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2018-06-12 05:07:00

沖縄タイムス社

遺骨が語る平和の尊さ 「ガマフヤー」具志堅さんが伝えたいこと

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沖縄県の浦添市立浦西中学校(名護清和校長)は沖縄戦遺骨収・・・

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 沖縄県の浦添市立浦西中学校(名護清和校長)は沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんを招き5日、「平和について」の特設授業を行った。具志堅さんは遺骨収集の体験から「平和の大切さ」「戦争の無意味さ」を生徒らに強く訴えた。

 具志堅さんはかつてボーイスカウトで活動していた際、糸満市摩文仁や当時の具志頭村で遺骨収集作業に加わった。無念の死を遂げた軍人や住民の遺骨が、ガマや岩陰、木立の中で野ざらしになっているのを見て衝撃を受けたという。「1人でも家族の元へお返しするのが生きている人の責務」との強い思いと、戦争に対する激しい憤りが込み上げ遺骨収集を始めた。

 収集作業では、住民や日本軍の遺品の少なさに驚いた。そのため身元が分からず家族に返せない悔しさと憤りから、国へ遺骨のDNA鑑定を強く働き掛けたことも紹介。数少ない遺品から家族の存在が分かったときは「やっと帰れます。長い間つらかったでしょう」と声を掛けたという。

 具志堅さんは、遺骨収集の様子をスライドで説明する際、「決して画面から目をそらさないで。これが無意味な戦争の結果」と生徒たちに呼び掛けた。「戦争になると基地がある所から最初に狙われる。私たちが基地撤去を強く求めるのは、イデオロギーに関係なく、二度と戦争に巻き込まれないためだ」とした。

 経済大国となった日本だが「憲法を改悪し、戦争ができる国にしようとする動きは決して看過できない」と話し「人を殺すことは間違い。人に殺させることを認めない、自分で自分を殺すことも間違い−の三つを肝に銘じ、若者が平和の語り部としていかなる戦争も起こさせない世の中を築いてほしい」と結んだ。

 同中学校2年生の宇根良太さんは「戦争の実態を知り平和の尊さを実感した」。同じく2年生の渡具地礼菜さんと大城満菜さんは「遺骨を見て驚いた。いかなる国でも戦争は絶対だめ」と感想を話した。(翁長良勝通信員)

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