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2017-03-21 16:00:00
沖縄タイムス社
映画「シン・ゴジラ」のメイキング映像も手がけた沖縄出身マジシャン 二つの仕事で見えた新境地
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マジシャン・ビデオグラファー
三志郎さん(33)=那覇市出身
人気クイズ番組「今夜はナゾトレ」に登場するマジッククリエーターチーム「ROUTE13」のメンバーとして、視聴者を華麗に欺く。一方、動画カメラマンとしても映画「シン・ゴジラ」のメイキング映像を手掛けた。「マジックを知っているからこそ撮れる世界がある。新しい表現に挑戦したい」と二つの世界を究める。タレントの久本雅美さん、柴田理恵さんらが立ち上げたお笑い劇団事務所「ワハハ本舗」に所属。マジックとの接点を聞くと、「舞台分野に強いのが強みで、僕のマジックも舞台が基本。当然、笑いの精神も忘れません」。
小5でマジックと出合い、中学、高校では商業施設や老人ホームなどで披露し“高校生マジシャン”としてマスコミから注目された。同時に、家庭用ホームビデオを使って友人らと短編映画を撮影、上映するなど、映像への興味も深めていった。「プロマジシャンを目指すか、大学で映像を学ぶか」。選択に悩んだ結果、マジックを続けるため東京の有名事務所に所属。下積みを経て2004年に独立した。
ディナーショーなど年間約200ステージに登壇する傍ら、映像への思いも忘れられなかった。「やるならば一から勉強しよう」と、映像制作のアルバイトとしてケーブルさばきから入門。カメラマンとなり、結婚式やバラエティー番組、企業PRなどに関わるうちに、マジックと映像のある共通点に気が付いた。「見る人を驚かせ、喜ばせるという元の発想は同じ。その手法が違うだけだ」 12年にワハハ本舗に所属してからはテレビでの活躍も増えた。実力派マジシャン4人を中心とする「ROUTE13」を結成。マジック効果を駆使した「CGを一切使わないリアルタイム間違い探し」や、ハリウッド映画のPR動画など、マジックと映像を融合させた新たな試みは人々を驚かせた。「映像が多様化する中、マジックは出し方を変えてこなかった。そこに新しい風を吹かせたかった」と語る。
ステージにも立ち続け、教育番組では陽気なキャラクターに扮(ふん)し、マジックの楽しさを子供たちに伝え続けている。「僕にとってマジックと映像はいわば“複業”の関係。表現方法はいくつあってもいい」と胸を張った。(小笠原大介東京通信員)=連載・アクロス沖縄<42>  【プロフィール】さんしろう 1984年那覇市生まれ。首里東高卒業後に上京。大手マジック事務所を経て2004年に独立。ディナーショーなどでマジックを披露しながら、「ニャンちゅうワールド放送局」(NHK)や「今夜はナゾトレ」(フジテレビ)などの番組に出演。カメラマンとして映画「シン・ゴジラ」のメイキング映像を手掛けた。ワハハ本舗所属。
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