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クロックタワー3

クロックタワー3』(CLOCK TOWER 3) は、2002年12月12日カプコンから発売された、プレイステーション2専用の日本ゲームソフト

概要

カプコンのシナリオ集団「フラグシップ」が制作の中心となり、イベントCGムービーの監督として深作欣二監督を起用。
深作は2002年、数ヶ月東映東京撮影所のスタジオで撮影(モーションキャプチャー収録)に携わり、これを撮り終えた。これが深作監督の最後の作品である(クロックタワー3の公式サイトにその撮影風景がムービーとして置かれている)。

ストーリー

親元を離れ寄宿舎で暮らす少女、アリッサ・ハミルトンの元に、母からの手紙が届いた。久しぶりとなる母親からの連絡に心を弾ませるアリッサ。だがその内容は余りにも不可解だった。アリッサに身の危険が迫っていること、15歳の誕生日が過ぎるまで隠れているようにと諭す内容のその手紙に不安を覚えたアリッサは、言いつけを守らずに実家に帰ってしまう。それが恐怖の始まりであるとも知らずに……。

登場人物

主要人物

アリッサ・ハミルトン(藤村ちか
本作の主人公。魔のモノを退治する宿命を背負ったルーダーの家系に連なる少女。数奇な運命を背負うが、そのことを感じさせない、前向きな明るさを持っている。魔のモノと対峙する際は聖水のビンを変形させて召喚した精霊の弓矢で立ち向かう。
デニス・オーヴェン(声:程島鎮磨
アリッサの幼馴染の少年。魔のものに捕らわれて危機に陥るが辛くも助けられ、終盤でアリッサをアシストする。オーバーなリアクションをとることが多い。アリッサによれば過去は泣き虫だったらしい。 姉の名前はリンダ(看護師)で、アフリカへ行っており半年は戻ってこないらしい。
ナンシー(声:田野聖子
アリッサの母親。彼女自身も若い頃はルーダーだった。古来から続く退魔の家系の宿命をアリッサに背負わせたくない一心で実家から遠く離れセカンダリースクールの寄宿舎に通わせていた。しかし、皮肉にも娘のためを思って出した手紙がアリッサを危機に招いてしまった。

