バラエティ番組のジャンル
日本のバラエティ番組
現状
- 前出のように「バラエティ」の基準は曖昧になってきているのが現状であり、「巨泉・前武のゲバゲバ90分!!」など往年の人気番組の司会者であった大橋巨泉は『バラエティーと称する、わけの分からないものは日本にしか存在しない。外国では台本がきちんとあるシチュエーションコメディーと、ライブだけ』、『今のバラエティーは芸能界の内幕ネタばかりで芸能人が使い捨ての状態になっている』と批判している。(『日経ビジネス』平成7年1月30日号)
- 元NHKのプロデューサーである立元幸治の著作『誰がテレビをつまらなくしたのか』(PHP研究所刊)では、『テレビ番組がつまらなくなった原因は、多くはプロデューサーにある。』としており、『海外ではテレビ番組の国際市から売れている番組を購入したり、一流のプロデューサーを使ったり大金を投じて番組を作る。比べて日本はコネで入社した三流プロデューサーが思いつきで番組を作っている。彼等の殆どは年収1000万以上の高給取り。お笑い芸人やタレントらも一回の出演で数百万から数千万の給料をもらっているが、クイズやバラエティの景品は金をかけない安っぽいものが殆ど。大金をもらっている癖に安っぽい景品や食事で一喜一憂し視聴者と同レベルの生活を演じている。完全に視聴者の事をバカにしている。』と切り捨てている。
以下、日本のバラエティ番組が抱える問題点を具体的に取り上げる。
バラエティ番組が抱える問題点
この項では、
1991年(1990年代)以降にバラエティ番組全体で見られるようになった傾向を紹介する。
バラエティ番組の中の「いじめ」
- 『下品・低俗・危険・いじめを助長しかねない』などといった批判はもともと日本PTA全国協議会などから各放送局に寄せられていたが、放送局側が1997年5月に「放送と人権等権利に関する委員会機構(略称・BRO)」(現在の放送倫理・番組向上機構) を設置してからは機構に寄せられた苦情に基づいてTV局が自主規制を行ったり、番組のコーナーを中止させることが多くなってきている。
- しかし、それらの事が逆に視聴者の不評を買ったという批判もあり、「放送の公共性」と演者・制作者の「表現の自由」のはざまで今なお揺れ動いているのが現状である。
特定の人物を貶めたり危険な行為で笑いをとる
特に
芸人を対象として行われることが多い。特定の人物に対して発言の揚げ足を取ったり、行動をからかったり、奇抜で危険な行為を強要するなどして笑いを取る。確かに芸人の役割の一環として言動・行動により笑いを取るというものは存在する。しかし、明らかに
いじめに該当する目に余る行動が多いことも事実である。例として
- 芸人の服を取り上げ全裸(若しくは全裸に近い状態)で街中を歩かせるなど
- 極端に冷たい・熱いお湯の中へ強引に体(頭)を押し込み呼吸不能な状態にする
- 罰ゲームとして頭上に粉や水、ドロドロの液体や、たらいなどの硬いものをぶっかけたり、落としたりする
- 爆発物を使って驚かせる
- 舞台セットから水中・粉に突き落とす
- 部屋に強引にいれ鍵をかけ出させない
学力不足を貶める
バラエティ番組内のクイズ企画などを中心に顕著と指摘される問題の一つとして、一般
常識の欠如や
義務教育レベルにおいての学力不足を執拗にアピールすることで笑いを取る(視聴率を稼ぐ)タレント、及びそれらを司会者や他の出演者、さらに視聴者が一同となって笑いものとすることを意識的に演出する傾向が存在し(『
クイズ!ヘキサゴンII』など)、
社会的、
道徳的見地から問題視する向きもある。このような傾向はお笑い系のタレントを中心に「おもしろ解答」などと言われるような、『正解が解っていても解らないフリをして答える』形は従来からも見られたが、ここで指摘されるのは芸能人やアナウンサーの無知、無
教養、あるいは専門
馬鹿(得意分野以外では常識的な事柄でも知らない場合(例:
上地雄輔))である部分などを笑いの種とすることである。また、更にはそれを意識的に演ずる芸能人も存在するとはいえ、番組制作側がこれを意図的に企画し、特定のタレントを意図的にキャスティングするに至っては、望むと望まざるとに関わらず特定のタレントへの
レッテル張りに繋がる事でもあり、中でも問題視されるのがいわゆる「お笑いタレント」以外へのこうした扱いである。
