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濃厚とんこつ、台湾でも勝算あり 人気ラーメン「麺や偶もとなり」 来年4月出店
文化・芸能
2017-12-05 06:35:00
人気ラーメン店「麺や偶もとなり」を運営するグーファクトリー(浦添市、島袋博昭社長)が2018年4月に台湾北部の新竹市に1号店をオープンさせ、海外へ初進出する。沖縄と同じメニューの濃厚なとんこつラーメンを提供する。台湾で販売しているオリオンビールや、ポーク卵などの県産料理のメニュー化も検討し、沖縄らしさを演出。初年度の売り上げは、県内と同程度の約1億5千万円を目指す。9月には「通堂」を展開するオフィスりょう次が台北市内に1号店を出店。県内ラーメン店の台湾進出が活発化している。(政経部・下里潤) 1号店は新竹市内の商業施設内に出店する。店舗面積は約100平方メートル、座席は40席程度を予定。近く現地法人を立ち上げる。
沖縄を訪れる外国人観光客数は16年度に200万人を突破、県内の飲食店には多くの外国客が訪れている。中でもラーメンは「日本グルメ」として人気で、外国人観光客の支持を得られれば、海外販路へのチャンスが広がる。
同社の久茂地店を訪れる客数のうち、台湾を中心とした外国人観光客が20〜30%を占めるという。会員制交流サイト(SNS)で情報が拡散されるなど認知度が高まっていることから、台湾出店を検討。7月に新竹市内や桃園国際空港内で約1カ月間、テスト販売を実施したところ1日500食を売り上げ、好評だったため出店を決めた。
台北市など日本のラーメン店進出が相次いでいる激戦区はあえて避け、周辺都市への出店を狙う戦略を取る。今後は高雄市や台中市などへの進出も視野に、沖縄発のラーメンでファン獲得を狙う。
島袋社長は「沖縄県内への出店より、市場が大きく開拓されていない台湾の方がメリットは大きい。台湾と沖縄の両店で相乗効果を出したい」と強調。「10年で20店を目標に頑張りたい」と意欲を見せた。
「麺や偶」は09年、浦添市に1号店をオープン。現在、那覇市や名護市など県内で4店舗を展開している。
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