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ヘレネー

(1788)]]
ヘレネー(ヘレネ)は、ギリシア神話に登場する女性である。
スパルタテュンダレオースと王妃レーダーの娘だが、実の父はゼウスだという。兄にディオスクーロイカストールポリュデウケス)、姉にカストールの双子のクリュタイムネーストラーがいる。メネラーオスの妻となったが、イリオス(トロイア)の王子パリスにさらわれ、トロイア戦争の原因となった。
ヘレネーは成長すると、人間で最も美しい絶世の美女となった。テーセウスは彼女をさらって母アイトラーのもとにあずけたが、ディオスクロイにアイトラーごと取り返された。アイトラーは、この後ヘレネーに召し使われてイリオスまでついて行き、イリオス陥落の際にテーセウスの息子のデーモポーンとアカマースに再会した。
ヘレネーの結婚に際しては、求婚者がギリシア中から集まった。ヘレネーの父テュンダレオースは、彼らの中の誰を結婚相手に選んでも、それ以外の男たちの恨みを買う恐れがあるため、あらかじめ「誰が選ばれるにしても、その男が困難な状況に陥った場合には、全員がその男を助ける」という約束をさせ、彼らの中からメネラーオスを選んだ。
メネラオスの妻となったヘレネーは、イリオスの王子パリスの訪問を受けた。パリスは美の審判の際に、アプロディーテーからヘレネーを妻にするようそそのかされていたのである。ヘレネーはパリスに魅了され、娘ヘルミオネーを捨てて、イリオスまでついていってしまった。
メネラーオスとその兄アガメムノーンらは、ヘレネーを取り返すべく、求婚者仲間たちを集めてイリオスに攻め寄せた。元求婚者たちは、前の約束があるためにこれを断ることができず、トロイア戦争に参加した。
トロイア戦争では、ヘレネーを返してギリシア勢に引き上げてもらおうという提案がなされるが、パリスが反論して沙汰やみになった。パリスの死後は、パリスの弟のヘレノスデーイポボスがヘレネーをめぐって争いをおこし、ヘレネーはデーイポボスの妻になることとなった。ヘレノスは弟にヘレネーを奪われたことをうらみ、戦闘に参加するのをやめて市外に逃れた。その後ヘレノスはオデュッセウスに捕まって説得され、ギリシア勢に味方することになった。ヘレノスは予言能力によりイリオス陥落に必要な条件を教え、その滅亡を助けた。
イリオス陥落の際、木馬の中にいたメネラーオスは、デーイポボスの館に駆けつけてデーイポボスを殺した。そしてヘレネーも殺そうとするが、恋情やみがたく殺すことができなかった。ヘレネーはメネラーオスと共にスパルタに帰った。
後日談では、再びスパルタの王妃として、かつての求婚者たちの許しを得て平穏に暮らしたとされる。また、別の話ではアガメムノーンの息子オレステースによって殺されたとある。オレステースは、密通の果てに父を殺した母クリュタイムネーストラーを自らの手にかけたあと、叔母であるヘレネーを父アガメムノーンを10年に及ぶ戦争に連れ出し、家族崩壊の原因を作った不義の女として成敗した。

関連項目

へれね

出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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