こうした制作をする割には、放映時間の考慮なども含めた様々な配慮が不足しているとする意見であり、「情報の受け手側による取捨選択」があまり機能していないとされる日本においては危険視されるのも当然である。一部の番組に至ってはいわゆる
ゴールデンタイムに堂々と放映されている内容であり、こうなると制作側が「無教養」を推進しているかのようでもあるとの意見も強い。
食品で遊ぶ
食品をあたかも"
玩具"であるかのごとく粗末に扱うケースが多々見られる。例えば、熱い食べ物(
ラーメンや
おでん等)を顔にかけることや、『
パイ投げ』等である。しかし、近年ではパイ投げ等に使われている
クリームは
生クリームを使っておらず、パイ投げ専用のクリーム「シェイピングクリーム」を使っている。
このように食品を粗末に扱う事に対して批判が高まり、最近では番組終了間際に「番組で使用した食品は収録後にスタッフが頂きました」等とテロップが流れることもある。
視聴者を騙す
-
1985年テレビ朝日の情報番組「アフタヌーンショー」で発覚した「やらせ」事件からテレビ番組内での不正や捏造が問題視され始める。現在も「やらせ」が問題になることは絶えず、テレビ業界全体の問題として認識されている。その一方で「やらせ」と「演出」の線引きは明確にはなっておらず、業界内の意識の甘さが指摘されている。
- かつてはテレビ番組であるため、ハプニングやアクシデントは何らかの演出・段取に従って作られていることが多かったが、その質に変化が見られる様になった。「やらせ」以外にも、「シーン途中でのCM」や「観客(あるいはスタッフ)によるオーバーなリアクション」など露骨ともいえる演出が多く存在しており、これが視聴者に見透かされることが「テレビ離れ」の一因になっている。
あたかも事実を創作するかのような演出
1990年代から急激に増えた手法であり、いわゆる「やらせ」である。
その代表例は以下のようなもの。
- 生活の知恵や何かに挑戦するといったテーマの番組において、専門家や作家が考えた方法をあたかもタレント本人が思いついたかのように振る舞う。
- あらかじめ設定されていたトラブルを不慮の事態として扱う。
- クイズやコントで、違う問題の答を編集で挿入し、笑い声を合わせることであたかも面白い答えであるように見せる。
-
お笑い芸人が喋る度に、必ずと言っていいほど女性の笑い声が挿入される(公開番組ではないはずの「オレたちひょうきん族」など。声を出す担当である「ガヤ」「笑い屋」が存在する事が確認されている)
- スタジオ収録の場合、必ずと言っていいほどスタッフの笑い声や手を敲く声・音が合の手の如く入る。
- 視聴者から見ればしらけるネタであっても出演者に作り笑いと作り拍手をさせて無理やり盛り上げる。
かつては、前述のような演出もあるにはあったが、番組を盛り上げるためのものとして許容される範囲内のものに止められており、「笑い屋」の存在も「バラエティ番組の仕込みに不可欠な存在」として認知されていた時代もあった(過去、
EXテレビ火曜版(読売テレビ制作)で、スタジオに笑い屋のおばちゃん達を集めてその役割と魅力を伝える企画が放送されたことがある)。また、こういった演出も一種の様式美としてそこに段取や仕込みが存在することを明示していた(服が脱げてしまうアクシデントが発生する場合、明らかに切り込みが入ったものを着用している、など。これにより、仕込みの顕在化そのものを笑いの対象として設定した)。
しかし、近年では演出にリアリティを付与して、出演者にヤラセを強要をしたり、バラエティ番組である事を逆手にとって(つまり報道番組ではなくあくまで「笑いの為の演出」だという言い訳)
ヤラセを堂々と行っている。「
あいのり」などは出演経験者がアダルトビデオに出演し、その演出や登場人物が芸能事務所所属であることを暴露した。一般出演者が
掲示板や
ブログなどで暴露する事でしか認知出来ない(「
恋愛部活」では売り出し中のアイドルの卵が“女子生徒”として出演していた事がオーディション告知の照合で発覚した)為、視聴者に事実錯誤を与える可能性が大きい。もっとも、オーディションや街頭インタビューで一般人が思うように集まらないことも少なからずあり、そのような理由で企画倒れとなると、特に台所事情が厳しい下請けの番組制作会社などにとっては死活問題に直結してしまう恐れがあるため、事前に芸能プロダクションに声をかけておかないとやっていけないなどといった事情も背景にある。しかし、
