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切り花で人気、トルコギキョウ 沖縄からの出荷が3年連続で増えた理由
政治・経済
2017-12-03 06:00:00
JAおきなわ(大城勉理事長)が取り扱うトルコギキョウの出荷量が3年連続で増えている。沖縄の温暖な気候を生かし、市場への出荷量が落ち込む3、4月に出荷するため取引単価が向上。安定収入を期待して生産農家が増加した。2017年度の出荷本数は前年度比1・6倍の180万本を見込んでおり、出荷量はまだ伸びそうだ。(政経部・久高愛) トルコギキョウは色や品種が豊富で、切り花として人気がある。冠婚葬祭や歓送迎会など幅広い用途で使われ、全国的に需要が高い。
年間を通じて市場に出回っているが、栽培の適温が15〜28度と、温暖な環境で育つため、冬場は国産の出荷はほとんどなく、台湾からの輸入に頼っている。
3〜4月は台湾産の収穫が終わり、国産の出荷が始まる直前の端境期で、市場出荷量が激減する。そのため、出荷量が多い夏場に比べ、5割ほど高値で取引される。所得向上につながるとの期待から、作付面積も広がっている。
JAは13年度から生産強化に乗り出した。営農指導員が水やりや肥料の散布時期など、品種ごとに栽培指導法を分けて農家に指導している。
1本のトルコギキョウにつける花とつぼみの数を決めて剪定(せんてい)を指導することで、高品質の花を量産できる体制を整えている。
JAは生産農家も増え、出荷量の拡大が見込めることから、栽培品種を当初の10種類から30種類まで増やした。市場の需要に合わせて、白、ピンク、紫などの色をそろえ、出荷時の花の大きさの種類も増やした。
担当者は「今後も栽培面積を広げていきたい」と意気込む。現在は出荷量の9割を本島南部地区が占めるが、中北部への展開も目指す。
南部地区花き出荷協議会トルコギキョウ専門部の福元明部長は13年度から栽培を始め、現在の作付面積は2970平方メートル、当初の約7倍に拡大した。「以前栽培していた小ギクと比べて単価が高く、見た目の美しさは魅力的。今後は新しい品種にもチャレンジしたい」と語った。
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