日本における「イングランド」はしばしば、
連合王国の意味で用いられる「
イギリス」と混同されて用いられる。
地理
地形は変化に富み、ティーズ川とエクス川を結ぶ線で分けられる。北部と西部は全般に山岳地帯で、
ペナイン山脈がイングランド北部の背骨を形成している。北西部
カンブリアにはカンブリア山地があり、標高978mで最高峰のスコーフェル山はイングランドの最高峰でもある。またここは大小様々な湖が連なる
湖水地方として知られ、
ピーターラビットの舞台としても有名だ。また、平地の部分もあり、フェンと呼ばれる東部の湿地帯は農業用地になっている。
気候
イングランドは
温帯であり、海にかこまれているため気候は比較的穏やかであるが、季節によって気温は変動する。南西からの
偏西風が
大西洋の暖かく湿った空気を運んでくるため東側は乾燥し、ヨーロッパ大陸に近い南側が最も暖かい。高地地帯から離れた地域においては頻繁ではないが、冬や早春には雪が降ることがある。イングランドの最高気温の記録は
2003年8月10日に
ケント州のBrogdaleの38.5°Cである。最低気温の記録は
1982年1月10日にシュロップシャー州のEdgmondの-26.1°Cである。
年平均気温は、南部で11.1°C、北西部で8.9°C。月平均気温は、もっとも暑い7月で約16.1°C、もっとも寒い1月で約4.4°Cである。-5
°C以下になったり、30°C以上になることはほとんどない。ロンドンの月平均気温は、1月が4.4°C、7月が17.8°Cである。霧やくもりがちの天気が多く、とくにペナイン山脈や内陸部で顕著である。年降水量は760mmほどで年間を通して降水量が豊富であるが、月別では10月がもっとも多い。
歴史
政治
行政区画
現在のイングランドは行政的に9「地域」 (region) に区分される。このうち大ロンドン地域のみが2000年以降市長と市議会を有するが、その他の地域には知事のような首長は存在せず、議会を設置するかどうかは住民投票によって決まるので、議会が存在しない地域もある。地域を統括する行政庁は存在するがそれほど大きな権限はない。
つまり「地域」は行政上存在してもあまり実体のある存在とはいえない。ブレア
労働党政権は「地域」の行政的権限を強化したい意向だが、
保守党は反対している。従って現在のところ、実体のある地方行政組織は行政州(county)または
都市州(metropolitan county)であり、都市州の下級行政単位として区(borough)が存在する地域もあるが、都市州がなく区のみが存在する地域もある。
行政州(administrative county)以外に伝統的な州(ceremonial county)も名目的ながら現在も使用されるが、行政的な実体はない。
主要都市
経済
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イングランドの経済はヨーロッパで2番目、世界で8番目に大きい。連合王国(イギリス)の中では最大である。ヨーロッパの上位500社のうち100社がロンドンに存在する。イングランドは高度に工業化されており、世界経済の中心の1つであった。
化学工業、
製薬、航空業、
軍需産業、ソフトウェア産業などが発達している。
イングランドは工業製品を輸出し、プルトニウム、金属、紅茶、羊毛、砂糖、木材、バター、肉のような資源を輸入している。ただし、牛肉は逆にフランス、イタリア、ギリシャ、オランダ、ベルギー、スペインなどへ輸出している。
イングランドの伝統的な
重工業はイギリス全体の重工業と同様に、急激に衰退した。一方で
サービス業が成長し、イングランドの経済の重要な位置を占めている。例えば
観光業はイギリスで6番目に大きな産業であり760億ポンドの規模である。2002年時点では労働人口の6.1%にあたる180万人をフルタイムで雇用している。ロンドンには世界中から毎年数百万人が観光に訪れる。
教育
イングランドとウェールズでは義務教育は5歳から16歳までであり、学校は90%が公立である。
大学は全部で34あるが、
ケンブリッジ大学と
オックスフォード大学をのぞいて、19〜20世紀に創設されている。大学以外の高等教育機関として、工業・農業・美術・商業・科学などの専門学校がある。
文化
現代のイングランドの文化はイギリス全体の文化と分かち難い場合があり、混在している。しかし歴史的、伝統的なイングランドの文化はスコットランドやウェールズと明確に異なっている。
スポーツ
- サッカー
現代サッカー発祥の地とされる。
- ラグビー
- ロンドンオリンピック
音楽
- クラシック音楽
- ポピュラー音楽
文学
食文化
イングランドには様々な食べ物がある。例えば
コーンウォール州の
錫鉱山の抗夫の
弁当から発達したコーニッシュ・パスティー(Cornish Pasty)には
挽肉と
野菜が入っている。縁が大きいのは錫を採掘したときに付く有害物質を食べないようにする為で、縁は食べない。また、レストランや
パブのメニューにはシェパード・パイがあり、
スコーンも有名である。
宗教
イングランドには多様な宗教が存在する一方で、特定の宗教を持たないあるいは
無宗教の人の割合も多い。宗教的な行事の位置づけは低下しつつある。2000年時点のイングランドの宗教の比率は以下の通りである。
キリスト教 75.6%
イスラム教1.7%
ヒンドゥー教1% その他1.6% 特定の宗教を持たないあるいは無宗教 20.1%。
キリスト教
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16世紀のヘンリー8世によるローマとの分裂と修道院の解散は教会に大きな影響を与えた。イングランド国教会は
アングリカン・コミュニオンの一部であり、依然としてイングランドのキリスト教で最も大きい。イングランド国教会の大聖堂や教区教会は建築学上、意義のある重要な歴史的建築物である。
その他の宗教
イングランドのユダヤ教のコミュニティは主にロンドン、特にゴルダーズグリーンのような北西部の郊外に存在する。
著名人
サッカー
ラグビー
-
ジョニー・ウィルキンソン- 代表SO
-
ローレンス・ダラーリオ- 代表No.8
- ウィル・カーリング- 元代表CTB キャプテンを長く努めた。
- ジェミー・ガスコット- 元代表CTB
- ロリー・アンダーウッド- 元代表WTB
- ロブ・アンドリュー- 元代表SO
脚注
関連項目
外部リンク
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