魔のモノ

闇の紳士/ディック・ハミルトン(声:谷口高史
アリッサの祖父。妻がルーダーであったことを誇りにしていたが、アリッサへの溺愛の情で、異様な歪みに陥ってしまいアリッサの父フィリップを殺してしまう(しかし、ここで斧の刃が不自然な刺さり方をした事から、魔のモノの策謀とも考えられる)。
その後旅に出たと同時にバロウズ城を見つけ、自身がバロウズ家の直系の子孫であることを知る(農民の反乱の際、バロウズの息子ビリーは名字を変えて逃れ生き延びており、そのビリーの子孫に当たるのがディックであった)。思惑を成し遂げられなかったバロウズの無念を察し、バロウズの魂と同化。アリッサを抹殺して魔の儀式を行い、共に永久の命を得ることを画策する。闇の紳士として姿を隠し、度々アリッサの前に現れて彼女を導いていく。
ダン・D・バロウズ
17世紀初頭のイギリスの公爵。残虐公として知られ、近隣諸国にも恐れられていたバロウズは己の体の衰えを感じ、溺愛した娘を魔の儀式の生贄に捧げようと目論んだが、15歳の誕生日の前日に馬車の事故で死んでしまい、怒りのあまり御者を殺し、諌めた者や妻の首を刎ね飛ばした。後に蜂起した領民達に殺される(正しくは、時計塔の歯車に挟まって死んだ)後に魔のモノとして復活し、アリッサを襲う。
リチャード・モーリス(ハンマー男)(声:横山一敏
メイをハンマーで殺した魔のモノの配下の一人。
以前一緒に働いた仲間をいきなりハンマーで殺害し(このことで魔のモノに魅入られたのか、魔のモノに魅入られた故に起こした事件なのかは定かではない)、後に逮捕され電気椅子にかけられるが数度耐え、ようやく絶命する。殺人動機が不明な点が多く「精神分析しにくい」と言われた。モデルはイギリスの連続殺人鬼『ヨークシャー・リッパー』の名で知られるピーター・サトクリフ説が有力。
ボス戦では、ハンマーでの攻撃の他、衝撃波を出す。
ジョン・ヘイグ(硫酸男)(声:清家利一
知能犯で殺人詐欺師。一人暮らしの老人の家にお題目を着けて侵入し、金目の物を奪った後始末に老人を殺害し、証拠隠滅に硫酸で溶かす残酷な男。工場に硫酸を盗みに入った矢先に警官に発見され銃撃戦の末、皮肉にも頭から硫酸を浴び死亡。魔のモノの配下と化す。ランド親子のほか、証拠を押さえた記者を殺害したと思われる。
実在した同姓同名のイギリスの連続殺人鬼ジョン・ヘイグがおり、この人物をモデルにしたと思われる。
ボス戦では硫酸をばら撒く為、遠距離戦が得意。
ハーベイ・パウエル(斧男)(声:岡本美登
幼少から「顔が醜い」といわれ、恋心を抱いていた女性に婚約を申し込んで断られ罵倒されて殺害、死体を剥製にする凶行を行う。後も殺戮を犯しているが、農民に捕らわれ処刑された。強力な魔のモノの配下であり、多くのルーダーを殺害している。生前は17世紀に生きていた木こり。
魔のモノで唯一ボス戦が二回ある。ボス戦では、斧で斬りつけたり、投げ飛ばしてくる。
ルディ(シザーマン)(声:竜川剛)
魔のモノの配下の一人でシザー兄妹の兄。東洋出身の血筋で、兄弟揃って孤児だったところをバロウズ公爵に拾われたらしい。その後バロウズ家に仕えていたが、当時から異常性を見せ、人間を鋏で殺害していた(後に妹ともども、農民によって処刑された)。性格は冷酷かつ残忍で、誰かを痛めつけることを快楽としているが妹に対しては思いやりを見せる。
クロックタワー初期シリーズの殺人鬼、シザーマンがモデルだが、その容姿や手にしている凶器の形状などは大きく異なっている。
ボス戦では、ハサミで切りつけたり、衝撃波を出して攻撃する。
ジャニス(シザーウーマン)(声:東幸枝)
シザー兄妹の妹。
ボス戦では体力が低い反面、自動照準が機能しない。兄同様ハサミでの攻撃をする。そのほか、竜巻を起こす。

被害者

メイ・ノートン(声:中原郁)
幼いながら、ピアノを好み日々努力していたが、ハンマー男(リチャード)に撲殺された。アリッサに救われ父親ウィリアムと共に天への階段を上っていった。
早くから母親を亡くし、父と共に仲良く暮らしていた。
ウィリアム・ノートン(声:中井出健)
メイにとってかけがえの無い父親だった。第二次世界大戦に徴兵され大砲の弾により死亡。娘と共に昇天する。服屋を経営していた。
アルバート・ランド(声:佐瀬弘幸)
母親思いの青年。母とは仲睦まじい親子と近所で評判だった。玩具作りを営み、お金を貯め母親の目を治そうと働いてたが、硫酸男(ジョン)に目を潰された挙句、母親と共にドラム缶に入れられ硫酸を浴びせかけられて殺されてしまう。
ドロシー・ランド(声:森みつえ
目を患うアルバートの母。ジョンを疑うアルバートに「人を信じなさい」と諭すが、皮肉にもそれが理由で息子ともども殺害されてしまう。強い苦しみの念ゆえかポルターガイストを起こせる。アルバートの編んだショールを大事にしている。
フィリップ(声:河内浩)
アリッサの父。娘に平穏な暮らしをさせたいと願い、アリッサを立派なルーダーに育てようとするディックと対立。もみ合った末にベランダから転落し、下に転がっていた斧が頭を直撃して即死した。(バスタブの白骨化した死体は彼と思われるが、真相は不明)なお、フィリップが落ちる直前、斧がひとりでに動いて刃が上向きになっているため、魔のモノの策謀とも考えられる。

