概要
現在の
社長である正垣泰彦が、
東京理科大学在学中に
千葉県市川市にある
洋食店「サイゼリヤ」で勤務をしていたところ、経営者からその腕を認められ、大学4年生のときに店を譲り受ける。これからは
イタリア料理の人気が出ると分析して、洋食店からイタリア料理店に転換したものの、客足は延びなかった。そこで、メニューを7割引で販売したところ、行列が出来るほどの大繁盛となったため、支店を出すようになった。
1973年5月に、正垣泰彦は株式会社マリアーヌ商会を
千葉県市川市八幡に設立。それまで営業していた「レストランサイゼリヤ」のチェーン展開を開始する。創業期は
千葉県を中心に出店を続けた。
1987年、商号を株式会社マリアーノに変更。
1992年、商号を株式会社サイゼリヤに改めた。
現在では、北東北・
山陰・
四国・
九州地方を除き店舗網を拡大・進出。ロープライスチェーンレストランとして、750店を超える規模に成長した。サイゼリヤの出店形式はビルイン型・ロードサイド・ピロティ型、商業ビル・駅ビルテナント出店など、好立地なら物件を問わない積極的な
首都圏出店を続けている。他社の競合店が撤退した店舗などにも出店するので、サイゼリヤの店舗形式、
商標ロゴが描かれたポールサイン
看板の形状は多彩である。
2006年10月に発表されたサイゼリヤ既存店売上高が8年ぶりにプラスを計上。2006年8月期・既存店売上高は前期と比べて3%増。客数が2.1%増、客単価も0.8%増と存続店の業績低迷を、今までは新規出店の売上げ増でカバーしてきたサイゼリヤであったが、メニュー品質のアップ・サービス向上などのブラッシュアップ成果が存続店の固定客の増加・売上げ増加に繋がった。
沿革
特徴
また、イタリア料理に限らず、ファミリー向けの
グラタンや
ハンバーグステーキなどの
料理に加えて、テイクアウト可能な料理を「お持ち帰りメニュー」として提供している。
店舗内装の側面にはイタリアを連想させる絵画が飾られるほか、
天井などにイタリア風の絵が描かれている。ロープライスメニューを主力にしているが、内装・調度品などを工夫し、利用客が食事を楽しむ空間を提供している。
運営会社
株式会社サイゼリヤ(
Saizeriya Co,. Ltd.)は、イタリア料理「サイゼリヤ」(2008年8月現在、国内店舗数769店舗)、
ファーストフード・
ハンバーガー専門店「イートラン」(
2008年8月現在、6店舗)を展開している。
2003年6月に、
中国上海市にて100%子会社の上海薩莉亜餐飲有限公司を設立し、
2007年8月現在、サイゼリヤ・レストランを15店舗が営業中である。
企業方針
「日本を真に豊かな国にするお手伝いをする」を企業理念とし「
スパゲッティを
ラーメンと同じ価格で提供」することを念頭にポピュラープライスと呼ばれる価格相応かつ期待外れに終わらない価格帯とメニュー構成で「安くて美味しいもの」の提供をポリシーとしている。
なお、このポリシーは海外進出した中国にも受け継がれ、進出の際にも「中国の人たちにイタリアンを安くておいしく食べてもらいたい」という設立主旨を徹底して訴え、合弁ではなく独立資本(100%出資の会社:上海薩莉亜餐飲有限公司)として認可された数少ない進出例となっている。ちなみに、スパゲッティが9元(約144円)で提供。地元の大人気店となっている。
生産・流通システムの構築を目指し、
福島県白河市に100万坪のサイゼリヤ農場を持つ。またカミッサリー(食品加工・流通工場)を
福島県、
埼玉県、
神奈川県(店舗も併設)、
兵庫県に持つ。海外拠点として、
オーストラリアメルボルン郊外に40万坪の工場(サイゼリヤ オーストラリア/Saizeriya Australia Pty. Ltd.)を設立し、2002年より生産稼働している。
関連子会社
- サイゼリヤ オーストラリア(Saizeriya Australia Pty. Ltd.) - 食材製造。連結子会社
