琉球
琉球神話
琉球王朝はかつて、天の最高神が沖縄の島々をつくり、夫婦の神を島に遣わしたといいます。
夫婦神は島で三男二女をもうけ、長男は国王の祖先となり、その子孫は天孫氏という。
また、次男は諸侯、三男は農民、長女は君々(高位の神女)、次女はノロ(巫女)の先祖となりました。
天孫氏は二十五代に渡り琉球を治めしてきましたが、およそ十二世紀末頃に地方豪族が各地で反乱を起こし、天孫の重臣が王を殺し自ら島を支配しようとしました。
しかし各地の豪族は従おうとせず、浦添の豪族である舜天が重臣を討ち取り国を統一しました。
その後、舜天の家は三代にかけて琉球を治めたが、三代目の義本が英祖に王の座を譲り、英祖は五代に渡って琉球を治めたという。
大まかに見てみると、日本の創世記などとあまり変わりのないような話におもえます。
琉球の由来
琉球という名を記した書物は「隋書」の 流求 というのが最初といわれている。その後の書物には 流鬼 や 瑠求 などと、様々な表記をされてきました。
そしてやっと 琉球 で落ち着いたのが中国の明の時代以降といわれています。
明の以前の「琉球」が今の沖縄を指しているかは不明です。
中国大陸の東方にある日本以外の島々を漠然の指していたという説や、単純に台湾を指していたという説もあります。
沖縄では明と貿易を始めた十四世紀以降から、国号として「琉球」を用い琉球王国が滅亡するまでの沖縄の名称としてきました。正式名称は 琉球國 といいます。
沖縄という文字自体は「南島誌」という本が始まりであり、「平家物語」に出てくる おきなは に当て字をして 沖縄 となったといわれています。
旧石器時代
沖縄にいつごろ人類が住み着いたのかは不明だが、陸続きであった頃に様々な動物とともに移り住んできたといわれています。
沖縄で発見された最古の人骨は那覇市で見つかった山下洞人であり、およそ三万二千年前のものだと推測されてます。
その他、八重瀬町で発見された港川人骨は、およそ一万八千年前のものとされ、日本で初めて発見された完全な形に近い旧石器時代の人骨として有名です。
他にも、化石人骨は沖縄本島を中心に宮古島や久米島、伊江島などから発掘されています。
しかし、沖縄県内からは確実な旧石器時代の石器は発見されていません。それらしい石器はありますが、評価が定まっているとは言い難いです。
しかしながら奄美大島では石器が見つかっています。
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