アイテム

インビジブル
一定時間、使い魔・追跡者・幽霊などから発見されなくなり、パニックメーターが増加しなくなる。
思い出の品
さまよう幽霊を成仏させる為に必要不可欠のアイテム。種類は様々。
結界石
所持していると、パニック状態の際に追跡者から攻撃を受けても、一度だけ無効にしアリッサが死亡しない。
神木の矢
戦闘時のみ使用可能。最大威力を持つ。タメずとも一撃で縛りつけが可能。
ラベンダー
気分を落ち着け、パニックメーターを最低まで下降させる。パニック状態を鎮める事ができる他、あらかじめ使って上昇しかけているゲージを下げることも可能。
霊木の矢
戦闘時のみ使用可能。中間クラスの威力を持つ。

システム

ボタンは全て初期設定のもの。
癒し
その幽霊にとっての「思い出の品」を渡すと、成仏し常用アイテム或いは矢が貰える(一部はキーアイテム)。
回避ポイント
魔のモノを撃退できるが、1回しか使えない。光っているポイントを○で調べる。
隠れポイント
魔のモノに見つけられるかパニックメーターの状況次第では、アリッサが出てしまう。何回でも使用できるが、アリッサのステータスをよく見て、使用する事。使用ボタンは回避ポイントと同じ。また、パニックメーターの状況に関係なく追跡者を何度でもやり過ごせるポイントも存在する。
聖水
「魔のモノや徘徊する幽霊を怯ませる」、「封印を解く」、「魔法陣を起動させる」、「使い魔を祓う」などの効果を持つ。△で使用。ボスを倒す事によって、強化される(最大3段階で使用回数は5回まで)。最初は「聖なる水」でレベル2は「裁きの炎」、レベル3は「清き風」、最後は「奇蹟の光」となる。
補充は、精霊のビンかライオンの水汲み場で行う。後者はセーブも行える。
戦闘
△(特殊矢はR1)で矢を発射。「タメ」は6段階あり、最大まで溜めた矢を命中させると、ボスは光の帯に繋がれた状態となり移動が制限される。何本か鎖を繋ぐと特大攻撃となり大ダメージとなる。しゃがみは×で行う。
追跡者の出現条件
従来の作品は「時間経過」、「特定のイベント」、「出現ポイントをクリックする」であったが、本作はこの他にも「使い魔に触れる」「缶などを蹴って音を出す」でも出現。
使い魔
ブランチ1の後半から出現する紫の蛾の様な外見をした生き物の事。触れると追跡者が出現するが、聖水で祓える。インビジブルを使えば、触れても追跡者は出現しない。
パニックメーター
魔のモノや幽霊に襲われたり、隠れている最中に近づかれると上昇する。満タンになると、パニック状態に陥ってしまい、勝手に走り出したり、立ち止まったりして制御しづらくなる。この状態で追跡者に捕まると殺されてしまう。パニック状態の解除にはラベンダーが必要。結界石があれば、パニック状態になっても死なずに済む。だが、この状態だと足が格段と速くなるので、逆手に取ることも可能。

キーワード

ルーダー
古代から魔のモノを退治すべく宿命を持った10代の少女たち。魔のモノに殺された被害者の思い出の品を手に入れることで、被害者の無念の心を受け止めてルーダーのパワーに変換し、精霊の弓矢を召喚して戦うことができる。裏を返せば被害者の遺留品を手に入れなければその持ち主である被害者を手にかけた魔のモノと戦うことはできない。また、ルーダーとしての力が絶頂になるのは15歳の時で、20歳になると完全に失ってしまう。斧男によって大勢のルーダーが犠牲になった。
契約の儀式
ルーダーが15歳になった時に行う儀式。心臓を奪い血を啜り、永遠の命を得る。
ハミルトン家
ルーダーの家系の1つ。アリッサもだが、母のナンシー、祖母のフランチェスカ(名前のみ登場)もルーダーとして戦ってきた。なお、ダンの妻であるネリーもハミルトン家である。
バロウズ家
400年続く家系。ダンは「残虐候」として知られていた。
ブラウン家
ダン・バロウズ公爵夫人の息子であるビリーの姓。ディックの先祖である(旧姓はブラウンだとゲーム中でも明らかにされている)。
魔のモノ
その人間の残虐性を見込まれ、魔のモノの王たる存在に不死の力を与えられた人間。

主だったスタッフ

関連項目

外部リンク


出典:「フリー百科辞典ウィキペディア」(2009-01-01)
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