深い。
知識や
学問を実用的な職能に役立てようとする教育であり、工業、農業や商業といった伝統的な学科が存在する。現在では音楽、服飾といった分野も目立つ。しかし理数、外国語、国際などの学科は、実用的な職能重視ではなく、むしろ普通教育の特定分野を拡張して、大学進学などに生かすカリキュラムづくりを目指しているといえる。
高等教育での専門教育は多岐にわたる。
学者・
研究者・
技術者となるためのもの、そして法曹や官僚、経営者や評論家などとしての知的生産を行うための教育もここに含まれる。また、伝統的に分野毎の専門性を重んじてきたため、教える者と学ぶ者の間に徒弟的な強い関係が築かれることもある。
一般教育と専門教育の比較
一般教育と専門教育、普通教育と専門教育というのは、日常的にしばしば比較され、時にはその優位を競わされることもある。しかし、元々
思想も性質も違うものであり、根底と役割をたどれば比べることは不可能である。むしろ、双方を
バランスよく使い分けることが必要であろう。そもそも
高等教育においては、どこまでを専門教育の
範疇とするか、どこまでを一般教育の範疇とするかということを、単に
学問分野上の分類だけで厳密に定めることは究極的には不可能だろう。大学における
教育研究は、常にそのような
ジレンマを抱えているのである。
しかし、日本の多くの大学においては、
教養部主導の一般教育を受けたのち
学部の根幹をなす専門教育を受けるという
習慣があったため、一般教育を低く、専門教育を高く見る傾向があった。この特徴は、「パンキョウ」という言葉にもあるように、本質的な意味での教養が軽視されたことに反映している。
また、大学等への進学率が急速に上昇するなかで、普通高校への人気が高まって
進学が難しくなる一方、職業高校への進学が人気が無いという現状がある。若い段階から技術者を目指す者にとって進路、すなわち、教育の順番を制限しているといえる。専門教育の後で、一般教育を受ける道はきびしい。
このような事態を
文部科学省は積極的に改善しようとしており、一時は教養部を一律に制度化し多くの大学で導入されたこともあったが、
国民の
先入観などもありなかなか変化していない。
関連項目
いつはんきよういくとせんもんきよういく いっぱんきょういくとせんもんきょういく
いつはんきよういくとせんもんきよういく いっぱんきょういくとせんもんきょういく
出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)