フランス語でいうところの「
ノブレス・オブリージュ」を基盤とする思想であり、「高貴な人間にはそれを伴う義務がある」ことを体現している。
この思想における貴族とは、「高貴な精神」や「高い能力」を持つ人間を指し、それらを持つ者であれば血筋や家柄が無くても貴族となることが認められている。
提唱者の
マイッツァー・ロナも元々はジャンク屋上がりのブッホ家であり、ロナ家の家名は購入して得たものである。
宇宙世紀0123年当時
地球連邦政府は腐敗していたため、マイッツァーは堕落の温床となった絶対民主主義、自由主義を排し、新しい階級制度としてこの理念を導入するために地球連邦政府の打倒とコスモ貴族主義を体現する理想国家「コスモ・バビロニア」の建国を画策し、私軍
クロスボーン・バンガードを結集し、
スペースコロニーの制圧に乗り出した。
また、地球の汚染を阻むためには地球圏の人口削減まで必要と考えてられているが、
鉄仮面のように手段を選ばない大量虐殺をすることをためらわない者もいれば、さすがにそれには反発する者もおり、その考え方は個人により異なる。統一見解を示して導く思想的指導者、及びそれになる勇気のある者の不在が、組織としての欠陥でもあった。
続編ともいえる漫画『
機動戦士クロスボーン・ガンダム』によれば、マイッツァーの孫でコスモ・バビロニアの正統継承者である
ベラ・ロナがコスモ貴族主義を自己否定する言動を取ったことにより衰退したが、10年後の宇宙世紀0133年になってもなおこの思想を支持する者はなお少数存在した。皮肉にも、このベラ・ロナの毅然とした態度と己の命を賭けた行動こそ、コスモ貴族主義の理想そのものであった。
出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)