メディア・リテラシー教育が乏しい日本においては、懸念される事項のひとつである。
また、逆に段取を無視しているかのように演出した段取りも現れ、さらに複雑化している。この場合はタレントが「段取(台本)を無視するなよ」や「その前フリ台本見まくったけど上手く出来へんわ」等と怒ることや「暴走」といったテロップを表示することで、視聴者に状況を明示している。
上記に挙げたとおりバラエティ番組のヤラセは日常化しており、例えば『からくりTV』や『
ココリコミラクルタイプ』等では別の問題での解答及びコントを編集で挿入して組込むことにより、問題と回答の乖離性をより高め「笑い所」を人為的に作り出している。あるいはつまらないお笑いネタや演出に対しても作り笑いや拍手をしたりすることでその場を誤魔化す事を強制している。海外のシチュエーションコメディーは台本通り進行し人為的に笑いを作り出しているが、日本のバラエティはライブ形式でありながら編集済の録画放送で、なおかつシチュエーションコメディーのようなヤラセ的演出を取り入れており、どっちつかずの中途半端な状態になっている(それぞれのバラエティの欠点を一挙に集めているといえるかもしれない)。
もっとも、バラエティ番組はドキュメンタリー番組などとは違い、「事実を伝えることが主目的ではない」ため、その内容が事実に反しているか否かは問題視されるべき論点ではなく、それをどう見るかは視聴者次第だという意見や見解もあり、明らかにウソとわかる演出を笑いのネタに取り入れた場合までもを事実誤認した場合、むしろ何でも信じ込む視聴者側の資質にも問題があるのではないかと意見されるケースもある。しかし、これらほとんどは『演出と言う名の言い訳』でもあると言える。
CM挿入箇所の変化
旧来のバラエティ番組は、ひとつのコーナーやテーマが終了したあとでCMに入ることが通例であったが、近年ではコーナーなどの結末の直前にCMが挿入される『CMまたぎ』が行われることが増えている。また、最近ではCM部分から番組部分に戻った際は、そこまでの導入が理解できるようにある程度さかのぼった箇所から放送されるようになった。(→
山場CM)
コーナーを起承転結の四カ所で構成されるとした場合、以下のように放送されるのが定石となっている。
- 起:コーナーの導入
- 承:内容の発展的説明
- 転:結で得る、カタルシス増加のための演出
- CM:提供会社、あるいはスポットCM
- 結:コーナーのクライマックス、結末
場合によっては、承と転の中間ほどまで、さかのぼる事がある。
また、バラエティ番組中カウントダウンを行う際に「10、9、8、……3、2、1」と数えゼロの直前に息を飲む芸能人の顔をアップにCMを挿入し、数分間のCMの後再開すると、再びカウントを10から始める例はこの典型である。これにより得られる利点は、以下の通り。
- 視聴者:ある程度見逃しても第三者による情報の補完が無くとも、番組の概要を認識出来る。
- 番組作成者:素材の編集により、番組の時間を埋めることが可能。30分程度の素材でも、60分番組として作ることが出来る。
- 提供会社:視聴者のチャンネル変更を抑制し、広告を視聴させることが出来る。
しかし、近年の若年の視聴者等からはこのタイミングになったらCMに入るというのがほぼ把握されていたり、HDD・DVDレコーダーなど編集機能がある録画機器でCM・重複部分をカットすることが可能になってきているためこの様な手法は意味がなく、あまり効果がないとされる。また、情報を知るために番組を見ている視聴者に強い不快感だけを与えるが、スポンサーの要望などにより現在もこの手法は根強く行われている。また、近年この手法はバラエティ番組にとどまらず
報道番組等でも「(ある
事件の)この
犯人の目的とは」「犯人の驚くべき素顔とは!?」の直後にCMを挿入するなどで用いられる方法も増えてきた。ちなみに何も全てがCMの後にメインを導入すると言う訳ではない。例えば、
グルメ番組であれば「CMの後アイドルの衝撃発言」とだけテロップを出し、CM後に『ごちそうさまでしたぁ〜』と、衝撃発言でも何でもない事を騙して視聴者に発言し、放送・見せているものである。この様な手法も近年ではかなり増えて来た。1時間(実質54分)物の番組でCMや重複部分をカットしたら実質30分あるかないかの番組も中にはある。
観客の殆どは番組観覧希望者から無作為に選ばれたものではなく番組
スタッフによって手配された
