すき家(すきや)は、株式会社
ゼンショーが経営する、
牛丼チェーン店。
2008年10月中旬時点で、47都道府県・合計1,102店舗を展開している。すき
屋は誤表記。店舗の
看板には屋号とともに、「牛丼」と「カレー」の文字が使われている。
概要
原町店]]
1982年に開店した弁当店をルーツとして、その後まもなく現在の業態となる牛丼店を開店している。一部に牛丼チェーン
吉野家の元幹部が
スピンアウトし、1982年
11月に「郊外型ファミリー牛丼店」としてすき家をオープンしたという説も存在しているが、すき家は「公式にはそのような話はない」としてこれを否定している。
駅前の省スペースに店を構える従来の牛丼店に比べると、車での利用客を想定した郊外に店舗を構える事が多い。またカウンター席だけでなく、テーブル席を設けるなど従来の個人客を中心にしたスタンダードな牛丼店のスタイルに比べ、
ファミリーレストランのような家族連れの客を想定した形態になっている。最近は
ドライブスルーの設置や、
ショッピングセンターの
フードコート内への出店に積極的である。
最大の特徴は、牛丼・
豚丼の上に各種トッピングが可能な点であり、さらに
カレーライスや各種丼ものなどが存在するなど、多くのメニューを取り揃えている(詳細はメニューの節を参照)。精算は店舗によって異なり、
食券を購入するケースと食後
カウンターにて行うケースがある。
店舗の
電話番号は原則非公開である。問い合わせ窓口は本社お客さま相談室のみとなっている。そのため、カーナビですき家を検索しても表示されなかったり、電話番号の表記のない場合が多い。また
アルバイト募集の受付もクルー採用センターで一括して行っている。
2008年9月末時点で1,087店舗となり、ライバルである
吉野家の1,077店舗を抜き、牛丼チェーン店としては最大手となった。
食材の調達
その後の
2006年7月、日本でアメリカ産牛肉の輸入再開が決定した。その他の牛丼チェーン店や
スーパーマーケットなど、牛肉を扱う大手企業の多くがアメリカ産牛肉の早期の使用再開を控えるとしているが、すき家も同様に「調べれば調べるほど安全性が担保されていない」「わが社の基準で安全性が確認されない限り米国産には戻せない」とのコメントを出し、現状通り
オーストラリア産牛肉を使用するとしている。同じゼンショーグループのチェーン店
なか卯でも同様である。牛丼大手の吉野家が米国産牛肉の使用を再開するとしているのに対し、すき家は「率直に言ってやってほしくない」「後で悪い結果が出たら責任を取れるのか」と批判している。
一方で
中国製餃子中毒事件を発端とする中国産食品への懸念の高まりに対しては、「安定して食料を提供するには、(日本)国産だけでは賄えない」とし、また「中国には自社で管理する農場があり、今のところ中国産を外す予定はない」と、中国にある自社管理農場を通し今後とも使い続けると表明している。基本的にメニューに使用されている食材の産地表示を店頭にて行っているが、期間限定メニューに使用されていた
うなぎの原産地(中国産)については「お客様を不安にさせてしまうこともあるから」という理由で例外的に表示していなかった。
メニュー
看板に掲げられている牛丼・カレーを中心として、豚丼・
まぐろたたき丼などの丼物にて構成された各種トッピング可能な単品メニュー、それらと
サイドメニューとの組み合わせで構成されたセットメニューを展開している。一部のメニューは店舗によって取扱が無かったり、公式サイトと価格が異なっていたり、品質管理上持ち帰り不可の場合もある。特徴となっているトッピングはキムチ、3種の
チーズ、
わさび山かけ、
ねぎ玉、
かつぶしオクラ、
麻婆茄子、
辛口だれ、
バジルトマト、
マヨネーズ等豊富で、どの商品にも自由に組み合わせ(具として載せる、または別皿)が可能。中でも、キムチと牛丼を組み合わせた「
キムチ牛丼」はすき家のロングセラー商品となっている。また、期間限定のトッピングメニューが供されることもある。
量が多種に亘っているメニューもあり、例として牛丼はミニ・並盛・1.5倍・大盛・特盛・メガ、牛皿は並盛・W盛・メガ盛・5倍(一部店舗)となっている。「メガ牛丼/豚丼」は特盛で物足りないという客からの強い要望で、2007年
