浜降り

美青年

美青年

昔々、ある御殿にが生まれ、それはそれは美しく、蝶よ花よと育てられた。
17歳になった頃、御殿は二重にも番人を置いた。
姫君の部屋は奥にあるが、ある夜ふいに騒がしくなる。
心配になった両親は翌朝、姫を呼んで話を聞くことにした。
母「姫よ、病気ではないかと思うがどこか悪いのか?」
姫君「別に、ただ毎晩のように綺麗な男の人がやってくるの。
・・・楽しくて・・・二人の世界を作っているのよ」と、なぜか顔を赤らめた。
姫君にもどこの誰かは分からないらしいので、
夜になり、殿様と母親は姫の部屋にやって来て、襖の蔭から娘の様子をうかがった。
・・・案の定、こっそり美しい青年が入ってくるではないか。
二人は、顔を見合わせて「ああ、これは何たることか!」と、つぶやいた。

ハブ

ハブ

次の日。
母「今夜あの美青年が来たら、紡いでいる麻の糸にを通して、に挿しなさい」
姫君は、
「はい、そのように致します」とすぐに答えた。
母「明日、男の髪に挿した糸を辿って、二人で跡をつけてゆくのですよ」
と考えを言った。
翌朝、母と姫君は、その一本の糸を辿っていった。糸はどんどん延びて行く、ところが・・・。
住んでいる御殿からは遠く離れた、遠い山のふもとにたどり着き、糸は暗い洞窟に続いていた。
中を覗いてみると、暗い洞穴の中に目玉だけが二つ爛々と輝やいている。
正体はとても大きなハブだった。二人は腰を抜かしそうになったが、なんとか御殿に戻り、
どうしようかと考えた。

清め

清め

知恵を借りようと、物知りのサンジンソウという人の家に駆けこんだ。
サンジンソウ「姫さまを連れて海に行き、
誰も踏んでいない浜の砂を踏みしめて、海水で下半身をきれいに洗ってください」

翌朝早く、母は姫君を伴って海に行き、誰も踏んでいない白砂を通り抜け、
サンジンソウの言った通りに海の水で姫の身体をきれいに洗った。
・・・すると、どうでしょう! 姫の身体から小さなハブの子が、ジャラジャラと何匹も流れてきた
姫はもう一度海に入って潮できれいに洗った。
このようにして、もとのような身体になったが、これが旧の三月三日のことだったという。


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