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2018-06-23 05:55:00

沖縄タイムス社

表計算の授業が強豪破る原動力に 女性初の沖縄県高野連副会長、データ野球で拓く未来

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表計算の授業が強豪破る原動力に 女性初の沖縄県高野連副会長、データ野球で拓く未来
沖縄県県高校野球連盟(岩崎勝久会長)の副会長に、女・・・

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 沖縄県県高校野球連盟(岩崎勝久会長)の副会長に、女性で初めて仲山久美子さん(53)=南部商業高校長=が就任した。中部商や浦添商で7年間、野球部の部長を務め、授業で教える情報処理を活用し生徒が配球分析などに役立てた。「高校野球を通した生徒の人格形成に男女は関係ない。女性という視点が加わることで組織が活性化すればうれしい」と抱負を述べた。(又吉健次) 

仲山久美子さん(南部商校長) 高校野球に女性の視点

 仲山さんは石垣市出身。父が監督を務めた縁で平真小時代から少年野球を間近で見た。甲子園での県勢の試合をテレビ観戦しながらスコアを付けるほどの大の野球好き。普天間高を卒業後、航空会社に勤めたが母親の病気もあって退職。32歳で教員免許を取得し、1998年に中部商で採用された。

 同校の試合を観戦し、打者別に打球の方向を記録。神谷嘉宗監督(当時)にそのデータを伝えたところ「相手校の特徴は頭の中にはあるが、データとして生徒に伝えられたらいい。授業でも取り組んでくれないか」と相談された。

 この言葉をきっかけに、授業で教える表計算や統計が、高低や内外角、球種といった相手バッテリーの配球、打者ごとの打球方向の分析につながると生徒に説明。野球で活用できるため球児も真剣に勉強した。

 授業を通じて「野球部の戦力になっている」と実感。2000年から06年まで2校で部長を務めた。印象に残る試合は、00年10月の秋季大会で中部商が延長11回サヨナラ勝ちした沖尚戦。レギュラーになれなかった生徒ら分析チームの力で強豪を破った。「監督や捕手からデータ通りだったと喜ばれた」と振り返る。

 副会長には今年4月就任した。白羽の矢を立てた上原昇前県高野連会長(具志川高校長)は「中部商や浦添商という強豪校で部長経験があり、野球部の運営や裏方の苦労を知っていることが決め手だった」と語る。

 仲山さんにプレー経験はなく技術指導まではできないが「教員として人格形成に携わることができる。女性教員も部長を務めてほしい」と後進にエールを送る。

 23日には第100回全国高校野球選手権沖縄大会が開幕する。現在校長を務める南部商と、やえせ高支の選手11人が同大会に出場する。7月1日の初戦に向け「練習成果を発揮してほしい」と期待する。

 副会長として高校野球の未来を考える立場でもある。中学生の県外高校進学を止めることはできないと指摘しつつ「県外で夢がかなわなかった場合、県内の高校や高野連が温かく迎え入れたい。そうすることで、やっぱり沖縄で頑張りたいという雰囲気につながるはずだ」と語った。

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