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フォルクスワーゲン・フェートン

フォルクスワーゲン・フェートン(Volkswagen Phaeton)は、ドイツ連邦共和国フォルクスワーゲンで2002年から販売されている、Fセグメントに属するラグジュアリーサルーンである。
車名のフェートンは、ギリシア神話太陽神である「ヘーリオス」の息子「パエトーン」に由来するもので、開発当時のコードネームはD1とされていた。

概要

2002年3月に開催された第72回ジュネーブショーで発表され、翌年5月からヨーロッパ諸国で販売が開始された。
フェートンは、当時フォルクスワーゲンの取締役会会長を務めていたフェルディナント・ピエヒ氏による高級車路線戦略化の一環として開発された同社初のラグジュアリーサルーンで、ドイツ連邦共和国のドレスデン市中心街に位置する「グレーゼルネ マヌファクテュア(Die Glaserne Manufaktur:ガラスの工場)」と称される専用工場で1日に35台が製造されている。また、同工場では同車のほかに一時期グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国のクルー工場での増産体制に対応しきれなかったベントレー・コンチネンタル・フライング・スパーが1日に5台製造されていた経緯があり、両車の製造工程を同工場の屋外から伺うことができた。
一方、販売面においては好調な滑り出しのベントレー・コンチネンタル・フライング・スパーとは対照的に、同車の販売実績は販売が開始された当初から苦戦を強いられており、全世界での販売台数は当初の年間計画販売目標台数であった2万台を大きく下回る5千台程度が販売されるにとどまっている。そのため、フォルクスワーゲン グループ ジャパンにより2003年に予定されていた日本国への導入も未だに実施されていない。また、メインマーケットとして位置付けられていたアメリカ合衆国での販売も芳しくなく、同国での販売も2006年には打ち切られた。
なお、特別なセキュリティ対策が施され革新的な専用装備等が搭載された同車が、当時ドイツ社会民主党の党首でドイツ連邦共和国の連邦首相であったゲアハルト・シュレーダー氏の公用車として、当時同社の次期取締役会会長候補とされていたベルント・ピシェツリーダー氏により贈呈されている。

ラインナップ

販売が開始された当初は、標準ボディのみがラインナップされていたフェートンではあったが、2003年9月に開催されたフランクフルト・モーターショーで新たにホイールベースを200mm延長したロング・ホイールベース仕様が追加された。
同車には、フォルクスワーゲングループに属するアウディ・A8やベントレー・コンチネンタルシリーズ(コンチネンタルGT/GTCコンチネンタル・フライング・スパー)にも搭載される6.0L W型12気筒エンジンを最高峰に、5.0L V型10気筒TDIエンジン、4.2L V型8気筒エンジン、3.2L V型6気筒エンジン、3.0L V型6気筒TDIエンジンの計5機種が搭載され、トランスミッションには6速マニュアルトランスミッションのほかオプション設定として5速ティプトロニックトランスミッションが組み合わされている。また、駆動方式にはV型6気筒エンジンを搭載したグレードを除いたすべてグレードに「4MOTION」と称される同社独自のフルタイム4WDシステムが搭載されている。
同車に搭載されるW型12気筒エンジンは、2001年10月に開催された第35回東京モーターショーに参考出品されたフォルクスワーゲン・W12クーペ コンセプトに搭載されるW型12気筒エンジンをベースに開発された。同車に搭載されるW型12気筒エンジンは、左右72°のバンク角で組み合わされたシリンダーブロックに左右の片バンクに狭狭角15°のVブロックを持つという非常に巧妙で複雑な構造とされており、結果として従来の90°のバンク角で組み合わされたV型エンジンと比較し軽量かつコンパクトなエンジンとなっている。なお、エンジン形式である「W型」は左右の片バンクに狭角15°のVブロックを持つことから「V」+「V」を組み合わせたことに由来する。
2007年3月に実施されたマイナーチェンジでは、エクステリアのデザインの一部変更とともにグレード構成の見直しがされ、これまで同車にラインナップされていた5.0L V型10気筒TDIエンジンはヨーロッパ諸国で2009年から施行される自動車排出ガス規制Euro5の規制値に適合しないため廃止された。

脚注

関連項目

外部リンク

ふぇーとん

出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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