【沖縄県沖縄市】
暑い夏の昼下がり、額から流れ落ちる汗も構わず米軍人が作業をしていました。

しかし、この日が通常と異なっていたのは、米軍人がライフルや戦闘用車両ではなく、熊手や草刈機を使用していたということです。

8月初旬、普天間基地の海兵隊員たちが沖縄市にある特別養護老人ホーム沖縄一条園の清掃活動を行い、地元のために時間を費やしました。

宗教プログラム担当兵のチャールズ・フォスター二等水兵は、「現在、一条園と海兵航空群との関係を構築するために、月に一度は訪問して必要とされることは何でもお手伝いしています。このようなボランティア活動に参加することは、隊員と地元の人たちとの関係強化に役立つので、大切なことです」と話しています。

海兵隊員と海軍兵の数は小規模ですが、老人ホームに及ぼす影響は大きいなものでした。

施設の知念良道養護課長は、「米軍人のあらゆる支援に感謝しています。うちの施設にボランティアで訪れる人は少ないので、きれいになっているのを高齢者の方々に見せたら喜んでもらえます」と話しています。

その日米軍人らは老人ホーム周辺をきれいにするために敷地の整備を行いました。

事務担当兵のエリカ・ショーク伍長は、「地元に還元できるのは喜ばしいことです。草刈や雑草取りなど、どのような形でもお手伝いできるのは嬉しいです」と話しています。

従軍牧師のロドニー・ウイーバー海軍大尉は、「ボランティアをする最大の利点の一つは、地域に積極的に参加する機会が得られることです。私たちが清掃活動を手伝う事で米軍の良い側面を見てもらう機会となります。任務を行うたけだけではなく、可能な限り地域の支援を行うためにここにいることを示すことができます」と説明しています。

美化活動終了時には、115リットル入るごみ袋三袋に刈られた草やがらくたなどを集めました。

ショーク伍長は、「私たちが費やした数時間でどれだけの作業を行ったのか見て驚きました。それは、チームとして力を合わせることが任務達成に役立つことを示しています」と語りました。

清掃活動が終了すると、感謝と新しい友好の印として老人ホームから沖縄料理が振舞われました。

知念課長は、「感謝の意を込めて揚げたイカや魚を皆で分かち合いました。いつでも米軍人たちは大歓迎です」と述べています。

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