クイズ番組(クイズばんぐみ)とは、問題(
クイズ)が出題され、出演者が解答するという内容を主体とした番組(
テレビ番組、
ラジオ番組など)のこと。種類や形態は多種多様である。
クイズ番組の種類
クイズ、というと一般には広範な知識を問うものとされる。しかし、広義には
Q&Aの形式を取っていれば「クイズ番組」として扱われることが多く、現在ではクイズの中にゲーム性を取り入れたり、司会者と解答者がクイズを行いながらのトーク番組も多い。
視聴者参加型クイズ番組
視聴者参加型のクイズ番組は古今東西、あらゆる知識力を高める問題が出されたり、ゲーム式でポイントを貯めていくといった形式が多い。また、優勝した解答者にはさらに、海外旅行や高額賞金および賞品を獲得できるステージに挑戦できたり、優勝できなくても、参加賞として番組スポンサーから記念品や番組特製グッズが贈られたりしている。しかし、近年の日本では、
個人情報の概念の変化や、一般人よりも知名度のある芸能人の方が視聴者を取り込みやすいなどの理由から減少傾向にある。
教養系クイズ番組
主に世界の歴史・文化や各分野での専門知識にまつわるものをメインに扱うクイズ番組のことを指す。解答者は比較的インテリ系の方が多い。また、PTAなどの調査で「子供に見せたい番組」の上位にこれらに該当する番組が顔を出すことも少なくない。
教育系クイズ番組
主に
ニュース番組などで扱われる流行や一般常識、
義務教育で習う事柄から
大学の専門学科レベルまでの学問をメインに扱うクイズ番組を指す。
雑学系クイズ番組
教育系にも近いが、一般生活で役立つ豆知識や話のネタになる逸話などをメインに扱うクイズ番組を指す。
発想系クイズ番組
主になぞなぞやIQテストに近い形式の問題をメインに扱うクイズ番組を指す。
娯楽系クイズ番組
主にバラエティ色が強いクイズ番組のことを指す。どちらかと言えば「バラエティ番組」の類に入る。解答者は比較的
お笑いタレントや
グラビアアイドルなどが多い。
戦闘系クイズ番組
主に解答者同士でクイズに解答するだけでなく、心理的なサバイバル戦のような戦いを繰り広げるクイズ番組のことを指す。『
ザ・ウィーケスト・リンク』や『
ザ・チーター』などがある。日本でもかつてこれらの番組が放送されていたが、解答者同士が足を引っ張ろうとしたり相手を蹴落として勝ち残ろうとする形式の場合、普通のQ&A形式と異なる複雑なルール設定が視聴者にわかりづらいなどの問題点からゴールデンタイムでは短命に終わることが多い(『
クイズ!ヘキサゴン』は好調であったが、徐々に苦戦するようになったためリニューアルされ終了した)。
トークショーを兼ねたクイズ番組
クイズ番組、バラエティ番組ではあるものの、司会者と解答者又は司会者と解答者ではないゲストがクイズに関するトークで番組を交えて盛り上げながら解答者が問題に答えていく。トークに問題を解くヒントが混じっているなどのトークでの駆け引きが行なわれるなどそこが見所の一つになっている場合もあり、どちらかと言えばトーク主体のものである。
クイズ番組の参加者
参加者は簡単に2つの形態に分けられる。ひとつは
タレントが出演する番組。もうひとつは
視聴者参加型番組である。前者は、比較的ゲーム性の強い番組が多く、後者は純粋な知識を争う番組が多い。日本では『
クイズ$ミリオネア』のように、特番でタレントが出て彼らに視聴者参加型クイズを体験させる例もある。最近は地上デジタル放送・BSデジタル放送の双方向サービスによる自宅にいながら参加できるクイズ番組も登場している。
日本では
アナウンサーなどの放送局社員も、「女子アナ大会」などと銘打った企画や、同じ局のある番組の出演者代表としてなどで、参加することもある。しかし、放送局社員は賞品・賞金の授受を
就業規則などで一切禁止されており、獲得したそれらが例え最高金額の1000万円級だったとしても、自らの手に渡ることはない。獲得した賞金については、募金活動(TBSのカンガルー募金など)に寄付されることがほとんどである。
クイズ番組の解答手法
解答方式で一般的なのは
早押しと筆記である。特殊なものとしてはコンピュータ操作や場所移動などによって解答を表す方式などがある。
日本のクイズ番組の歴史
黎明期
日本初のクイズ番組は、
1946年12月3日にNHKラジオで放送を開始した『
話の泉』であった。内容は現代のクイズ番組というよりは、むしろ蘊蓄を語り合う物知り番組的なものであった。これ以前、つまり戦前・戦中にはNHKラジオ(当時の唯一の放送局)はクイズ番組はなく、「クイズ」という言葉自体が日本にはなかったようである。
民放でのクイズ番組第一号は
CBC『ストップ・ザ・ミュージック』(ラジオ番組)であった。その後多くのラジオのクイズ番組が登場したが、テレビの普及とともにラジオのワイド番組の1コーナーとなるなど、縮小していった。その後のクイズ文化の主な担い手がテレビであることはいうまでもない。
日本のテレビのクイズ番組の第一号は、
1953年2月20日スタートのNHK『
ジェスチャー』である。その後、民放テレビが開始され、娯楽性を強調したクイズ番組が次々と登場することになる。
視聴者参加型
視聴者参加型クイズ番組の最盛期は1980年代頃であった。その時期は数多くのクイズ番組が放送され、ゴールデンタイムでは毎晩どこかの局で必ずといっていいほど放送され、『