エキストラであり、それらがサクラ的役割を担っている。観客の募集がテロップで出る番組もあるが、1番組につき数十人から数百人集めなければならない点、更に収録が一般的に何時間もかかるなどの点で毎週毎日放送される番組分の観客を集めるのは極めて困難で、希望者を募集する番組は
2000年代の近年では少ない。そういう状況もあり、番組スタッフは予め
エキストラを調達しておき、それらを観客役とすることで番組を成り立たせているケースが多い。観客役の
エキストラは基本的に番組スタッフ等の指示通りに行動し、時には大げさとも言える反応をとるよう指示される事もある。そういうリアクションを観客役に行わせる事によって、視聴者は画面から伝わってくるような事と同じ感情を抱くこともあり、それを番組側は計算して狙っている節がある。観客役のエキストラがあまりにもわざとらしく声を張り上げる点や不自然な年齢層によって不信感を抱く視聴者も存在する。
週刊現代5月号の中では『今のバラエティは宴会でやるようなおっさんギャグばかりなのに、観客は若い女性ばかり。無理やり笑わされている感じがして観ていて辛い』という意見もある。
視聴者を洗脳する演出
上記と同様に1990年代から増えた手法で、例えば番組的に盛り上がりの欠ける演出であっても、芸能人が過度な笑いを表現する映像を画面端に表示したり、サクラの観客による笑い声を挿入し、視聴者の感情を操ろうとする手型である。他にも視聴者の抱きそうな感想をわざわざテロップとして表示したり、恐怖を煽り立てる音楽(
不協和音)やシリアスな音楽、または効果音を過剰に挿入したりする。しかし、これは逆にこう言った音楽と番組の空気が合わないと感じた視聴者を大いに白けさせる演出でもある。
「
プロデューサー」の「
五味一男」は自著『視聴率男の発想術』の中で『アンガールズが最初に
エンタの神様に出るようになった当初(
2004年辺り)、彼らの出演場面の笑い声は、実は私が編集をつけていた(もはやここで「
ヤラセ」行為を自ら認めている)。ところが面白いことに、やがて彼らのライブにやって来るお客さんたちが、それまで私がアンガールズにつけていたのとまるで同じポイント、同じタイミングで笑うようになったのだ。これは「洗脳」と言ったら言葉は悪いが、ある種の学習体験によるすり込みのようなものだろう』と自らサクラの観客による洗脳効果があったことを実証している。こうした集団による感情のすり込みは催眠商法やカルト宗教で多く使われる手段である。
- 番組と全く異なる事柄の記述などをし、人を騙す。
- 『ヒライケンジ』のことを『Hケンジ』にし、あたかも下ネタ芸人に仕立て上げる等。
例えば「
IQサプリ」では間違い探しや言葉遊びといったIQとは全く関係の無い問題を出題し、それらをクリアする事があたかも高IQであるかのように謡っている。本来IQテストとは数十問から数百問に及ぶもので、テレビ番組としてIQを測定するのであれば「
テスト・ザ・ネイション」のように数時間に及ぶテストを受けなければ測定は不可能である。
企画の同一化・盗用
- 以前から番組の内容が似ている番組や他局の番組を模倣したものは多数あるが、最近は後追いで始まった番組に関して企画の「盗用」が問題になってきている。広義に及ぶバラエティ番組の内容にも時代の流行があり、盗用ではなくオマージュである可能性もあるため、その中で始まったものを「盗用」とよべるのかと言う判断する基準は曖昧であるといえる。
- * なお韓国で放送されている番組「スポンジ」が放送開始されて間もない頃「トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜」の盗用であったという指摘があった。また、韓国にはこのような日本のバラエティ番組を盗用したと思われる番組が多くあると指摘されている。だがそれを指摘している日本も海外の番組のアイデアを盗用する例はあり、近年では日本のテレビでも海外のような番組フォーマットのライセンス化が進んでいる。
- 盗用が指摘される一例
- しかしこれらの元の番組はそれぞれ「IQエンジン」(1989年)などの盗用・模倣ではないか、との批判もある。
- ただし、太田総理は、そこまで言って委員会が東京で放送できないために代替措置として作られた番組だといわれている。
内輪話への偏重化
また、1990年代までは
ロケや
コントがバラエティ番組では中心だったのに対し、2000年代から『
