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沖縄住民と海兵隊員が横転した車から運転手を救い出す

地域・社会 2018-02-12 15:51

沖縄住民と海兵隊員が横転した車から運転手を救い出す
【沖縄県北谷町】海兵隊員として23年間仕えるケビン・コクラン曹長は1月8日正午前、病院での予約に向かって車を走らせていると、交通量の多い道路の路肩に横転している白い小型バンに気づきました。


横転したバンがふさぐその道路は、沖縄の主幹道路である国道58号線から県道130号線に交わる補助車線です。


コクラン曹長は「幸いにもバンは炎上していなかったし、燃料漏れやその他の災害になりそうな要素は見受けられませんでした。地元女性2人が車内の男性を助け出そうとしていましたが、横転した車のドアを開けられずにいました」と当時を振り返り説明しています。


コクラン曹長は予約の時間も迫っていたのですが、困っている人を見過ごすことはできませんでした。


「ひっきりなしの車の流れで、車から降りるとすぐに交通誘導を始めました。すると、ひとりの男性が自らの車で車の流れを止めてくれたので、その間に、憲兵隊と地元警察に電話することができました。そしてバンに飛び乗り、助手席側のドアを何とかこじ開けることができました」と当時の状況を説明しました。


地元住民の数人が横転したバンを気にかけて集まり、二次災害を防ぐため現場での車の流れを監視していました。


コクラン曹長は「そのカーブは本当に危険で、私自身、毎日のように通る道ですが、そこは国道から県道へ合流する狭い道路なので、肩越しに車の流れがどうなっているのかしか目に入らないんです」と事故現場を説明しました。


幸いにも横転した車に乗っていた男性は軽傷で、コクラン曹長が交通誘導を買って出たことが、二次被害を防いだのかもしれません。


コーリー・クルーム上級曹長は「コクラン曹長を昔からよく知っています。彼が事故にあった車から男性を助け出したと聞いても別に驚くほどのことでもありませんでした」と話しています。


コクラン曹長のこれまでの功績は横転した車から男性を助け出したことではなく、彼の部下たちは、彼の無欲さと職務への献身を高く評価しています。


米軍優秀ボランティア活動勲章[1]を受章した最初の海兵隊員の一人であり、コクラン曹長はどんなボランティア活動にも時間を惜しみません。


コクラン曹長のボランティア活動は、1996年に子供たちへのバスケットボール指導を始めたことをきっかけに、ビックブラザー&シスター(BBS活動)など、様々な子供たちのスポーツ活動に関わっているほか、乳がん治療の資金造成活動にも参加しています。


アキン・フランクリン伍長は「一緒に働いた経験からいうと、コクラン曹長は本当にすばらしい人です。家族的な人であり、同僚や周りのすべての人たちにも気を遣う優しい人です」と彼の人柄を述べています。


コクラン曹長は沖縄での9年間を含む23年間海兵隊に仕え、近々退職する予定で、退役後はハワイで初級幹部訓練プログラムの教官になるつもりです。


たとえ何をしようともとユニフォームを新調し、どんな時でも海兵隊員として献身するつもりです。


コクラン曹長は「ひとたび海兵隊員として仕えれば、こころは常に海兵隊員です。人生の最後の瞬間まで海兵隊員だという誇りを持ち続けていたいと思っています。そして困っている人たちを助けられる存在でありたいです」と締めくくりました。



[1]ジョージ・ブッシュ大統領により1993年に制定され、地元社会にボランティア活動を通して最も貢献した米兵に送られる勲章。

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提供:在日米国海兵隊報道部
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