しかしクブラトの死後、ブルガール部族連合は早くも分裂し、北方には
ヴォルガ・ブルガール、西方には
ドナウ・ブルガールが移住していった。原住地に残ったブルガール人たちは、アゾフ海沿岸を支配する部族連合国家を維持し、ヴォルガ・ブルガールやドナウ・ブルガールとの対比から
大ブルガリアと呼ばれた。大ブルガリアの本拠地は、現在の
アゾフ・
ロストフの北方の草原にあった。
大ブルガリアは
7世紀頃、
西突厥の支配を脱して西進を開始した
カフカス北麓のテュルク系遊牧民集団
ハザールによって駆逐され、多くの部族民はハザール汗国に加わった、彼らは次第にハザール人と同化してゆき、
10世紀にハザールが滅亡したのとともにほとんど解体した。なお、現在北カフカスの
カバルダ・バルカル共和国に住むテュルク系民族のバルカル人がブルガール人の後裔であるという説もあるが、推測の域を出ていない。
一方、クブラトの三男
アスパルフに率いられた一団は、
黒海北岸を経てバルカン半島に進入、ドナウ川の下流域に定住した。この集団を
ドナウ・ブルガールという。彼らは南隣する東ローマ帝国と戦って現地のスラヴ人を支配する国家を形成し、
680年に
第一次ブルガリア帝国(ブルガール・ハン国)を建国した。ブルガール・ハン国のブルガール人たちは
9世紀頃にキリスト教を受け入れ、次第にスラヴ人と同化して、ブルガリア人を形成していった。
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- Shirakatsi, Anania, The Geography of Ananias of Sirak (Asxarhacoyc): The Long and the Short Recensions. Introduction, Translation and Commentary by Robert H. Hewsen. Wiesbaden: Reichert Verlag, 1992. 467 pp. ISBN 9783882264852
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関連項目
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出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)