10月16日から提供開始。牛丼/豚丼にてご飯の量が大盛と同等で、具が並盛の3倍の量が盛りつけられる。丼茶碗は「特盛」用を使用。
2008年1月14日にはカレールーが並盛の2倍の「メガカレー」も登場している。メガメニューにもトッピング可能。
テイクアウト商品については一部店舗にてインターネット予約が可能となっており、つゆだく、つゆなしなどの詳細も選択可能である。
新型店などの一部の店舗では、ポークカツカレー、子供用メニュー、各種
ドリンク、
フロート、各種
ソフトクリーム、
ミニ・
デザートも扱っている(ポークカツカレー・ドリンク以外は鮮度の管理上、持ち帰り不可)。地方店舗限定メニューも存在し、状況によっては期間限定・レギュラー化にて全国販売となるケースがあり、例として「高菜明太マヨ牛丼・豚丼」や「タコライス丼」などが挙げられる。過去、
1990年代後半頃から
2000年代前半頃まで、一部店舗・期間(春先頃)・時間帯限定で「チャレンジセット」と称される、牛皿1kg、ご飯600g、
玉子、
味噌汁、
お新香をセットにしたメニューを20分以内で食べ切れば無料、食べ残した場合2000円支払うというスタイルの
チャレンジメニューがあった。
禁煙
全店舗共通で11:00〜14:00は全席
禁煙となる。終日全面禁煙の店舗が増えつつある。
喫煙席がある店舗の場合は、狭い空間の上仕切りが全く無い場合が多い。
残業代未払い問題
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2006年5月、東京都渋谷区内のすき家で勤務していたアルバイト男性の解雇を巡り、労働基準法で定められた残業代が支払われていないことが発覚、同月17日の参議院厚生労働委員会での質疑で日本共産党の参議院議員小池晃が交渉に応じないゼンショー、残業代未払い賃金問題について厚生労働省へ見解を求めた。国会の委員会で取り上げられたことがマスメディアで報道された後、ゼンショー側が渋谷店アルバイト男性の解雇を撤回、2006年12月分の給与からアルバイト未払い深夜割り増し残業代の支払いを始めることを発表した。なお、過去の未払い残業代の支払いには未だ応じていない。
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2007年11月、宮城県仙台市泉区のすき家で勤務する3名が支払われていない残業代約17万円を求める是正申告を仙台労働基準監督署に行った。首都圏青年ユニオンによれば、未払い残業代の支払いを求めたが、2006年11月以降ゼンショーは首都圏青年ユニオンと継続的な交渉に応じないためという。首都圏青年ユニオンは労働組合「すき家ユニオン」を結成し、すき家労働者に加入を呼びかけ、ゼンショーに交渉を求めている。ゼンショー側が是正勧告書の受け取りを拒否したため、2008年4月、仙台労基署に刑事告訴。
- 残業代を支払わない理由について、すき家を運営するゼンショーは、すき家では会社とアルバイト間の関係は『労働契約』関係ではなく、『業務委託』関係であると主張し、個人請負である為残業代を支払う必要がないとしている。しかし、アルバイト・パート募集の際に請負について一切触れられていない事、個人請負ならば契約関係は対等であるはずなのに給与明細がある事、個人事業主は確定申告で税金を支払うはずだがその税金が源泉徴収されている事、請負業務は労働結果に対して報酬を貰うものだが時給で給料が支払われている事、フランチャイジーが存在せず直営店のみであるにも拘らずこのような主張をするなど多くの矛盾・不可解な点が存在する。東洋大学教授鎌田耕一はそれらの矛盾点について「個人請負とは言えない」とゼンショーの主張を否定している。
- 「すき家ではタイムカードが存在せず、売上の辻褄合わせのために従業員の労働時間を勝手に削るという犯罪が日常化しており、削られた労働時間は人によっては月10万円に相当する。その犯罪は今現在でも続いている」という内容の記事が、2008年6月4日及び同6月8日、My News Japanに掲載された。
脚注・出典
関連項目
外部リンク