踊る!さんま御殿!!』や『
ロンドンハーツ』など、
芸能人のプライベートや内輪話を題材にトークを進めたり、芸人が芸人をいじる(この場合先輩芸人が位の低い芸人をいじる事が非常に多い)番組が増えた。ロケの
時間や経費がかからないこと、構成作家がトークのテーマを設定するだけで良いなどの、企画面での負担がかからないことが大きな利点である。高嶺の花であった芸能人を身近に感じること、内輪話を知っていることによる実際は
芸能人と全く接点が無いにも関わらず、共通体験を疑似体験出来ることを好む視聴者の支持を集めている。かつてのトーク番組(『
ごきげんよう』や『
さんまのまんま』等)は出演者が少数であったが、近年は5名~25近い大人数で収録される。これは、「長時間・大量の素材」を確保し、その中から面白いと思われる箇所を編集で用いれば良いため、仮にある
ゲストの話が面白くなかったとしても他のゲストの話で補うことが出来る為である。大人数が出演する番組には、
お笑いタレント、
俳優、
グラビアアイドルなどが一定の割合で配置されることが多い。
演出手法
VTR時の囲み
VTRと出演者のコメントを交互に配置する番組において増えた演出方式である。VTRの端(主に右上や右下)にそのVTRを見るタレントの顔を写すようになった。これによりタレントの反応と、視聴者の反応に同期が取れる。つまり「笑うポイント」を視聴者に明示出来る利点もある。また、話術に難のあるタレントであっても、変わった表情や、その他の反応(
手を叩く、拍手)といった行為で「笑いどころ」を創出できる利点もある。
テリー伊藤が『
天才・たけしの元気が出るテレビ!!』で導入したのが最初と言われる。
- これは1990年代中頃から増え始めた手法である(「進め!電波少年」や「探偵!ナイトスクープ」が元祖とされるが、「HEY!HEY!HEY!」や「学校では教えてくれないこと!!」説など複数ある)。必要の無い出演者の言葉(最近では効果音なども)をテロップにしている。これについても批判の声がある。元々テロップは出演者の発した聞き取りづらい言葉や、早口で聴き難い言葉などの際に使用される技法であり、番組内の芸能人が行うネタや企画の一部分についてテレビの前の視聴者は自分たちでそれがどのように面白いのか、なぜ面白いのかを考えることなく、テレビのテロップが「面白い部分はここです!」「ここで笑えばいいんですよ!」と強要されているようだ、という指摘もある。
- しかし、テロップ使用の元祖と言われている「探偵!ナイトスクープ」では、前述のように「聞き取りにくい言葉をテロップ表示で補完するため」の他、「ナレーションの代用」という目的でテロップの活用を見出したものであり(VTR中のボケに対して文字でツッコミを入れる役割から「ツッコミスーパー」とも言われている)、出演者の発言を強調するために使用しているものではなかった。この観点から見ると、他の大多数の番組で使用されている「出演者がしゃべった言葉をそのままテロップ表示する使用方法」は明らかに「テロップの使用目的が誤認され、乱用されている」ものと言える。
- * 朝日新聞連載の『おすぎのピリ辛』によると、『テロップの使用は少し前(1980年代まで?)まではテロップは『うっとうしい物だからから止めよう』ということにテレビ業界は成り立っていたが、試しにスタッフがテロップ小さくしたり消したり実験すると、途端に視聴率が下がったために、異常なほどテロップが表示されるようになった。この中で「バラエティ番組」の『突っ込みテロップ』は、誰かが突っ込みを入れてやらないと面白くならないようなことを、既に収録の時点でやってしまう。これは凄くお節介で、芸能人をバカにしている』と批判している。また、2000年代後半になると、『いきなり!黄金伝説。』などをはじめとするほとんどのバラエティ番組では芸能人がしゃべることをすべてにテロップを使用するという状態になっている。
- 一方、テロップ乱用に対する批判が高まり始めたころ、聴覚障害者からの、音声がまったく聞こえなくても番組内容が完全にわかるのでありがたいからやめさせるなという投書が複数の新聞に載り、テレビのコメンテーターも、テロップ批判の際に聴覚障害者に留意する発言をするようになった。結果的に文字放送の役割を果たしているといえる。
関連項目
脚注
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