アメリカ横断ウルトラクイズ』に至っては年に一度の大型特番として君臨し、全国の大学や社会人サークルに「クイズ研究会」ができるきっかけとなった。しかし1985年秋に『
アップダウンクイズ』『
クイズ天国と地獄』が終了したのを皮切りに、翌1986年3月には『
クイズタイムショック』『
三枝の国盗りゲーム』『
世界一周双六ゲーム』も相次いで終了、視聴者参加型クイズ番組の全盛期は終わりを告げた。そして1990年代前半には「
クイズ王ブーム」が起こったが、問題のレベルが高くなりすぎたために視聴者離れを起こし、1992年に『アメリカ横断ウルトラクイズ』がレギュラー開催を終了し、1995年以降はタレント出演型のものがほとんどとなっている。
生まれては消えていくクイズ番組が大半の中、2000年代まで生き残った視聴者参加型クイズ番組は『
パネルクイズ アタック25』だけであり、ルールの一部変更はあったもののスタイルがほぼ変わっていない。
2000年以降、高額賞金を売り物にした番組も増える気配を見せたものの、『
クイズ$ミリオネア』以外は定着せず、むしろ賞金・賞品のないクイズ番組が増えている傾向にある。
タレント出演型
そんな中、2003年に『
クイズ!ヘキサゴン』が始まりクイズブーム復活の兆しが見え、2004年『
脳内エステ IQサプリ』や深夜番組『
サルヂエ』の好調により、タレント参加型クイズはブームが再燃した。2005年10月からゴールデンタイムに多くのクイズ番組が誕生。特にフジテレビは2006年10月から2007年3月までは火曜日と金曜日を除く、19:00台は全てクイズ番組で構成されていた。一時期、クイズブームは下火になっていたが、2007年から『
ネプリーグ』(フジテレビ)、『
クイズプレゼンバラエティー Qさま!!(
プレッシャーSTUDY)』(テレビ朝日)など知識系クイズ番組に加え、視聴率の低下に苦しんでいたヘキサゴンはルールを一新し『
クイズ!ヘキサゴンII』と生まれ変わり、「おバカタレント」の予想もつかない珍回答で視聴者を魅了するという新しいクイズ番組が誕生した。
また、BSデジタル放送がスタートした2002年12月1日には放送を開始した午前11時から3時間後の午後2時に、『NEWSアカデミー』(
BS-i)で双方向のクイズ番組がスタートした。これらは番組に視聴者がリモコンを使って早押しクイズなどに参加できるシステムを多彩な演出やプログラムによるゲーム参加で楽しめるようにしたものがほとんどで、一部のファンが付いているもののマンネリ化も進み、人気番組だった『
TIME OVER』などの終了、また個人情報保護法による視聴者情報の管理の変化や視聴者の個人情報に対する意識の変化などにより一時期より衰退している。
クイズ番組の出題の傾向
視聴者参加型のタイプと、タレント出演型のタイプとでは出題する傾向が概ね決まっていた。
視聴者参加型の番組では、知識を問われる内容、例えば過去の歴史、ヒット曲、最近の時事問題などが取り上げられることが多い。
2007年以降、
スザンヌ・
上地雄輔などの珍回答が受け、クイズ番組自体はもちろんのこと、本人の知名度を大きく広めた芸能人の「
おバカタレント」(『クイズ!ヘキサゴンII』から
Paboや
羞恥心というユニットまで結成された)と、「雑学王」と呼ばれたり「高学歴」である知性派タレント、さらに平均的な成績の3タイプのタレントがおり、番組によって需要が違う。知識系番組には知性派タレントが多く、『ヘキサゴンII』のような珍回答が期待される番組ではおバカタレントが大活躍する傾向が強い。勝負に関係の無いクイズ番組では平均的な知識のタレントが多く出演する。
問題そのものは難しくないが、「制限時間内に規定問題数以上答えなければならない」「参加者全員が正解しないとポイントとならない」など解答者にプレッシャーをかけることによって、解答を難しくしているものもある。
クイズ番組のセット
2000年代以降のクイズ番組では、トーク番組のようなセットのクイズ番組や、前後に2段もしくは
ひな壇状になっている解答者席があるクイズ番組が増えている。『
ぴったしカンカン』『
象印クイズ ヒントでピント』などのV字形の解答者席配置は2チーム対抗の場合に多く用いられる。また、『
クイズ!ヘキサゴン』の六角形のセットのように一風変わったセットのクイズ番組もある。現在、『クイズ!ヘキサゴン』は『
クイズ!ヘキサゴンII』になり、各チームが縦1列にならぶという、こちらもまた一風変わったセットである。
その他
視聴率は2000年代のクイズブームの火付け役のフジテレビの圧勝ともいえ、圧倒的に人気があるのが『クイズヘキサゴンII』(フジ)、次点に『ネプリーグ』(フジ)がレギュラー放送では不動のものとなりつつある。
また、クイズ番組の増加により出題される問題のネタが別のクイズ番組や雑学番組と被ることがあり、近年のクイズブームにおいてはネタの重複や「間抜けな回答を笑いのネタにするのは
いじめの一種ではないか」、「クイズ番組でなく単なるバラエティ番組」などと批判されることもある。
2006年頃から
ニンテンドーDSで、クイズ番組で実際行うクイズ(オリジナルクイズもソフトによってはある)に挑戦することができるゲームソフトも発売されている。
クイズ番組一覧
世界各国
日本
脚注
関連項目
*くいすはんくみ