- 株式会社アダツアーズ・ジャパン - 旅行会社。非連結子会社
- 上海薩莉亜餐飲有限公司 - 上海市内での店舗展開。連結子会社
- 北京薩莉亜餐飲管理有限公司(2006年12月に上海薩莉亜餐飲有限公司に吸収され清算)
その他
- 飲食代金の支払い方法は現金払いのみである(クレジットカード、電子マネー、ジェフグルメカード等は使用出来ない。但し、新浦安、熊谷、本八幡、郡山エキナカの店舗ではSuicaが使用可能である)。
- 割引などはサイゼリヤ株主優待券(4名まで3割引)のみとなる。
- 千葉県市川市八幡にあったサイゼリヤ1号店は現在は閉店されているが、サイゼリヤ1号店教育記念館と称し、現在も他のテナントに譲渡をせず閉店時の看板等を保存している。
-
2007年3月24日、テレビ番組「惑星ジャパ〜ン!」(サタデーバリューフィーバー枠、日本テレビ)の1コーナーで「サイゼリヤはどこまで本場イタリアンか?」が放送された。これは5人のイタリア人が実際に海浜幕張住友ビル店を訪れ、「果たしてどのメニューがもっとも本場の味に近いのか?」を検証したもの。結果、もっとも本場の味に近いとしてイタリア人達が答えたメニューは、1位:プロシュート、2位:リブステーキ、3位:フォッカチオだった。他にも、ミラノ風ドリア、粗挽きグリルソーセージ、モッツァレラトマトも評価が高かった。ちなみに本場の味にもっとも近くないメニューはハヤシ&ターメリックライスであった。
- また、2008年7月18日放送の『ランキンの楽園』でも、ほぼ全メニューを食べて番組内でランキングを行っているが、「惑星ジャパ〜ン!」のランキング内容と共に公式サイト内「サイゼリヤのおいしい使い方」でランキングと同社からの御礼コメントが紹介されている。
- 2008年9月14日放送の「がっちりマンデー!!」(TBSテレビ系列)に社長が登場。
- その昔、チェーン展開する前にはライスよりお味噌汁の方が高くて有名だった。
不祥事
メラミン検出問題
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2008年
10月19日、サイゼリヤは自主検査により、中国のメーカーに生産委託していた冷凍ピザ生地の一部から微量(一日摂取許容量の60分の1、健康への影響なし)のメラミンを検出し、厚生労働省に報告したと発表した。同年9月下旬に自主検査を始めたものの、他社でメラミン混入が相次いだこともあり、同年10月3日に使用するピザ生地を切り替え、同16日に混入が発覚した
- 同21日、「対象のピザを食べた可能性のある客すべてに代金を返還する」と発表し(同28日まで)、また東日本の542の店舗でピザの販売を中止した。返還に関してはレシートを持参せずとも申し出があれば原則返金に応じるとしたが、最終的な返還総額は予想の8千万円を大きく下回る1千万円程度であった。また、代金返還の過程で一部客が飲食したことを偽り、金を騙し取るという事件も発生した。尚、レシートを持参した場合は今後も返金に応じるとしている。
- 同年11月5日、中止していたピザの販売を一部店舗で再開した。生地は国産のものに切り替えた。
アルバイト店員の給与偽装工作
- サイゼリヤの複数の店舗に於いて、各店の店長が、勤務するアルバイト店員らが親の扶養対象内に収まるようにするなどの目的で、別の正社員の店員に給与を支払ったように装う工作を行っていたことが発覚した。この工作により、アルバイト店員の年間の給与収入が103万円を超えないようにしていた。過去6年間で少なくとも7人に対して工作が行われていた模様で、同社は全国約770店舗の実態調査を開始している。
デリバティブ巨額損失事件
2008年11月21日、BNPパリバ銀行と行っている豪ドルの通貨スワップ取引で140億円の評価損を抱えていると発表した。オーストラリア産食材の輸入時に発生する為替リスクをヘッジする目的だったと発表しているが投機目的であったことは明白である。
脚注
関連項目
外部リンク