ファウスト交響曲(
Eine Faust-Symphonie in drei Charakterbildern (nach Goethe) und mit Schlusschor)S108は
フランツ・リストの作品。『
3人の人物描写によるファウスト交響曲』または『
3人の人物像によるファウスト交響曲』とも呼ばれる。「3人の人物描写による」は副題である。
リストが
ゲーテの『
ファウスト』を読むようになったのは、
ベルリオーズに読むよう薦められたのがきっかけであるが、リストもまたこの作品に深く魅了されるようになった。作品は1854年8月に書き始められ、同年10月に第1稿が完成した。この時点ではホルンを除く金管楽器や打楽器、ハープは楽器編成に加えられてはいなかった。1857年には終結の神秘の合唱が書き加えられ、その後も編成の拡大などを含めた改訂が続けられ、現在の最終的な決定稿は1880年に完成した。
この交響曲では物語の筋を追うのではなく、題名にあるように、3人の主要な登場人物の性格描写を1楽章ずつ使って行っている。
初演
1857年9月5日(又は12月5日)に、
ヴァイマルでリスト自身の指揮により初演された。
編成
第3楽章後半の「神秘の合唱」では
テナー独唱、
男声合唱、
オルガン(または
ハルモニウム)が加わる。ただし、「神秘の合唱」に入らずに終わることも可能で、リストはそのための短い(8小節)終結部も書いていて、この版がたまに演奏されることもある。
曲の構成
演奏時間は全曲で約75分である。
- 第1楽章:ファウスト(Faust)
- 第2楽章:グレートヒェン(Gretchen)
- 第3楽章:メフィストフェレス(Mephistopheles)
出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)